殺人を無罪にする方法 〜心の強さではなく、ホメオスタシスの強さを信じる〜 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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昨日のセミナーでも紹介しましたが、最近ハマっているドラマが面白すぎます。

How to get away with murderです。

邦題はほぼ直訳で「殺人を無罪にする方法」。

弁護士であり大学教授である主人公と学生でありインターンである学生たちのクライム・サスペンスです。

敏腕の弁護士であり、フィラデルフィアのロースクールで教える教授でもある主人公が、弁護士事務所のインターンに選ばれた学生と共に、あらゆる手を用いて殺人事件の被告人を無罪に導く。



*画像はYoutubeより。
*ロースクールの刑法の授業がケース・スタディであり、それも現在進行系の裁判のケース・スタディというのがすごすぎます。優秀な生徒はインターンとして、まさにOn job trainingができます。


猛烈に面白いです。




多くの人がこのドラマの素晴らしさを讃えている中で、僕が何を書いても蛇足となります。
(とは言え、ネタバレは最悪なので、批評を先に見ない方がいいです)

見ようか悩むのであれば、ネットで検索せずに、まずはこの予告編を見て、もし面白そうと思うなら第一話だけでも見て、良かったら次、そして次と見てみてください(僕はシーズン1はNetflix、シーズン2はアマゾンプライムで見ています)

ハマればそのまま最後まで見てみてください。


猛烈に面白いです(大事なことなので繰り返しましたw)


ネタバレを避けて語ると、、、彼らがすごいのは、どんなに悲惨なことがあっても、どんなに心が折れても、日常を変えないことです。日常生活を淡々と続けることです。

これはとても大事なことですが、なかなかできることではありません。

Professorは授業をしますし、学生たちは勉強をし、試験を受け、インターンの仕事に従事します。




辛いことがあっても、心を折らないための唯一の方法は、日常生活のルーティーンを崩さないことだと、今更ながらに気付かされます。


我々は心の強さなどは信じませんが(そもそも心という存在すらあやふやなので)、しかしホメオスタシスの力は信じています。力と言って語弊があるならば、機能です。
ホメオスタシスの機能を信じています。それは生命そのものの力です。
そのきわめて機械的な性質こそが、我々の力となるのです。




哀しみの中にあっても、絶望しても、地獄を見ても、きちんと朝起きて、支度をして、職場へ出勤し、きっちり仕事をこなし、準備を怠らず、休息もしっかり取る、、、、これはすごいことだと思います。
すべてを投げ出しても良いときにそれをしないのは、心の強さではなく、ルーティーンの強さを知っている人の強さだと思います。


ルーティーンはホメオスタシスを強化し、ホメオスタシスは結果的に悲惨な出来事から我々を救ってくれます。

意志力をセーブするのもルーティーンであり、身体を鍛え、頭を鍛えるのもルーティーンの力です。

ルーティーンが環境を構成し、環境と個体(自分)のフィードバックループこそがホメオスタシスです。自分を変えたければ、環境を変えるのが得策であり、環境を変えるにはルーティーンを変えることです。生活を変えるのです。

何を見て、何を考え、どんな鍛錬をするかを我々は選べます。住む場所や働く場所をすぐに変えることはできなくても、何を見るか、何を考えるかはこの瞬間に変えることができます(何を身体に取り込むかも)。

挨拶や姿勢、所作によって自分の世界と環境を変えることができます。ささやかなことが大きな違いを生むのです。


ルーティーンをどうデザインするかが、どの未来を選択するか、どの未来が選択肢になるかを決めます。



*どんなドロドロに疲れた日でも、たとえば必ず朝はさわやかに起きるというルーティーンを課すと人生は変わります。


【ドラマ紹介】
蛇足ながら、、ドラマを紹介します!

ちなみに最近ハマったのは、Breaking BadのスピンオフであるベターコールソウルOrange is new blackのシーズン5、スーツのシーズン5などなどです。
おっと、「サバイバー、宿命の大統領」を忘れていました。これもすごすぎです。
24のジャック・バウアーが大統領になります。




もっといろいろ紹介したいのですが、またの機会に!

セミナーでも良く話しますが、映画にせよドラマにせよ(いやテレビもゲームも)一種の洗脳装置として機能します。良く言えば、自分の世界観を基本的なところから変える力を持っています。
それは舞台でも小説でも同じです。

だからこそむしろ積極的に、自分で自分を洗脳するつもりで、集中して観るのが良いです。