【追加開催決定!】脱洗脳のカタチ 〜曖昧なることを説明するに一層曖昧なることを以って〜 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

*本日開催する「脱洗脳のカタチ」セミナーですが、来週月曜日に追加開催致します!!
移動できる方はご連絡お待ち申し上げております! お申し込み、変更はこちらから。
今日飛び込みで参加したいという方ももちろん歓迎です!!

*以下は5月26日掲載の告知記事の再掲です!


というわけで、「はじめての気功」6月講座の第2弾は脱洗脳をテーマにします!

とは言え、かなりビッグコンテンツですし、スクールでもなかなか取り上げられないテーマです。

真正面から攻略しようとしたら、全30講座くらい必要なので、今回は裏道から入ります(*^^*)


ポイントは観念の具象化です。
抽象的な観念をいかに具象化するかということがポイントです。



余談ながら、いつか開催できたらと思っているスクールにアルケミアスクールがあります。錬金術師養成スクールですね。この錬金術において重要なのがこの「観念の具象化」だと僕は考えています。

まあ錬金術は不思議な魅力があります。もしその一端でも解明できたら、我々の未来はますます明るいのではないかと勝手に思っています。


*偉大なる錬金術師アイザック・ニュートン


そのアルケミアの中心的原理の1つがこちらです。
非常によく知られていますが、その真意を理解するのはなかなか難しいものです。

「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし」


下、上とは何か、「ごとく」とはどういう意味か、、、考えると難しいところが多く出てくるのですが、単純な理解としては、梵我一如のようなものであり、ミクロコスモスとマクロコスモスの照応です。
高い抽象性世界と、低い抽象世界は似ているということかと思います。
そこに通底するのはロゴスということです。

ただ、この理解でも悪くないのですが、僕はもう少し手触りを持っているのではないかと思っています。
抽象度の階層性において、下と上が似ているというにとどまらず、もう一歩先へ行っているように思います。

すなわち、抽象度の階層性において、高い抽象世界と低い抽象世界が重なり合っているイメージです。

これは奇妙なようですが、現実に即して考えると奇妙ではありません。


たとえば、我々が豚を指差したとき、その指は何を指しているのでしょう。




我々の指が指しているのは、もしかしたら豚かもしれないし、豚の美しい皮膚かもしれないし、その肉かもしれません。
もしくは哺乳類を指しているのかもしれないし、動物を指しているとも言えますし、生命を指しているとも、有機物を指しているとも言えます。
もしくは宇宙を構成している様々な元素のほんの一部を指しているかもしれません。
(クワインが翻訳の不確定性を言うはずです)


我々は様々な抽象世界のそれぞれの事象を同時に指差せるのです。
その瞬間、指し示されているものは、全抽象度の階層の事象ということになります。

ですから高い抽象度と低い抽象度が重なり合っていることは実は不思議ではないのです。


まさに、

「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし」

です。



もう一歩進みましょう。

アルケミストたちは、非常に高い抽象度のアルゴリズムを物理的現実世界の低い抽象度の事象と同一視することに長けていました(いや、これは僕の推測ですが)。

机上の空論を嫌ったのかもしれませんし、抽象世界とはいま目の前にあると考えたのかもしれませんが、形而上学とは程遠いのが彼らのリアリティーでした。

これが強い制約となり、抽象度の高い世界でアルゴリズムを書き換えられるなら、肉体も変えることができ、不老不死も実現でき、そして鉛を金に変えられると考えるのは必然的です。
繰り返しますが、これは目指したゴールなのではなく、制約として機能したのです。



このアルケミストの世界に対する手触りが、脱洗脳のときにも役に立ちます。



洗脳や脱洗脳のカラクリを少し確認しましょう。


材料はアンカーとトリガーです。

いろいろなものを捨象していった結果として、残るのがアンカーとトリガーということです。
LSDだとか、感覚遮断とか、そういうテクニック的な枝葉を取り除くと幹に残るのが、アンカーとトリガーです。ここを押さえればあとは枝葉末節ということです。


