世界を全く新しい方法で観る必要がある、、頭で理解しようとしないで、、感じて(映画『TENET』 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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一人一宇宙という仮説を受け入れて、物理宇宙は他者の内部表現と自分の内部表現の共有地でしかないと、正確に認識すると、、、メンタリングの理解もガラッと変わるのです。

 

大雑把に理解していることと、正確に理解していることは違います。

 

たとえば、僕らは共有地と考えるとそこにはいくばくかの情報空間も重なっていると思いがちです。

 

物理宇宙とは情報宇宙と情報宇宙の接点であるというモデルは、非常に秀逸です。

 

*TENET、とても良かったです!!

観終わったあとに、つい「(時間を)逆行」している人を無意識に探している自分に気付きました(笑)いや、本当に。

この感触はGravityの読後感ならぬ映画後感と似ているように思いました。

再訪したい!IMAXで是非!

 

 

内部表現なり情報空間を風船とイメージします。

自分の風船とその外部に他者の風船があります。

その2つの風船をイメージします。

そしてその風船と風船が一点で触れ合っているとします。

この一点が広大な物理宇宙なのです。

2つの風船の重なっている点が物理宇宙です。

それも2つの風船という内部表現を持つ私とあなたの共有地としての物理宇宙です。

 

 

僕らはまず先に物理宇宙があり、そこに我々の意識や肉体というアルゴリズムが生じると思ってきました。

 

いつもながらのパラダイムシフトによって、太陽が回っているのではなく、我々(が立っている地球そのもの)が回っているのと同様に、内部表現という「私」の情報宇宙が先にあり、物理宇宙が接点として生じるのです。

情報と物理に関してもコペルニクス的転回が起きたのです。

 

*コペルニクス「天球の回転について」

 

そして地球が自転して公転しているという世界像が奇妙なように(知識を無批判に受け入れるのではなく、よくよく考えてみると直感に反します)、この内部表現や共有地という概念も十分に奇妙です。

 

でも、我々は「世界を全く新しい方法で観始める必要がある」(映画「TENET」クリストファー・ノーラン監督作品)のです。

 

Tenetとは教義とか原則とか信条とか主義といった意味です。

我々のTENETを新しくしましょう。

 

You have to start looking at the world in a new way.


 Don’t try to understand it.


Feel it.


(世界を全く新しい方法で観始める必要がある。
理解しようとしないで
感じて)

 

 

「理解しようとしないで、感じて」はブルース・リーを思い出します(映画に限らず、すべてはリミックスです。古典への敬意とオマージュの集合体です)。

 

 

今回のスクールのテーマと絡めるならば、理解は情報ですが、感じるのは物理です。

 

接点は物理なのです。

 

物理は五感がチャネルだと考えられています(五感というのは伝統的な言い方で、虹の七色を定義したのがニュートンであるように、五感はアリストテレスです)。

 

ですので、感じることのみに重視するのは重要なのです。

 

「感じる」とは、物理空間に良い意味で執着し、解釈を入れないということに繋がります。

 

 

ラプラスはナポレオンに向かって「私は神という仮説を必要としない」と言いましたが、我々ももはや「心という作業仮説を我々はもはや必要としない」と神に向かって宣言しても良いかもしれません(笑)

 

ただし、それに変わって内部表現なり、情報空間という仮説を採用します。

そしてそこにある階層性と網の目(抽象度と縁起)を体感します。

 

その上で重要なのが共有地としての(情報空間の最下層に属する)物理空間です。

 

その物理空間を介して、我々は他者と接することができるのです(文字通り「接する」ことが)。

 

 

だからこそ、Echo(エコー)とは「音」なのです。

音を響かせることがこの技術の肝となってきます(Echoとは気功技術の名称)。

意味とは情報です。

意味は解釈が入ります。

 

*エコーとナルキッソス

 

我々は発話された音をTextとして理解しますが、それはその情報の圧縮された一部分でしかありません。圧縮とは、情報の削除を意味します。

 

スーパーマーケットで買い物した合計金額は支払いの際に重要ですが、その合計金額から何を買ったかを演繹することはできません。圧縮は情報の破壊をもたらすのです。

 

3,500円という合計金額から、どんな野菜や果物を買ったかは分からないのです。

 

しかし、いくらの何を買ったかという情報から、合計金額を知ることはできます。そこには非対称性があるのです。

(懐かしい議論ですよね。ユーザーイリュージョンを読み直したくなるのでは(^o^))

 

 

 

我々の古い文明は合計金額をありがたがり、その計算のプロセス(何をいくらで買ったか)を軽視します。

同様に我々は発話された言葉の音やいわゆるボディ・ランゲージを軽視し、発話された内容やその無残にも圧縮されたテキストを大事なものと考えます。

 

TENET側から観れば、それは価値が転倒しているのです。

(TENET側って何だよって話ですがw)

 

