復讐するは我にあり 〜愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい〜 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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復讐するは我にあり」を「俺は復讐する!」という意味だと思った大学教授がかつていたそうです。

 

面白いですね〜。

 

その方は理系の教授ではなく、文系の教授ですので、この勘違いは全くいただけません(理系でもどうかと思いますが、、、そこはCPスノウの言う2つの文化がありますのでw)。

熱力学の第2法則って何か知ってる?シェイクスピア読んだことある?〜2つの文化とカーンアカデミー〜 2013年06月30日

 

*本文とは一切関係ありません。

 

たしかに「復讐するは我にあり」を直訳するならば、「私自身が復讐する」という意味です。

ですので、その解釈をもって、「俺は復讐してやる」とか、「倍返しだ!」という意味だと解釈するのも、無理はないのかもしれません。

 

でも、この言葉を引用するときは必ず、ロマ書(使徒パウロのお手紙)からの引用であることが明示されています(もしくはコンテキストに埋め込まれています)。

 

ですので、この「我」というのは実は一人称複数形であることも前提です。というかまあ単複はどうでもよく、言いたいのはこの「我」とは神様であるということです。

神様ご自身の言葉であり、神様である自分が報復するから、お前は復讐のことは考えるな、という意味です。

 

当該箇所の前後を見てみましょう。

 

(引用開始)

あなたがたは、できる限りすべての人と平和に過ごしなさい。愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい。なぜなら、「主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復する」と書いてあるからである。

むしろ、「もしあなたの敵が飢えるなら、彼に食わせ、かわくなら、彼に飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃えさかる炭火を積むことになるのである」。(引用終了)(ロマ書12:18−20

 

どう読解しても、「復讐するな」という意味でしかありません。

 

 

神様ご自身がきちんと報復するので、人間は復讐してはいけないというパウロのお手紙です。

 

「主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復する」

 

復讐してはいけないどころか「汝の敵を愛せよ」を地で行きます。

 

敵に対して、敵がもし飢えるなら食わせ、もし喉が乾くなら飲ませよと言います。その善行を施すことで、結果的には神の怒りによって「あなたは彼の頭に燃えさかる炭火を積むことになる」とは言え、実際にやっていることは仲の良い仲間や家族に接するが如くです。

 

 

でも、、、、「復讐」とか「彼の頭に燃えさかる炭火を積む」という言葉尻だけを捉えて、暴力的だとか、復讐を奨励しているという明後日の方向に勘違いした人々からの批判が絶えないとしたら、、、それは、誰が問題なのでしょうか?

 

 

いや、正直言えば、最近のいくつかのスクールを通じて、もっと「まといのば」は丁寧に説明をしようと思うようになりました。

悪く言えば、「まといのば」は説明が雑で、端折(はしょ)り過ぎかと思っています(いや、随分と前から、改善しようと努力していますが)。

 

それに以前はもっと難解にしていたような気がするので、最近は易化路線にあると思うのですが、もっと丁寧さを心がけようと思っています。

 

 

少し方向転換をしようと思います。

とは言え、限界もありますし、できることできないこともあります。

 

ですので、多少の方向転換です。

 

「もっと難しく」とムチを入れそうな場面で、詳しく解説する癖をつけようと思います(笑)

 

TENETスクールが無事に終わり、この先、共感覚徹底訓練、そしてAnatomy2.0スクールと続きます。

 

基本的なことを徹底的に丁寧にやることで、圧倒的なパフォーマンスに至ることができるのです。

(というか、本当に「復讐するは我にあり」のように意味を全く真逆に捉える人もいるのです。かなりの高学歴なインテリであっても、、、Orz)(このロマ書の一節に関してはさすがにギリシャの英雄「ググレカス」レベルなので、付ける薬が見当たりませんが、、、、それでも、自分の生徒ならば懇切丁寧に間違いを訂正します)

 

 

というわけで、その第一弾としてAnatomy2.0です!

 

Anatomy2.0自体は「まといのば」の完全な造語ですが、機能解剖学や解剖生理学と呼ばれるようなジャンルが次のパラダイムに移動しているのは事実です。

 

c.f.これまでの常識が覆されることになるが、私は今の世代であることをうれしく思う(トーマス・マイヤー) 2020年10月26日

c.f.生きた解剖学は逆から学べ?全てがあべこべで、全てがひっくりかえるAnatomy2.0へようこそ! 2020年10月12日

 

これはトーマス・マイヤーであったり、Fascia関連の人たちが気づき、声を大にして訴えています。

 

ちなみに、、、オステオパシー等の代替医療の人々が似たようなことを言っていますが、そちらに関しては関知する必要はありません(オステオパシーの技術自体は素晴らしいものがありますが、オステオパシーの人々は、歴史的に不幸な轍によって、科学ではなく信仰であることを義務付けられています)。ちなみに似たようなことを言っているのは、彼らが彼らの研究によって現代科学と同じ結論に至ったのではなく、単なる下手な剽窃だと思います。

 

で、最近で言えば、トーマス・マイヤーのラボのボスであるトッド・ガルシアが奇しくも(今回も)見せてくれたように、皮膚に軽く触れると、奥まで構造的にぷるるんと振動が伝わるのです。

(トッド・ガルシアが達意の人であるのは周知のことでしたが、あのような形で技が公開されたのは、今回の感染症騒動の大きな副産物です。その場にオンラインとは言え、立ち会えた我々は幸運です)

 

表面を触ることは、深部をかき混ぜることである(トーマス・マイヤー)

 

c.f.表面を触ることは、深部をかき混ぜることである(トーマス・マイヤー)〜ぷるるんとゆらそう〜 2020年08月29日

*今やBootCamp生の合言葉です。

 

 

これがAnatomy2.0の最初のイメージです。

 

ぷるるんですね。

 

 

筋肉を強くマッサージしようとすると、皮膚に影響を与えられません。

 

皮膚だけをずらそうとすると、深部まで影響を与えられます。

 

身体のアリアドネの糸は僕らが見過ごしてしまいそうな表層にあったのです。

 

皮膚をずらすと、浅筋膜(皮下組織、皮下脂肪)がずれて、深筋膜に影響を与え、そして筋繊維がほどけます。この感触を何度も味わって、自家薬籠中の物にしてください。

 

 

これがAnatomy2.0のイントロダクションであるなら、アナトレはその応用編です。

 

皮膚がFasciaのゲートウェイならば、本命はやはり深筋膜なのです。

そして、皮膚が枯れていると操作が難しいので、そこにオイルをわずかに足すことで、機能を回復させることができます。

また筋肉の特徴が「螺旋」と「たすき掛け」であることを知れば、身体の調整はもっとシンプルになります。

 

また、関節を骨で認識するのは、従来のAnatomy1.0の視点です。そこから遠く離れて、車がカーブを切るときに、外に膨らんで大回りするように、関節も骨から一番離れた皮膚をそっとかるく伸ばすだけで、関節の施術ができるようになります。

 

 

重要なのは視点の移動です。

 

関節の問題を骨格と捉えるか、窮屈な服(皮膚)のせいと捉えるかで変わります。

骨格はもともとバラバラなのです。そこに筋肉がまとわりつき、靭帯でがんじがらめにして、腱でがっつりと固定しています。

そこをゆるめようとしても、反発に合うだけです。

 

北風と太陽ではないですが、気持ちよく遠くからゆるめると、ホメオスタシスは武装解除します。

 

考え方を天動説から地動説に切り替えるように、頭を柔らかく、世界を新しい見方で見ることで、楽しく施術ができるようになります!

 

というわけで、新年早々のアナトレスクール、是非お楽しみに!!!!

 

 

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