アンカーは記憶であり、ある行動をもたらすような脳内表象です。
トリガーとはそのアンカーを引き出すための文字通り引き金です。

あまり良い例ではないですが、梅干しやレモンを見て、唾液が分泌されるのもまた、梅干しやレモンというトリガーに対する、アンカーです。梅干しやレモンの記憶が、唾液を分泌させます。




レモン  → 唾液分泌
トリガー → アンカー

ということです。

これは条件反射レベルですが、このカラクリを組み合わせることで、複雑な行動もさせることができます。
これが洗脳のカラクリです。


もちろん洗脳とは、定義上、他者の利益のための内部表現書き換えです。
もし本人の利益であるならば、それは教育です。
もしくは気功です。

技術自体はニュートラルです。その意図によって、洗脳にもなり、気功や教育にもなるのです。

余談ですが、加速学習などはその意味で現代的な洗脳を含めた神経科学の知見を最大限駆使して、効率を最大化しています。


*加速学習!


さて、脱洗脳とは何かを考えます。

第一義的にはアンカーを取り除くというのが脱洗脳です。
たとえばカウンセリングや心理療法というのは、このアプローチを採用します。
しかし、実際に脱洗脳を少しでも試すと分かるのですが、アンカーはニトログリセリンの原液のようなものです。わずかな刺激で爆発します。
アンタッチャブルなのです。

とすると、セカンドチョイスが必要となります。
それが、トリガーの無効化です。
トリガー(引き金)を引くと、導火線を伝わって、アンカーというニトログリセリンが爆発します。

だとすれば、その導火線そのものを断ち切ってしまえば良いということです。

アンカーとトリガーのつながりを断ち切るのです。

もしくはトリガーを変えてしまうという手法です。


*導火線に火がついても、導火線が途中で切れたら、爆弾は不発に終わります(*^^*)


話が長くなりましたが、この「トリガーの付け替え」をやります。

雲をつかむような話です。

トリガーを付け替えることなどどうやれば良いか皆目見当がつかないと思います。



まあ、ここでアルケミストでしたら、

「曖昧なることを説明するに一層曖昧なることを以って、未知なるものを説明するに一層未知なるものを以って(obscurum per obscurius, ignotum per gunotius)」

などとうそぶくのでしょうがw



我々は「一層曖昧なることを以て」ではなく、気功を多用します。

ここでのポイントは観念の具象化です。

きわめて抽象的な観念を具象化します。具象化すると取り扱いやすくなります。


映画化された天才チェス少年が「より小さな円を描く」と言いましたが、まさにそのとおりです。
「まといのば」風に言えば「より小さな系にする」ということです。


抽象的なものはあたかも具体的に取り扱うことです。
限りなく具体的にあたかも手で触れるように扱います。
これが観念の具象化です。そしてこれがすべての秘訣であるように僕は思います。

そのことで、抽象世界でも楽しく生きていけるのです。
抽象世界は手触りがない世界に思えますが(実際にないのですが)、自分で手触りを創ることができるのです。

トリガーが物理的に存在するとして、取り扱います。

この不思議な現象を体感すると、アンカー自体も物理的な存在として扱えます。そしたら、それを取り除くことも可能なのです。これが脱洗脳です(もちろんトリガー除去で十分かと思いますが)。



というわけで、6月第2講座は脱洗脳のひとつの取っ掛かりである、トリガーの付け替えによる脱洗脳を行います。

この内容であれば、「まといのば」講座にすべきかもしれませんが、、、、まあトライしてみましょう!!

お楽しみに!!!



【はじめての気功 脱洗脳のカタチ 〜観念の具象化、トリガーの付け替え〜】
【日時】 6月29日(木) 19:00~21:00(21:30まで質疑応答!)
【場所】 東京・四ツ谷の「まといのば」のセミナールーム
【受講料】  3万円
【受講資格】 ブログ読者
【持ち物】 筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。



【参考書籍】
Masteryのときも紹介した鍛錬の教科書です。
天才チェス少年が太極拳から格闘技へ変遷していくさまが面白いです。
習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法/みすず書房

¥価格不明
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*このシーンについても本人の言葉で書かれていて、非常に興味深いです。

マスタリー: 仕事と人生を成功に導く不思議な力/新潮社

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