自らの心と書いて「息(いき)」と読みます。
息は「生き」に通じ、我々は息することで生きています。
息は「生き」に、そして「粋」に繋がると「まといのば」では考えます。
これはアリストテレスの卓見を思い出しますね。「生きている人間と死んでいる人間の違いは何ですか」と聞かれて、アリストテレスは「息」と答えました。
肉体や物理レベルでは全く同じ二つの現象に対して、片方は代謝があり、片方は代謝が不可逆的に失われています(もちろん部分的には長く生きることが可能です。HeLa細胞のようなことは可能です。移植された臓器も同様に)。
古代ギリシャでは呼吸音からプシュケーという名詞を作り、それを息とするばかりか魂とみなしたそうです。プシュケーは後に神様になる人間の女性の名前ともなりました。我々は息によって、そしてアモール(エロース)によって神となるのです。
*アモールとプシュケー
鼻できちんと呼吸をすると、多くの良いことがありますが、その一つに正確な意味での自分のストレスが正確に判定できるようになります。
最初のうちは鼻呼吸から口呼吸に切り替わるのがストレス反応ですが、口呼吸をしっかりとやめるように躾(しつ)け直すことができると(もしくはお口にチャックをすると)、鼻のつまり方、鼻のふさがり方で分かるようになります。
そして面白いことに、そういうときは息を軽く止めて、体内の二酸化炭素濃度を上げてあげると鼻が通ったりします。
ちなみに鼻水でもなく、炎症でもない原因で鼻が詰まるのは鼻の内部が勃起制組織(いわゆる海綿体)で覆われているからです。
自らの心と書いて「息(いき)」と日本語では読みます(大事なことなので2度繰り返しました)。自分の心を知ることは難しいのですが、自分の呼吸から推定することはできます。
我々は悪い意味での(ダークサイドの)ミメーシスに囲まれてしまい、自分の心(そして自分の呼吸)をおざなりにしすぎてきました。
「欲しいものがわからないと」ドアマンが続けた。
「本当には欲しくないものに包囲されて暮らすことになる」(『ファイト・クラブ』)
ドアマンがささやくように、僕らは自分の欲しいものも、自分の呼吸も分からずに(口呼吸ではほとんど何も分かりません。肩で呼吸をはじめるころには手遅れに)、本当は欲しくないけど、他人(無意識のモデル)のミメーシス(欲望を真似)することで、嫌いなものに囲まれて、窒息しそうなのです(過呼吸のせいで。二酸化炭素の吐き過ぎで)。
話しはシンプルです。
僕らの体には十分な酸素があります。
酸素と二酸化炭素はウロボロスのヘビや陰陽のように絡み合っていて、酸素を摂取して、二酸化炭素を吐き出すというのは現象としては正しいけれど、連想されるような酸素が食べ物で二酸化炭素が排泄物という単純な話しではない。
二酸化炭素が体にとって重要なホルモンのように働き、血中にありヘモグロビンと固く結びついている酸素をひきはがし細胞に受け渡してくれます。二酸化炭素は酸素の運び屋さんなのです。
物流にいくら荷物があっても、玄関まで届けてくれないと存在しないのと同じです。
すなわち、体内の二酸化炭素濃度が下がると、血中に酸素はあるけど、細胞は酸欠になります。
息をすると二酸化炭素を吐き出してしまい、口呼吸だと大量に吐き出してしまい、過呼吸だともっと二酸化炭素を吐き出してしまうのです。どんな呼吸でも血中酸素濃度は90パーセント以上で安定しています。
二酸化炭素濃度を下げることをあえて狙っているのがヨーガの火の呼吸(ヴィム・ホフの過呼吸)。知らず知らずのうちにそれを慢性的にやっているのが現代人の呼吸です。
「鬼滅の刃」では呼吸について繰り返し言及されていましたけど、どうやって鍛錬したら良いかは高速に通過されて、分からずじまいでした(いや、きちんと読めば読めるはず?)。
繰り返しになりますが、身体と心にとって、特に脳にとっては二酸化炭素濃度が高ければ高いほど、細胞に酸素が供給されて嬉しいのです。
ところが身体のニーズと中枢神経系のニーズがバッティングするように僕らは洗脳されています。
中枢神経系は不思議なトレーニングによって、少しでも二酸化炭素濃度が上がると、「酸素が足りない!」とパニックになるようになっている。
すなわち、身体と脳と心は二酸化炭素濃度を上げたいけど、中枢神経系は少しでも上がると「息をせよ、そうでないと窒息する」と言って、我々に呼吸をさせて、二酸化炭素を吐き出させる。そうやって二酸化炭素濃度を下げていく。
二酸化炭素濃度のイメージを身体というタンクに入った二酸化炭素だと考えましょう。
踝までしか入っていないとあまりに少ない、
首くらいまで浸かっていると素晴らしく快適、
という状態だとします。
しかし、私たちは膝くらいまで二酸化炭素がひたひたと上がってくると、苦しいと感じてしまうのです。
苦しさが昂じて、口呼吸に切り替わり、肩であえぐように呼吸をして、二酸化炭素を吐き出します。
逆に二酸化炭素耐性が高いと胸の位置くらいまで二酸化炭素が来ても、苦しいと感じず、脳と心と身体はむしろ喜びます。特に脳には酸素がバンバン供給され、必然的にIQは上がります。身体の細胞にもバンバン酸素が供給され、体力がつきます。酸素があれば、乳酸は解消しますので、疲労も回復します。
重要なのは二酸化炭素耐性なのです。
そして僕らは長きに渡って逆訓練をさせられてきました(ここに悪意というか、洗脳を感じるのは僕だけではないはず)(たまたま全員が間違ってしまうなんてことは確率論的にありえません)。
たとえばアメリカ先住民では赤ん坊のころから口呼吸を戒めているそうです(メキシコでも)。
そして長じても口呼吸は禁止です。鼻呼吸のレベルを人生を賭けて上げていきます(生き残るために必要なので)。
そもそも口呼吸自体が歴史的にも新しい現象です。
われわれの祖先は、運動時でも鼻呼吸をしていた。現代でも、たとえば「走る民族」として有名なメキシコ北部のタラウマラ族などは、祖先の鼻呼吸をそのまま受け継いでいる。
科学的な調査によると、フルマラソンを走るときのタラウマラ族の心拍数は、1分間に130だった。これは驚くほど低い数字だ。欧米のマラソン選手の平均は、1分間に160から180になる。
この結果を見れば、たとえ強度の高い運動をしていても、鼻呼吸であれば楽で規則正しい呼吸を維持できることがわかるだろう。(同上)
そんなわけで、自らの心と書いて(もういいから)、、、、
鼻での呼吸をしながら、自分の心と身体を丁寧に観察してみてください!!
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ちなみに、鼻での正式な呼吸とは全身から徹底的に調整しない限りは達成しません(もちろんできている人は別)。当然ながら、本人の強い意図とゴールは必須です。
鼻呼吸への徹底改善の際の問題は自分のホメオスタシスでも、癖でも、パニックでも、意志力の弱さでもありません。実は背景にあるのは、あなたを口呼吸にしておきたいという闇の勢力です(闇?!w)。端的に言えば、社会的洗脳があるのです。
タバコが規制され始めてたばこ会社が鞍替えしたのがお菓子産業だったように、資本主義による合成の誤謬(なのか悪意なのか)が起きているのです。
だからこそ、全力で無理矢理にでも、そしてギルドの力を用いて、鼻での呼吸に切り替える必要があります!
そして鼻での呼吸のレベルアップを短期間で果たしましょう!
この延長線上にアムリタも存在します。
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