いいかね、おれたちの頼りにすべきは自然の理法だ、決して魔法ではない(シェイクスピア『オセロー』) | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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TENET講座でゴールの世界から逆行するという方法を紹介しました。

 

そのゴールがUnknownであっても、それに従うというTENET(信念)を持つ人は多く、彼らは何かに突き動かされるようにして、行動し、命を捧げていきます。

 

 

ゴールからの逆算という言い方は「まといのば」でも良くしますし、苫米地理論でもゴールから観るというのは重要です(苫米地手帳の中心的な考え方でもあります)。

ただ、逆算以上に良い意味で原理主義的なのは、逆行です。

映画TENETの敵役であるセイターのように逆行するのです。

 

逆行してきて、今があると考えます。これを別な言い方をするならば、未来の自分の写像として現在の自分があるということです。ですので、オリジナルは未来の自分であり、現在の自分は写像であり、いわばコピーのようなものです(実際に我々の存在は、一瞬一瞬失われていきます)。

 

 

Intention問題というT理論では重要な考え方があります。

スタートレックなどで、転送をします。

転送と言っても、実際に物理的な身体を転送(送る)のではなく、分子の情報状態のみを光で転送します(携帯電話と同じですね。音を伝えているのではなく、波形を伝えています。受話器から聞こえてくる音は相手の声に似た人工音声でしかありません。そこが従来の電話と違う点です)。

いわば、カットアンドペーストみたいなものです。

あなたの身体の全ての分子の情報状態をスキャンして、その情報を別な場所に転送します。そしてその分子の情報状態を再現します。そのデータに基づいて、分子も配列します。

そこであなたの身体が出現します。

 

たとえば、地球の東京でデータをスキャンして、月の裏側で再現すると言った感じです。

 

で、このマシンはブラックボックスなので、詳しくは知られていませんが、原理的には東京でスキャンされたもともとのあなたの身体はその場で焼却処分されます。レーザーか何かで焼き殺されるわけですね。多分。

 

で、このときもし機械が故障して、処分がうまくいかなかったら、、、?

 

月の裏側と東京に2人の自分がいることになります。ドッペンゲルガー状態です。

 

 

では、どちらがオリジナルで、どちらがコピーなのでしょう。というのが哲学の問題です。

当たり前ですが、どちらも「死にたくない」と考えるでしょう。

 

直感的に考えるならば、地球の自分がオリジナルで、そのデータをもとにして作った月の裏側の自分はコピーということになります。ですので、月の裏側の方のヴァージョンを消去したくなります。

 

そして、これは直感的な回答とは真逆で、月の裏側にいる新しい「自分」こそが、オリジナルとなるのです。

地球の側がコピーです。

 

なぜでしょう。

 

これはシンプルです。

 

月の裏側へ移動したいという意図(Intention)があったからです。意図があったので、月の裏側にいるのが本来の自分ということになります。ですので、古い自分は死ぬしかないのです。

 

これは直感に反するがゆえに、反復するしかないのです。

ファインマンではないですが、新しい概念を知ることはできず、できるのは慣れることです。

 

 

時間が未来から流れてくることや、このIntention問題なども同様で、慣れるしかないのです。

 

我々が知るとか、理解しているとかいうのは、偏見のコレクションでしかなく(アインシュタインの常識の定義ですね)、たまたま慣れているだけに過ぎません。ところ変われば品変わるです。

 

 

余談ながら、「ところ変われば品変わる」ということで言えば、ディスカバリーチャンネルのノマドシェフは面白いです。

失われつつありますが、多様な食の世界が垣間見えます。

彼のすごいところは、それぞれの地域で出会った食材や調理法を自分のレストランの新しいメニューという形で落とし込むことです。

 

 

 

話を戻して、このIntention問題に慣れると、未来がオリジナルで、現在の自分がコピーということがくっきり見えてきます。

 

これはこれで非常に良い効果をもたらします。

 

多くの成功者や偉人というのは、今の自分を徹底的に過小評価し、未来の自分を過大評価する傾向があります。

これを期待値と「まといのば」では言います。数学の期待値の意味ではなく、「期待」の値です。

現在の期待値を下げ、未来の期待値を上げると言います。

多くの凡庸な失敗者はこの逆をします。現在の期待値を爆上げし(笑)、未来の期待値をほぼゼロにします(すなわちほぼ現状が維持されている、と)。

それがわかるのが、「俺はまだ本気出してないだけ」という自己評価です。

 

逆に成功者たちは、自分のことを虫けらのように考えているので、むしろ結果が出たら喜び(そもそも結果なぞ期待していないので)、地道な努力も何も気になりません。何もできない自分に絶望することもなく、そういうものだと思っています。

 

だから、現在とその周辺の期待値を思いっきり下げ、そして未来の期待値を思いっきり上げることです。この底辺のような現状と未来をつなぐのは指数関数的増大です。でも、そんな爆上げに期待しているのではなく、地の底を這うのを楽しんでいるのです。そしてわずかな変化やわずかな進歩を喜べるのです。そしてその「地道」を心から楽しめるのです。

 

 

呪いの技法もまた非常に地道でコツコツとしたものです。

 

そしてその背景にあるのは対象者に対する深い理解と愛です。ただその愛が歪んでいるだけです。

歪んで偏っている愛ゆえに、自分も他者も愛せないのです(それを正すのは大変)。

 

ただ、彼らの手法は虚心に学ぶべきでしょう。

 

僕らが参照できるテキストとして、シェイクスピアの『オセロー』があります。

イアーゴーは(意外と若くw)我々の師でしょう。師は師でも反面教師ですが(笑)

 

(引用開始)

いいかね、おれたちの頼りにすべきは自然の理法だ、決して魔法ではない。

 

しかして自然の理法は遅々たる時の流れに基づくものだ。(略)

 

あとは万事、日当たり次第、ただ最初に花をもつやつが一番先に実をつけるだけの話さ。

 

もうしばらくの辛抱だ。(シェイクスピア『オセロー』新潮文庫)(引用終了、改行は引用者)

 

これは非常に重要なアドバイスです。

 

頼りにすべきは魔法ではなく、自然の理法であり、辛抱が肝要です。

 

コツコツと水をまき、雑草をむしり、栄養を与え、そして待つことです。

素早く動かなくてはいけないときもあり、ひたすら耐えなければ行けない時もあります。

 

シャラポワは練習は試合よりもキツイものでなくては意味がないと言いました。

日々の練習もまたこの「自然の理法」です。

 

 

TENET講座の文脈で言えば、これこそが「順行」です。

逆行は派手ですが、順行はきわめて重要です。

習慣となるくらいに淡々と進めていく「順行」があってこそ、逆行が効いてきます。

 

ということで、「呪いの技法」講座を、お楽しみに!!

 

 

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【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
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