AirPodでビリー・アイリッシュを聞きながら、つらつらと20年前のことを考えていました。
いや、100年前のことも。
20年ほど前に携帯電話で写真が撮れるということが発表され、その画期的な機能に世界が驚きました。
それを写メールと呼び、写メなどと言いました。
懐かしいJ-PHONEのCMです(いまはSoftbank)。
僕はそのCMを見ながら、こんな画素数の低い写真を送りあったところで何になるんだろうと思っていたことを思い出しています。
よちよち歩きの赤ん坊を見て、この子は何の役にも立たないと言っているのと同じです。
進化というのは離散的です。
突如としてワープするのです。
真空管がトランジスタになるようなものです。
真空管から考えると、コンピューターなるものには成長の限界があると考えられていましたが(もちろん限界がありましたが)、いつもブレイクスルーは起こるのです。
未来から振り返ると、なめらかに連続的に変化しているように見えますが(それを後知恵と言います。タレブはブラック・スワンは視点によってそう観察されると言います)、微視的に見れば、不連続で離散的なのです。いつも次元の断層が存在し、絶望的な状況が存在し、そこをリープ(跳躍)しているのです。
ディープ・ラーニングも同じです。
個人がメディア(放送局)を持つことなど夢のまた夢でしたし、以前であれば、そのための「科学的」な根拠を100でも挙げられたでしょう。
*Youtube最初の動画
Me at the zoo 238,996,957 回視聴(2022/07/27現在)2005/04/24
しかしそれは可能になりました。
サーバーにアップロードすることもきっと可能になります(その前に人類が愚かにも滅びなければ。その可能性について考えなくてはいけないのが残念ですが)。
c.f.したがって労働がすべての商品の交換価値の真の尺度なのである。〜2045年の特異点は分業の極みか〜 2014年07月08日
c.f.気功師養成スクール4期「天才達のリレー」にて紹介した動画! 〜ジーク・ジオン!〜 2014年07月20日
当初はこんな感じになるのでしょう。
ザッカーバーグのMetaもイーロン・マスクのNeuralinkもそこを目指しています。
(イーロン・マスクのNeuralinkは脳と人工知能の結合によって、超人類を目指します)
Alpha Goのことで騒いだのは2016年のこと、今やAlphaGoはMuZero(ミューゼロ)へと進化しています。
MuZeroの次はアンドロイドと結びつき、そしてフレンドリーな感じで丸みを帯びて、猫型ロボットになるのかもしれません。
それにつけても、某有名私立中学の入試問題は時代に逆行したと思います。
まあ、生物であって、生命とは書いていませんが、、、でも99年後にはこの猫型ロボットは生物として認識されるでしょう。
面白いと思ったのは人工眼球の研究です。
EC-EYE(ElectroChemical EYE)です。
この人工眼球は一本一本が直径1ミリメートルの人工視神経で、できています。
これはもちろん眼球のためのシステムですが、視覚野が後頭骨の方に集中しているように、目というのは脳の大きな部分を占めています。目はただのレンズですが、その情報処理に脳を大きく使っています。逆に人工視神経からスタートして、ニューロンを構築することになるのかもと夢想しました。
というのも、先日で河口湖「音楽と森の美術館」で自動演奏機械を次々と拝見した(もちろん拝聴して)ときに、非常に面白い話を聞きました。
自動演奏機械のための楽譜というか、ロール紙が、のちのコンピューターのパンチカードになったという話しです。同様に人工視神経がなぜ人工脳になるような未来もあるような気がします。
*ここには麻生泰先生のストラディバリウスがあり、アトリエヨシノさんのお衣装がありました!
*こちらも巨大な自動演奏機械。衣装はアトリエヨシノさん提供!
自動演奏機械のカラクリは基本的にはオルゴールと同じです。
というかオルゴールは自動演奏機械です。
オルゴールは1つの曲だけを奏でますが、そのシリンダーを交換すれば、別の曲を奏でることができます。自動演奏機械では、そのシリンダーはロール紙になっています。
自動演奏機械は自動演奏オルガンや自動演奏ピアノなどがあります。面白いところでは、自動演奏ヴァイオリンまでもあります(構想から実現までに250年かかったとか)。
当時の音楽というのは、もちろん演奏家が奏でたものです。
でも、どうしてもいつでも聞きたいという富裕層の願いを叶えるべく、急いで自動演奏機械が発明されました(急がないと蓄音機が発明されてしまいますw)。
Norman Bruderhofer, www.cylinder.de - own work (transferred from de:File:Phonograph.jpg), CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=427395による
*エジソンと蓄音機
そのためにオルゴールのようにして自動演奏機械を作りました。そのときのロール紙がのちのコンピューターのパンチカードにつながったそうです。
もちろんパンチカードも磁気テープへ移行していきます。
現在から観るとどうしてもその欠点や限界値が見えすぎてしまいます。
頭が良い人は特にそうです。
その現状の中の最適解を求めると、絶望しかありません。
でも、僕らは現状の外側に未来を見ます。
だからこそ、たくさんのSFを見ましょう。小説や映画やドラマの形で見ておきましょう!
そしての脳のスペースを広げておきましょう!
そして素早くワープしていきましょう!未来に向かって!
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