*本日は井脇幸江さん率いるIwaki ballet Companyの豪華なガラ公演です!
当日券も開演の一時間前から発売されるそうです!是非!
*今月のスクール、セミナーの告知は日曜日以降にブログで告知します。ちなみにスクールは23日です!
*9月のセミナーはかなりヒートアップしています。
・9月19日(木)はじめての気功「中丹田ラポール」
・9月26日(木)まといのば講座「武術の身体」
・9月23日(月・祝)1Dayスクール
・9月24日(火)寺子屋「はじめての解剖学」(リニューアル寺子屋はロスタイムに入りました!)
お申し込みフォームや正式な内容の告知はいましばらくお待ち下さい!お申し込みは可能です!
未来の漠然とした不安が、現在の体調や心理状態を悪くしていることは良くあります。
未来は目の前にないにも関わらず、存在しない未来が現在に働きかけているのです。
別に働きかけても良いのですが、未来の可能性が複数ある以上は、せっかくなので良い影響を与える未来を選択したいものです。
ただ自分の思考のパターンによって、不安な未来が頭を締めてしまうのであれば、その未来を頭から追い出しましょう。
これは簡単な心理操作でできます(これらの心理操作を僕らは気功と言ったりします)。
シンプルに「今日は死ぬ日」と宣言することです。
今日は何らかの理由で死ぬことが決まっている日と知っていると見做すのです。
それは悲劇とかではなく、普通のこととして決まっているという感覚です。
一度見た映画の結末のように、すでに知っているのです。知っているけれども良い映画は何度でも楽しめます。人生も同じです。
(逆にいつも死にたいと思ってしまっている人は、とりあえず今日だけ生きると決めるのも方法です)。
「今日は死ぬ日」であり、自分だけが旅立つ日だと分かっていると、突然肩の荷が下ります。
身体が楽になる感じがするのではないでしょうか(しなかったら、もうそのワークはストップして構いません)。
死ぬ準備をせっせとすることです。身の回りを片付けたり、身体を清めたり(宮沢賢治が自分の死に際してそうしたように)、周りの人に親切にしたり、にこやかにしたり、やりかけの仕事をちょっと片付けたり。
息が深く吸えるようになったり、変な身体の重さやだるさがなくなり、人によっては粗熱のような変な食欲も消えます。もしくは正常な食欲が回復したりします。
我々は未来に圧迫されて、歪められているのです。
この心理操作は効きます。
身体が楽になることで、いかに、自分がいまだ存在しない未来に縛られていたかが分かります。
同時に自分が消滅することで、過去もまた消滅します。
自分の重要性関数が脳という計算機ごと消滅するのですから、当然と言えます。
そうすると未来と過去から自由になります。
永遠の現在だけに生きるのが、踊っているときの身体であり、歌っているときの身体です。
「いま、ここ」しか存在せず、そこにどれだけフォーカスできるかが重要です。
ダンサーにとって、踊りは命以上に大切なものです(身体を投げうって踊るダンサーは大勢います)
踊りをやめるということは、死ぬ以上に辛いこと。
しかし、その好きな踊りをやめようと決めたときの最後の踊りがこのポルーニンのTake me to the churchだです。最後に踊る作品として作られました。
*とある方のリハーサルを幸いにも見学する機会に恵まれ、ポルーニンの踊りに抱いていた違和感の正体が少し見えたように思いました(またセミナーなどでシェアします)。
Take me to the churchもSiaのChandelier(シャンデリア)も踊りもそうでしょうが、歌が非常に心を打ちます。
余談ながら、心を打つ表現というのを考える上で、マーゴットフォンティーンがこんな風に言ったそうです。
際立ったテクニックをみせるには大変な努力がいりますが、それを隠すにはもっともっと大きな努力が必要です。
そして、
テクニックはみせるものではなく、あくまで芸術性を積み上げるための土台としなければなりません。
(マーゴット・フォンティーン)
*とは言え、バレエ漫画「Swan」(有吉京子)からの孫引きです(笑)
*マーゴットフォンティーン
*ヌレエフとのパートナーシップがあまりに有名。2人は19歳差でした。
鍛錬によって、回路を完全にミエリン化して、脳を書き換えて、高速のブロードバンドにしてあることが前提で、そこに強烈な情動や絶望や悲哀を流し込むからこそ、胸を打つ表現に昇華するのだと思います。
バレエなどでは単なるテクニックをとても嫌います。
そこがスポーツと芸術を分ける境い目だと考えている節があります。
むしろフォンティーンの言うように「隠す」ことが重要であり、「際立ったテクニック」を「隠すにはもっともっと大きな努力が必要」で、その努力の結果に対して称賛するという傾向があるからです。
壮絶な話です。
それは、さておき、話を戻すと、僕らの不幸の中心には、決して存在しない未来と過去への束縛が存在します。
アリストテレスの弟子が縄目を断ち切ったように、僕らも過去と未来を一瞬断ち切りましょう!
(そのために原始社会のころから我々は踊ったり、歌ったり、そして人の踊りを見たり、歌を聞いたりするのでしょう)。
*ゴルディアスの結び目をほどかずに、断ち切ったアレクサンダー大王。
「この結び目を解くことができたものこそ、このアジアの王になるであろう」と予言されていた結び目です。
もちろんまたその次の瞬間には再び新しい過去と未来を背負うのですが、その荷が少しでも軽く、そして少しでも「いまここ」に役立つように切り替えることは可能なのです。
というわけで、IBCバレエガラを見てきます!!
楽しみです!!
【書籍紹介】
SWAN 愛蔵版 1
Amazon |