コリン・キャンベルのことは非常に深く尊敬していますし、プラントベースホールフードも概念としては素晴らしいと思います。
何の話かと言えば、いわゆるベジタリアンやビーガン的な食生活としての(というと本人は嫌がりますが)、プラントベースホールフード(PBWF)の提唱者のコリン・キャンベル博士の話です。
プラントベースホールフードとは、、、
植物由来の食べ物を、できる限り自然の上体に近い形(つまり、「ホールフード」)で摂取します。多種多様な野菜、果物、生のナッツや種、豆類、全粒穀物を食べます。加工度の高い食品や動物性食品は避けます。塩、油、砂糖も使いません。カロリーの80%を炭水化物から取るようにし、10%は脂質、10%をたんぱく質から取ります。
というのがコリン・キャンベルの定義です。
(とは言え、豆や果物、全粒穀物に関しては、やはりレクチンに引っかかる人は一定数いると思います)。
*『フォークス・オーバー・ナイブズ-いのちを救う食卓革命』にコリン・キャンベルが出ています。Netflixで観れます。
c.f.肉を食うなんて、ただのマーケティングだよ。現実じゃない。(アーノルド・シュワルツェネッガー) 2020年05月22日
*『Cowspiracy:サステナビリティ(持続可能性)の秘密』(レオナルド・ディカプリオがエグゼクティブプロデューサー)
*こちらも相当に面白いです。セミナーで紹介しましたが、、、かなりやばいです。
畜産って批判すると殺されるんだなってよく分かるドキュメンタリー。
グリンピースやシー・シェパードですら、、、、(ピンクリボンも?!)
*Conspiracy(陰謀)のConをCow(牛)にしたタイトル通りの内容。
しかし、この著作「Whole」の冒頭の小さな石に躓(つまづ)きたくなります。
コリン・キャンベル博士の若い頃の研究の話です。
引用します。
(引用開始)
研究中に動物性たんぱく質が発がんの犯人だったと判明したとき、私たちがどれだけショックを受けたか想像してみてください。よりによって、植物性たんぱく質ではなく、動物性たんぱく質ですよ。最も重大な発がん物質は、ラットの餌の20%にして与えたときに必ずと言っていいほどがんを発生させた物質、カゼインでした。これは牛乳のたんぱく質です。小麦や大豆などに含まれる植物性たんぱく質は、発がんに何の影響もおよぼしませんでした。それは高濃度であっても同じでした。
(引用終了)
何度読んでもいろいろな意味で衝撃です。
動物性たんぱく質が良いとされていた当時の(今もそうですが)パラダイムに対して、動物性タンパク質が発がんの犯人だった(有害物質のアフラトキシンではなく)という発見は偉大なものですし、当時の驚きもよく分かります。
まだ当時はタバコも健康によく、牛乳のカゼインは最高のたんぱく質でした。
しかし、現代の我々からすれば、カゼインもグルテンもイソフラボンもどれもたんぱく質というカテゴリーよりは、避けるべきものという有害なものという認識です。
ここでの議論は、植物性、動物性タンパク質という分類で良いのでしょうか。
そして、ラットは穀物のレクチンに対して免疫寛解しているのですが、人間はしていません。穀物や豆の農業革命が、、、、我々を家畜にしたのでした。実際に背は低くなり、脳は小さくなり、古代エジプト時代にすでに糖尿病も変形関節症もありました。
ですから、この実験をいまやったとしたら、単に3つの毒物(というか発がん誘発物質)を並べたように見えます。
(動物性タンパク質が発がん性があるというのは議論の余地はないと思いますが、この実験では示せないのではないかという意味です)。
これに関しては2015年にWHOが有名な勧告を行っています。
WHOの結論は、科学的知見を精査したIARCの諮問に基づくもので、がんの原因になるという意味で加工肉はアルコール、そしてプルトニウムと同類項に入れられたことになる。
(BBCNews)
https://www.bbc.com/news/health-34615621
[Could you quantify the risk of eating red meat and processed meat?](WHOのQ&Aより)
An analysis of data from 10 studies estimated that every 50 gram portion of processed meat eaten daily increases the risk of colorectal cancer by about 18%.
