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MITの博士課程試験は月に作る原子炉の問題だったそうです。

 

 

月に原子炉を作るという設定で、

 

(1)十分な引力が得られない状況で制御棒(原子炉内の中性子の量を調整し、出力をコントロールするための装置。中性子を吸収しやすいホウ素やカドミウムが制御材に使われる)が機能するのかどうかを論じ、設計上の問題があれば指摘せよ。

 

(2)その制御棒を原子炉に入れた場合、中性子を吸収した制御棒の温度は何度上がるのか、計算せよ。

 

 

若き大前研一さんは1番を適当に埋めて、2番に集中し、正解にたどりつきました。

 

とは言え、本当にすごい問題です。

月に原子炉を作る、、、十分な引力が得られないので(地球の6分の1)制御棒が機能するかを論じ、かつ制御棒の温度は何度上がるかを計算する、、。

 

c.f.答は合っていた。だが、博士課程試験は落とされた。「お前が一番危険な人間だ」 2012年10月25日

 

 

 

 

Rama - 投稿者自身による作品, CC BY-SA 2.0 fr, リンクによる

 

 

A → B → C → D

 

論理の鎖というのは面白いもので、ひとつひとつの鎖は自明ながら、それをたどっていくと思いもよらぬ結論にたどりつきます。

 

c.f.悟りは全知ということではなく。リヴァイアサンとドーキンス 2012年07月22日

 

 

 

 

AからBへ、BからCへ、CからDへ、とチェーンが繋がっていきます。

 

多くの人は「A→D」を暗記します。

 

AならD、と。

 

甘いものは食べたら太る、と覚えます。

でも、なぜ甘いものを食べると太るのでしょうか?(そもそも反例もあります。甘いものを食べても太らない人もたくさんいます)

 

 

その機序をしっかりと見つめることです。論理の鎖を追うことです。

 

そうすると思いもよらぬ結論が待っています。

 

たとえば、炭水化物は糖になりATPを産生するという常識も、きちんとその論理の鎖を仔細に観ていくと、むしろ糖の存在によってATPの産生が阻害されるケースも見えてきます(ということをスクールでもやりました)。むしろ脂質のほうがATPが自然に産生されるケースも。

 

 

大前研一さんは正解に至ったものの、不合格となります。

一方で正解していない人が合格したりします。

 

大前さんは憤慨して、教授に怒鳴り込みますw

 

というのも、ドクター試験は2回しかチャレンジできず、一度目の失敗はリーチがかかるのです。二度目の失敗をしたら、身を投げる覚悟だったと言います。

 

 

もう一度ドクター試験に失敗したら、キャンパスの横を流れるチャールズ川に身を投げるしかない。それくらいの覚悟はあった。現に学友の何人かはそこで自殺した。

 

 

学ぶということは、いつの時代も命がけです。

 

そしたら、教授からこう言われます。

なぜ自分は正解なのに不合格なのかと聞いたときに、教授はこう言います。

 

「お前が一番危険な人間だからだ」

 

と。

 

結果的に答えがあっているは通用しない、なぜその答えになるのかという道筋を説明できなければならない、と。

 

これは今回のスクールの通奏低音でした。

 

むしろ、「道筋さえ正しければ、あとの計算は代わりの者だってできる。MITでは論理を構築できるかどうかが問われるのだ」と言います。

 

そのとおりだと思います。

 

 

 

(引用開始)

ところが答えが間違っていたクラスメートに合格者がいたのに、私は不合格だった。メチャクチャ頭にきて「なぜオレが落ちたんだ?」と抗議に行くと、エドワード・メイソン先生からピシャリと言われた。

「お前が一番危険な人間だからだ」

原子炉設計に「結果的に答えが合っている」は通用しない。なぜその答えになるのかという道筋を説明できなければいけない。道筋さえ正しければ、あとの計算は代わりの者だってできる。MITでは論理を構築できるかどうかが問われるのだ——そんな説明を受けた。

「お前たちは将来、原子炉の指導者になる。ならば、考え方をきちんと書かないで答だけ合っているような危ない人間を卒業させるわけにはいかない」(引用終了)

https://president.jp/articles/-/5793

 

 

考え方をきちんと書かないで答だけ合っているような危ない人間」は、通用しないのです。

 

ラグビー日本代表の元監督であったエディー・ジョーンズのラグビー講座を幸いにも受けたことがあります。

そこで、エディーが繰り返したのが「なぜ、そうした?」でした。

 

 

なぜ、そちらにボールを投げた?

