神経系と内分泌系について、来月にそれぞれ1講座ずつ開催予定です!
(表題の引用はデカルトです。もちろん今は松果体のみということはありえませんが。「脳からのみ」でもないですね)
とは言え、「まといのば」でやる以上は、いろいろと面白い視点から取り組みつつ、でもきちんと正統派でやっていきたいと思いますので、乞うご期待ください。
今月は忙しすぎて、講座の告知ができなかったので(いや、無理矢理来週開催しても良いのですが、以前はそんなことばかりでしたが、、、)、来月に3本ほど固め打ちしようかと思っています(予定は未定ですが、、、哲学をやりたいと思っています。あの「世界は存在しないが、ユニコーンは存在する」で)
とりあえずやりたいのは、神経系だけで1講座、内分泌系だけで1講座です。
コンテンツについては、もちろんブログで公開していきますので、ブログで予習して、いつものように気楽に臨んでください。
結局、身体を鍛えていても(筋トレ)、身体を整えていても(整体)、神経とホルモンは重要です。
生化学も重要になってきます。
ですので、ここらへんでがっつりとまとめておきたいと思っています。
ちなみに3期のOnLine MenTorでも少し話題に出しましたが、松果体というのはスピリチュアル界隈や陰謀論界隈では大人気です。
第三の目などと言われています。
松果体が第三の目などと言うと、
「こんな奥にあるのに「目」ってことはないでしょ」、とか。
「おでこにあるんじゃないの?」みたいなご意見もあると思いますが、詳しくはまたセミナーで話しますが、松果体自体は光に反応しますし(暗くなるとメラトニンの生成が増えるとか、夜明るいとメラトニンが出にくくなるなど聞いたことがありますよね)、頭頂眼として松果体を持つ動物もいます。
(「まといのば」ではアジュナチャクラとも上丹田も第三の目も同じものの別な現れと考えています)
ただ、第三の目と言えば、プロビデンスの目ですね。
未完成のピラミッドの頂上にあるピラミディアンから不気味な目がこちらを覗いているというあれです。
とは言え、このシンボルはありふれています。
同様に古代エジプトのホルスの目も有名です。
kairoinfo4u - https://www.flickr.com/photos/manna4u/430887106/in/set-72157600016963557/, CC 表示-継承 2.0, リンクによる
「ホルスの目は松果体をあらわしている!!」とうい議論はありますが、それはもしかしたら松果体を観たことがないのかも(^o^)
デカルトはガチで松果体を情報と物理が交わる場所と考え、そこを魂の座と言いました。
*デカルト「省察」より
ちなみにデカルトは精神と身体(物理)が重なっている場として松果体を考えています。
これって、心身二元論の提唱者らしくないですよね?
心と肉体、精神と物理を分離させておきながらも、精神と物質が一つになる点として松果体を考えています。
なぜなら右脳と左脳の中心にあって、唯一ペアではないからです(実際はペアですが、見えにくい)。
とは言え、これについては当時から批判があり、最初にデカルトにツッコミを入れたのは、誰あろうあのエリザベト王女でした(これに対してきちんとデカルトは応えています。その質問を讃えた上で)。(1643年5月16日)
それはさておきデカルトの言葉を引用しておきます。
(引用開始)
次に私が気づくことは、精神は身体のすべての部分から直接にはたらきかけられるのでなく、ただ脳からのみ、あるいはおそらく脳のごく小さな一部分、すなわち、そこに共通感覚が宿るといわれている部分(松果腺)からのみ、直接の働きを受けるのだということである。(引用終了)(デカルト『省察』)
これが松果腺ならぬ松果体の人気の源泉ですね(^o^)
ホルスの目はどちらかと言えば、脳の断面というか脳室を思わせます。
ちょっと似てないこともないですね(^o^)
似た話に、ミケランジェロの「アダムの創造」があります。
あの神様とアダムがETごっこをしているやつです。
あまりに有名ですね。
アップルの特許に描かれた図が、この手を模したという噂もありました。
c.f.神様はどうやって女をつくったの? 〜矛盾していい加減で楽しすぎる旧約聖書〜 2013年11月05日
で、「この神様のマントが不自然じゃね?」ということで出てきた珍説があります。
これはミケランジェロが脳の断面を描いたので!という説です。
アップルのことと合わせて、以前も紹介しましたね。
c.f.神様はどうやって女をつくったの? 〜矛盾していい加減で楽しすぎる旧約聖書〜 2013年11月05日
(引用開始)
1990年にインディアナ州アンダーソンの医学博士フランク・リン・メッシュバーガーが、医学誌『ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション』で、神の後ろの人物像と、さらにその背景に描かれている布の表現が、解剖学的に正確な人間の脳に見えると指摘した。このメッシュバーガーの説は、同じく医学博士のマーク・リー・アプラーによって検証されている。綿密な調査の結果、『アダムの創造』の神が描かれた部分は大脳表面の脳溝、さらに脳幹、前頭葉、頭蓋底動脈、脳下垂体、視交叉と一致すると結論付けられた。メッシュバーガーはほかにも、アダムと神の腕はシナプスを介したニューロンの生化学的情報伝達を意味するとしている。神は脳の中心である感情を司る大脳辺縁系を意味し、おそらくは人間の魂を表現している。そして伸ばされた神の右腕は、人間の脳でもっとも創造性に富み、もっとも重要な部位である前頭前皮質を表しているとしている。(引用終了)
「綿密な調査の結果、『アダムの創造』の神が描かれた部分は大脳表面の脳溝、さらに脳幹、前頭葉、頭蓋底動脈、脳下垂体、視交叉と一致すると結論付けられた。」というのが良いですね。
できたら、僕らもこれを検証しましょう(^o^)
神経科学もそうやって学ぶと面白いかも(^o^)
脳は基本的に肺と似ていて、すべてペアで存在しています。
タレブに言わせれば、母なる自然は反脆弱なのです。
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肺も腎臓もペアです。
ただし、肝心の肝臓と心臓だけはスペアがないのですがw(ダジャレです)。
ですので、脳も2つあります。
右脳と左脳ですね。
その2つに分かれた部分から観ると、ミケランジェロが脳を描いたのが分かるということです。
面白いですねー。
おそらくは人体解剖を繰り返す中で、筋肉などは自分の芸術にもちろん活かせるのですが、脳解剖だけは活かすところがないので、こうやってこっそりと隠し絵のように入れたのかもしれません(知りませんけど)。
脳というとこういうイメージですが、解剖した人にとっては、より内側というか、断面を描きたくなるのかもしれませんね。
たとえば大周天やクンダリーニというのは、A10神経(ドーパミン作動性ニューロン)を活性化させようという試みであると定義されています。
A10はどこを通っているのかを理解すると、自分がやっていることがくっきりわかります。
これもひとつの(遠いですが)解剖直観みたいなものです。
アミノ酸のひとつであるチロシンがいかにシンプルにドーパミンやアドレナリンになるかも、セミナーで触れましたね。生化学も神経科学も内分泌学もつながっています(松果体はメラトニンを生成する内分泌器官です)。それもシンプルにつながっています。
ついでにホルスの目がどこがどう脳なのか(脳室なのか)もやりましょうwww
冗談みたいですが、何かを楽しく学ぶのは良いことです。
そして、冗談みたいな展開が、思いがけない展開につながることもよくあります!!
というわけで、お楽しみに!!!
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