重要なのは音、次に意味です。音は物理ですが、意味はもうすでに情報です。テキストは情報の情報なのです。

ですからEchoの実習では、意味を脱落させるのです。

 

c.f.トルストイも私たちと同様、常に未来を望んで掛け替えのないその日その日を前進したのだ(小林秀雄) 2017年12月18日

 

圧倒的な力を持つコーチやヒーラーになりたいと思ったら、、、その訓練は非常にシンプルということです。

 

自分の内部表現と他者の内部表現の共有地としての物理空間というアイディアを認めた上で、そしてその共有地は「点」でしかないことも認めた上で、物理空間に執着することです。

「物理」を観るのです。

 

発話された音を聞き、姿を見ることです。

 

脳は「やったふり」が得意な器官です(笑)

 

脳は音を聴こうとしても、聴かずに、音を聴いたふりをします。

勉強をしたふりをする子供と同じですw

 

ですので、我々は「脳」という器官を筋肉と同じようにきちんと鍛えましょう。

負荷をかけるのです。

フィードバックを取るのです。チェックテストを強制するのです。

テストがあると子供も勉強します。もちろん大人も。

 

 

 

負荷のかけかたはシンプルです。

 

いま耳に入れた内容をそのまま再生させるのです。

 

言語学習で言えば、Shadowingした内容を発話ベースでRepeatingさせます。

Echoさせた内容をそのまま(できたら臨場感たっぷりに)真似するように口に出させることです。

 

このとき「自分」がやると思わずに、「耳」と「口」にやらせると考えましょう。

 

我々はリヴァイアサンです。多くの細胞や器官の集合体です。

意識はその一部でしかありません。

 

 

アスリートやダンサーならお馴染みの感覚ですが、自分の意識と身体とは決して一致しません。

 

幽体離脱してしまったあとに、身体に戻ろうと思っても、うまく重なり合わないのと似ています(似ているのか?そしてそもそも「幽体離脱」はあるのか?いや、幽体はありませんが、そのように感じる現象は存在します。そして再現可能だそうです。角回と海馬の刺激によってw)

 

ですので、独立したパーツとしてがんばらせることです。耳と口に。そして技術に。

 

あとはプレッシャーをかけながら(負荷をかけながら)淡々と反復練習して、フィードバックを取っていくだけです。

 

ここだけの話、この練習を徹底的にやるだけでも、上位1%に一挙に移動できます(なぜなら、業界がまだまだ未成熟で、まだ手探り状態の黎明期だからです)。ただ、これはメンタリングなり内部表現書き換えの初歩の初歩の段階です。

 

でも基礎がなければ、何もないのです。今はうまくいっているように見えるかもしれませんが、きちんと習わないと高止まりして、、、、そして後から来た者たちに追い抜かれていくのです。センスのあるあなたよりも、センスも社会的知性もなく、コミュ障にも関わず、基礎鍛錬を繰り返していくモブキャラたちに追い抜かれていくのですw

って、煽り過ぎ?

でも、これが現実です( ー`дー´)キリッ

(ゲーテも「独学は戒められるべき」と言います。きちんと学べば早いのです)。

 

というわけで、楽日では全貌を観ていきましょう!!

 

 

 

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【動画紹介】

おそるべきことに!!
TENETのオフィシャルサウンドトラックが公開されています!(1時間半!)

映画を楽しんだあとに是非!

 

 

【書籍紹介】

トルストイに関する引用を以下に貼り付けておきます!

 

プロセスと結果は異なり、演算と結果も異なり、収穫と果実は異なります。

 

同様に発話された音と、そのテキストは全く違うものなのです。

 

(引用開始)
 アランが、ある著名な歴史家の書いたトルストイ伝を論じたものを、いつか読みまして、今でもよく覚えていますが、ほぼこういう意味のことを書いていた。ここに書かれていた事柄は、一つ一つ取り上げてみれば、どれも疑いようのない事実である。ところが全体としてみると、どうしてこう嘘らしい臭いがして来るか。三途の川をうろついているようなトルストイが現れるか。いや、確かにアランは、三途の川と書いておりました。なぜ、確かな事実を描いたはずなのに影しか描けておらぬのか。トルストイの生涯は、実に烈しく長い生涯であった。まず、己の情熱の赴くままに生きた。次に、すべてを自分の家庭に捧げて生きた。次には、公衆のために。最後には、福音のために。これらの花や実や収穫は、ことごとく私たちの糧である。私たちが食い尽くすことのできない糧である。しかし、彼自身は食い尽くしたのである。彼自身は、花は萎れ、実は落ちるのを見たのだ。彼の命は、もはや取り返しのつかぬ里程標を一つ一つたどったのだ。

(略)

トルストイも私たちと同様、常に未来を望んで掛け替えのないその日その日を前進したのだ。
(pp.110-111 小林秀雄「私の人生観」)

 

 

 


「彼の命は、もはや取り返しのつかぬ里程標を一つ一つたどったのだ」小林秀雄、アラン、トルストイ..2013-10-11