観るために、私は目を瞑る(ゴーギャン)本当に大事なものは目には見えないんだよ(星の王子さま) | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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お客さんを前にしたときに、一瞬チラッと見たら、目を伏せて、何を着ていたか、身長は何センチくらいか、どちらの肩が上がっていたか、どちらの手が長かったかなどを目を閉じて思い出してみましょう。

 

*この写真を一瞬見たあとに、頭の中で再現して、ASISの位置、肩の位置、腕の高さ、首の向きなどを再現してみましょう!( ー`дー´)キリッ

 

 

実際にクライアントさんを前にして、このワークはできませんが、学習会などのペアワークでやったり、近くの人を一瞬チラッと見て、さっと頭の中で再現してみると良いです。

 

画家のゴーギャンが、観るために、目を閉じると言ったのは有名ですが、この意味はなかなか分かりにくいものがあります。抽象的にというか、ふわっと理解すると分かりますが、ゴーギャンたち画家というのは抽象的観念的な人ではありません。具体的に絵を描いている人です。

 

I shut my eyes in order to see.

(観るために、私は目を瞑る)

 

 

これは「まといのば」の解釈なのですが、スコトーマ実験なのではないかと思います。

 

こんなワークを以前に良くやっていました。

 

目を閉じて、目の前にある赤色のモノがいくつあるかを数えるという実験です。

 

これは脳を考える上で、そして気功上達の上で非常に示唆に富んだワークなので、ガンガンやってください。

 

やり方はシンプルです。

 

まず部屋の中でも外でも良いので(移動中でないときに)、目を閉じてもらいます。

 

 

*赤いものはいくつあるでしょうw

頭蓋骨のマントだけではないはず(^o^)

 

 

そして、目の前に赤色がいくつあるか(青色でも、黄色でも、丸いものでも、四角いものでも)を数えてもらいます。

数え上げてもらいます。

たとえば、遠くに見えているポストが赤いとか、看板のトマトが赤いとか、誰々さんの靴が赤いとか、誰々さんの着ているシャツが赤いとか、赤いバラがあったとか、、、、そういう風に数え上げてもらいます。

 

そして呼吸法のコツと似ていて、限界まで我慢するのが大事です。

脳をギリギリまで絞って考えます。

 

 

雑巾を絞りきって、もうカラカラだろうというところから、もう一絞りして、水滴を絞り出すのと似ています(アイデアも同じですね。最初のアイデアは盛大に捨てて、100個目くらいから使うと良いかもw最初の方の一番搾りなアイデアは大概ミメーシスなありふれたものなので)。

 

というか、アイデアがらみで言えば、以前の開業セミナーでは、「私は〇〇です」を100個以上出すというワークをやりましたね。20個くらいまではスラスラと出てくるのですが、途中から急勾配の坂を登るように辛くなり、絞り出すようになります。そうやっていくと意外な自分の本音ややりたいことが絞り出されるのです。

 

それはともかくとして、スコトーマ実験です。

ギリギリまで考えて、もう限界と思ったら、もう2つ出そうと思って、ギリギリまで粘って考えてください。

 

そして、もうこれ以上ないと思ったら、恐る恐る目を開けます。そうすると、世界中の「赤色」が色鮮やかにそして高速度で目に飛び込んできます。狂ったように飛び込んできます。

ついでに、明けの明星も飛び込んできます。

 

*空海のこの肖像をリアルで見たときに、頭蓋が松果体にしか見えませんでした。松ぼっくりという意味ではなく、アジュナということです。

 

空海は虚空蔵求聞持法を100万編唱えて、悟りを得たときに、明けの明星(ルシファーですね、天体としては金星です)が口の中に飛び込んできたそうです。

それを「明星、来影ス」と書いています。

 

*空海の著作である三教指帰(さんごうしき)にありますね。

 

空海はともかくとして、赤いものがバーーーッと飛び込んできます。

 

この飛び込んでくる感覚を覚えておいてください。この感覚や感触が大事です。

これが時間が未来から殺到する感覚、ゴールが飛び込んでくる感覚と「まといのば」では考えます。スコトーマが外れると、それほど強烈に飛び込んでくるのです。

 

 

なぜ赤いものが目に飛び込んでくるのかと言えば、カラクリはシンプルです。

 

これまで目の前にあったのに気付かなったのに、なぜ目を開けた途端に飛び込んでくるのかと言えば、目を閉じて赤いものを探しているうちに、どんどん「赤」の重要性が上がったからです。脳がコストを使って、考えているので、無意識は猛烈に重要性があると見做します。

ですので、目を開けた瞬間に飛び込んでくるのです。

 

もうちょっと負荷をかけたワークをしたければ、続けてまたすぐに目を閉じてもらい、今度は「青色」もしくは「丸いもの」などと指定して、スコトーマ実験をします。目を閉じて、記憶の中の風景で探してもらいます。

 

そうすると、また目を開けた瞬間に青色が飛び込んできます。

 

これをいくつか続けると、何と目を開けた瞬間に青色や黄色だけではなく、前の赤色も飛び込んで来ます。余波として飛び込んできます。そうすると世界が突然色とりどりになるのです。

まさに極彩色です。本当に。

 

いろいろなものがくっきりと見えだします。

 

 

これが、

 

I shut my eyes in order to see.

(観るために、私は目を瞑る)

 

なのではないかと、邪推します(たぶん、違うでしょうがw)。

 

 

 

僕らも骨を見たいと思って、クライアントの身体を必死で観ます。そのあとに身体に触れて答え合わせをするからこそ、身体の中の情報が頭の中に飛び込んできて、透けて見えるのです。

最初に透けて見えるのではなく、最初に「観よう」と試みるのです。

 

Le plus important est invisible.

いちばんたいせつなことは、目に見えない