なぜ、その方向に走った?

なぜ、そこでタックルした?

 

なぜなぜなぜ

と質問攻めにしました。

 

論理的な理由が返ってこないと(それも臨場感ある)責め続けました。

 

これは気功も同じです。なぜ?なぜ?なぜ?がきわめて重要です。

 

 

「考える力が弱まっている」とか、「暗記教育の弊害がーー」などと言う気はありません。そもそも暗記している量も足りません。

考えるという習慣も足りません。しかしそれは今も昔も変わりません。

 

 

今回のスクールでは、AならばDということを覚えるのではなく、AならばなぜDになるかを説明できることを重視しました。それを生化学の言葉で最低限、説明したいのです。

 

 

特に薬食同源は個々人の問題です。

 

国民皆保険制度的に一律の同じ食養生など存在するはずもないのです。

としたら、一人ひとりが「謎解き」をするしかありません。

 

そのためにはたくさんの謎を事前に解いておく必要があるのです。

 

 

今回のスクールに関してフィードバックを頂きました!

 

スクールの狙いを正確に体現してくれていて、ありがたいフィードバックです。

 

論理の鎖を丹念に追うことで、自分が変わり、宇宙も変わるのです。

 

 

(引用開始)

 

スクール、ありがとうございました!!

今回のスクール(マインドコーディネーターも踏まえつつ)はこれまでとは違いました。かなり。自分としては。

かれこれ2年くらい通わせてもらってますが、今までは寝てました。もしくは遊園地のアトラクションに乗って、降りて、あー楽しかったで終わってました。

いろんな気付きがあって、メモを別のノートにこれから整理して味わっていく過程があるのですが、とくに衝撃だったのが今までまったく考えてなかったということです。

とくにAはDだということを覚えることばかりしていて(本で知ったことを2000くらい暗記カードを作って毎朝それをマントラするってルーチンをしていて)、先生の言う「論理の鎖」をまったく無視していた、悪手というか愚かなことをひたすら繰り返していたなと。(それもかなり長い間)

実際、今回のスクールでも単語は浮かんでもそれを自分の言葉で説明して示すことがほとんど出来なかったこと。これには絶望でした。いままで何をしてきたのかと。

あとは間違えることへの恐れが(まだ)あったのかと。さんざんしてきたのに。知ってるつもり、見栄をはってる愚かさにもあらためて気づいてこれまた絶望しました。

「考える」ことを思い出しました😅

とはいえ、絶望といってもそこで終わりでなく、はじまりだなって嬉しい感覚はあります。気づけてよかったと。これまたぐるっと回って「アルケミスト」の旅的な。(最初からそこにあったじゃないかという)でもそれに気づくには遠回りでも愚行を繰り返してでも自分で経験と思考を重ねていく必要があるってことに。

ソルジャーさんたちともたくさんワークができたのもすごく良かったです。今までと違うやり方、意識でさせていただいて刺激にもなり、勉強にもなりました。

ありがとうございました!!

 

(引用終了)

 

 

 

 

味わい深いフィードバックをありがとうございます!!!

 

彼が猛烈に勉強しているのは知っています。しかし、方向性がズレているともったいないことになるのです。

 

・今までは寝てました。もしくは遊園地のアトラクションに乗って、降りて、あー楽しかったで終わってました。

 

・とくにAはDだということを覚えることばかりしていて(本で知ったことを2000くらい暗記カードを作って毎朝それをマントラするってルーチンをしていて)、先生の言う「論理の鎖」をまったく無視していた、悪手というか愚かなことをひたすら繰り返していたなと。(それもかなり長い間)

 

 

論理を大切にしましょう!

正しいか間違っているかなどどうでも良くて(本当に)、論理展開を正確に追うことが重要です。

 

洗脳の夢(悪夢)から醒めて、本気で自分の夢に向かって生きるのであれば、世界はもっと楽しくなります!