彼の戦車の後ろに乗っていた奴隷が、「あなたには死の影が迫っています」と、そっと彼の耳の中に囁いた | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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バスが出発する前に準備してバス停に到着するつもりが、寝坊してバスが出発したあとに起きてしまった気分な年の瀬です。

僕が見る悪夢は大体2パターンあります。

ひとつは高校で物理の単位が絶望的に取れなくて(多分単位に関して大学と混同している)留年するという夢(放校されるバージョンも)、もう一つはバレエの舞台本番かゲネプロで自分の出番なのに振り付けが全く思い出せない、いやリハーサルした記憶もない、衣装もない、靴もない、タイツの色が違う。でも、舞台は粛々と進んでいるという悪夢です。

 

 

これも寝坊してバスが出発したあとの風景なのかなと思います(知らんけど)。

 

 

地政学の父であるマッキンダーはこう言います。

 

あるローマの将軍が戦いに戦って町に帰ったとき、まるで身も心もとろけるような歓迎の渦のなかで、彼の戦車の後ろに乗っていた奴隷が、「あなたには死の影が迫っています」と、そっと彼の耳のなかにささやいた。(『マッキンダーの地政学』)

 
マッキンダーはあるローマの将軍のこんな凱旋のシーンから語り始めます。

(引用開始)
あるローマの将軍が戦いに戦って町に帰ったとき、まるで身も心もとろけるような歓迎の渦のなかで、彼の戦車の後ろに乗っていた奴隷が、「あなたには死の影が迫っています」と、そっと彼の耳のなかにささやいた。今われわれの政治家達が講和会議の席上で敗者と差し向かいになって話しているとき、優しい姿をした守護天使(ケルビム)が時折彼らの耳に次のようにささやくありさまを想像してみたい。

東欧を支配する者はハートランドを制し、
ハートランドを支配する者は世界島を制し、
世界島を支配する者は世界を制する。

Who rules East Europe commands the Heartland:
Who rules the Heartland commands the World-Island:
Who rules the World-Island commands the World.

(引用終了)(マッキンダーの地政学 p.177)

第一次世界大戦が終わり、戦勝ムードにわく勝者たちに対して、「あなたには死の影が迫っています」とマッキンダーはささやきます。
その言葉を聞いた国は次の世界の覇者となり、その言葉を軽視したものは、次の世界で没落しました。

恐るべきことと思いますが、少なくとも二度、世界にフルボッコにされたあの国は、堕ちていくラテン半島(ヨーロッパのことです)を必死で買い支えています。さすが地政学を産んだ国だけはあります。

 

勝者に向かって、死の影が迫っているとささやく、それはメメント・モリなのか、戒めなのか(「勝って兜の緒を締めよ」的な)、それとも勝者は敗者となり、敗者は勝者となるマクベス的なルトワックの戦争のパラドックスなのでしょうか。

 

きれいは汚い、汚いはきれい(マクベス)

 

というような書き出しで、ルトワックの戦争のパラドックスを紹介するつもりでした。

勝つことがなぜ負けることにつながり、負けることがなぜ勝ちにつながるのか。

 

 

 

 

たとえば、映画「ナポレオン」にヒントがあります(たぶん、あります)。

ヒトラーとナポレオンは同じように勝ち進むことで負けました。

 

 

その解説が終わったとして、、、、じゃあなぜ、我々が国際政治のリアリティーをルトワックから学ばなければならないのか。

 

これはシンプルです。

 

我々はヒーラーです。

我々の主戦場は情報空間です。

わかりやすい敵とはホメオスタシスです。

我々が闘っており、かつ共闘している相手がまさにホメオスタシスだからです。

ホメオスタシスだからこそ、パラドックスが効いてくるのです。

そこにはリニアな関係は存在せず、詭計と戦略のみが効いてきます。

なぜ努力が報われないのか、なぜ「努力しては負け」なのかをルトワックを通じて考え、ホメオスタシスをマネージメントするというのが、ここで展開した議論でした。

 

また「終焉」セミナーのネタバレもまたする予定でした。

 

ヴィム・ホフも「終焉」も同じであり、それはT理論の視点から整理すればMadMaxということになります。コントロールされたMadMaxはハイパフォーマンスを生じさせます。コントロールされていないMadMaxはただの虐待です。

また冷水を浴びる前に、概念のシャワーを浴びよ、という話しなどなど(を公開する予定でした)。

 

そして、1000名を超すセッション希望者が集まっているというシュンの話し(いよいよ時代が追いついてきました)、いま第二の故郷であるアメリカでヨーガウェアを探しているYoshikaの話し、滝行(たきぎょう)をしているというYuka(まだしていないか)などなども面白いのですが、また来年に持ち越します!!!

Ray先生も大きな飛躍を迎えそうです!

面白いことがたくさん起こり始めているので、走っているバスにでも飛び乗りましょう!!

 

*冬の海です!