しかし、彼自身は食い尽くしたのである。彼自身は、花は萎れ、実は落ちるのを見たのだ。 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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「じっくりと話してみたら、意外と良いやつだった」ということは良くあります。

 

第一印象が全てなどと言いますが、実際はその第一印象を覆すようなイベントがあると、印象は変わります。

 

ルー・タイスももしかしたらそうかもしれません。

 

じっくりと膝突き合わせて話してみると、全く印象が変わりそうです。

 

その振り幅はヒッチコックからくまのプーさんくらい広いものかもしれません(←ちょっと意味不明)。

 

たとえば、変化のためのレシピのくだりも、きちんと読むと(それも原書で読むと)、全く違う世界が広がります。

 

 

もちろん「しかし」の下りもそうでした。

「わからないものだね、いまコーチをしているんだ」という言葉の意味の深さにめまいがしそうでした。

 

 

 

最短で上達したいと思ったら(何を?)、やたらに細かいところにこだわって、それを繰り返し繰り返しやることです。

 

たとえば英語を上達したいと思うならば(それが何を指すのかを別として)、ルー・タイスの一節を繰り返し臨場感たっぷりにルーになりかわって読むことです。ルーの魂を揺さぶり起こすことです。

 

いろいろな教材に手を付けて、食い散らかして、人生の貴重な時間を無駄にするならば、ともかく一所懸命にいまの課題に集中し、そして食べ尽くす方が良いのです。

 

シン・メンター養成BootCamp講習会の2回目がありましたが面白いものでした。

冒頭の1時間はタジマ先生でしたが、、、、非常に面白いことにスコトーマのパラドックスが再び現出していましたね。

自分たちの首を絞めたくなった人も多いと思いますが、そういうものだと達観して、再び転げ落ちたところから、再度登り始めることです。

自分の首を絞めても、壁に頭を叩きつけても、滂沱の涙を流しても、それで頭が良くなるわけでなければ、その全ての行動は無駄です(ゴールに対しては、無駄ということです)。

*まずは鍵を探しましょう。

 

 

「(自分は)読めている」と思ったら、それがヒュブリス(傲慢)だということはありますので、ともかく我々は謙虚に「自分は全然読めていない」と肝に銘じて文字一文字、読み進めていきたいものです。

 

しかし、、、今回も翻訳問題は深刻だったように思います。

 

ちょっと話は違うのですが、小林秀雄がかつて「アランがとあるトルストイ伝をディスっている」という意味のことを書いていました。

 

ここではよく引用しているので、知っている人はよく知っていると思います。

 

(引用開始)

アランが、ある著名な歴史家の書いたトルストイ伝を論じたものを、いつか読みまして、今でもよく覚えていますが、ほぼこういう意味のことを書いていた。ここに書かれていた事柄は、一つ一つ取り上げてみれば、どれも疑いようのない事実である。ところが全体としてみると、どうしてこう嘘らしい臭いがして来るか。三途の川をうろついているようなトルストイが現れるか。いや、確かにアランは、三途の川と書いておりました。なぜ、確かな事実を描いたはずなのに影しか描けておらぬのか。トルストイの生涯は、実に烈しく長い生涯であった。まず、己の情熱の赴くままに生きた。次に、すべてを自分の家庭に捧げて生きた。次には、公衆のために。最後には、福音のために。これらの花や実や収穫は、ことごとく私たちの糧である。私たちが食い尽くすことのできない糧である。しかし、彼自身は食い尽くしたのである。彼自身は、花は萎れ、実は落ちるのを見たのだ。彼の命は、もはや取り返しのつかぬ里程標を一つ一つたどったのだ。(略)

トルストイも私たちと同様、常に未来を望んで掛け替えのないその日その日を前進したのだ。

(pp.110-111 小林秀雄「私の人生観」)(引用終了)

c.f.「彼の命は、もはや取り返しのつかぬ里程標を一つ一つたどったのだ」小林秀雄、アラン、トルストイ.. 2013年10月11日

 

 

で、まさにこの感じなのです。

 

何がこの感じかと言えば、ルー・タイスの原文と翻訳の関係がこの感じなのです。

 

ところが全体としてみると、どうしてこう嘘らしい臭いがして来る」のです。

 

あえて言うならば、、、

 

たしかに、ここに日本語に訳されたことは、一つ一つを取り上げてみれば、どれも疑いよう無くルー・タイスが書いたことの日本語訳なのでしょう。

どれも疑いようのない日本語訳です。

ところが全体としてみると、どうしてこう嘘らしい臭いがしてくるか、三途の川を成仏せずにうろついているルー・タイスが現れるか、、、、。

 

そんな感じがします。

 

たしかに訳としては、間違っていないのかもしれない、、、しかし。
(でも、マジで言わせてもらえば、一流大学の大学受験の英文和訳だったら減点ものでしょう。重要な接続詞を訳し落としたらアウトですし。減点って優しいな、、、。アウトですよね、本音を言えば)
(いま、扱っているケーキのレシピに関して、受講生のお一人がDeepLで翻訳させたら似たような文章が出てきた、と報告してくれました。グループLINEにもそれが流れていますので、是非比較してみてください。味わい深い話です)。

 

「ケーキのレシピ」と我々が呼んでいる部分も、きちんと英文読解をすると、ちょっと苛立たしい思いに囚われます。

 

なぜ、確かな事実を描いたはずなのに影しか描けておらぬのか。

 

と言いたくなります。いや、横のものを縦にしただけではないのか、こんな翻訳を読んでいたら、ルー・タイスに永遠に近づけないどころか、ミスリードしかしないのではないかと怒りたくなりますw

(怒りっぽいルー・タイスが乗り移ったのかも)

 

 

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いやいや、それよりも次の週末は井脇幸江さん率いるIwaki Ballet Companyのガラ公演ですね!
オペラ「TOSCA」の世界初かもしれないバレエ化です!!


 

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