10件の研究から得られたデータを分析したところ、加工肉を毎日50g食べるごとに大腸がんのリスクが約18%増加すると推定された。
the risk of colorectal cancer could increase by 17% for every 100 gram portion of red meat eaten daily.
毎日食べる赤身肉を100g食べるごとに大腸がんのリスクが17%上昇する可能性があるという。
ガンドリーもこの点は同様です。
動物性たんぱく質は控え目に、と。
「肉を食べると砂糖を食べるのと同じほど太る」。
また「赤身肉にはNeu5Gcが含まれており、これはがんと心臓病のいずれにも関わる糖分子である」と言います。
ですので、それほど結論には異論はないのですが、その証明のプロセスで躓(つまづ)きます。
カゼイン、グルテン、イソフラボン、、、いや、コリン・キャンベルの言うようにWhole(部分ではなく全体)で考えれば、牛乳、小麦、大豆は避けて良いのではないかと思います。
それは動物性、植物性たんぱく質以前の話ではないかと思います。
ただ、この「Whole」という著作は熟読したいです。
全く実用的ではないという意見もあるようですが(笑)(むしろ、その気持は分かりますが)、繰り返しきちんと読むならば、全く実用的な本です。重要なのは栄養素がどうこうという話ではないのです。
ここには明らかなパラダイム・シフトの香りがあるのです。
というのも、ここには現代医療の腐敗というよりは、終わりが見えます。
我々としては、早めに移動したいのです。そのためにWholeを繰り返し読むべきです。
現代医療というパラダイムは完全な機能不全となり、そして終焉を迎えるのがよく分かります。
もちろん完全に終わるわけではないですが、いまの宗教的な地位は追われるでしょう。
不合理ゆえに我信ず
(Credo quia absurdum:クレド・クィア・アブスルドゥム)
を地で行くような、不可思議な(不合理な)言説が許されて、納得してしまうのが、現代医療です。
しかし、その権威は今回のPnademicで崩壊したと思います。
その専門性を高く評価されていたはずであり、だからこそ様々な不便にも我慢してきたにも関わらず、、、。
(「感謝します!」とあえて声高に言わなければいけない状況、その裏の意味を読み取るべきかと。
もうそのシステムには到底感謝できず、むしろ唾棄すべきと思っているのです。
しかし、その従事者に罪はありませんので、感謝の大合唱がわざわざなされるのです。
普通に感謝しているのであれば、わざわざ感謝したり、寄付という形でお金を出したりという行為が必要とされるはずもないのです)(そもそも、どれだけ税金が投入されているか。彼らは地震や台風の被害者ではないのです)。
ある業界の混乱やキャパシティオーバー(医療崩壊)を防ぐために、他の全ての業界を潰す(ロックダウン)という判断が合理的とさせられるくらいに、現代医療は宗教であり、権威なのです(あとは当事者たち共にバイオハザードを見過ぎたか、自分たちのパラダイムに殉じていますね)。
それは医療自身にとっても不幸なことです。
神殿にいる神官たちが右往左往して、自分たちが奴隷のように扱っている薬屋さんに支配されています。
そして、薬屋さんはムーア(Moore)の法則の逆であるE Room(eルーム)の法則に苦しみます。
Moore ⇔ E Room (ひっくり返っているという意味です)
積み上がった罪とお金と名声と権威と、その重みで潰されていますので、本来の壺の中に戻しましょう。
そして未来の医療がゆっくりとスタートします!
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お楽しみに!!
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【書籍紹介】
やはりガンドリーは読んでおきたいですね!
そして、チャイナスタディも必須で!
そして、楽しく観るなら、ゲームチェンジャー!
そしてCowspiracyの続編!
*What the Health - Trailer