というわけで、大転子を急いで探してみましょう。
いや、意外とすぐには見つからないものかもしれません。
ちなみに、この「探しても見つからない」という方は決して太っているわけではありません。むしろ痩せています。
もちろん、少し過剰気味に脂肪がついている人はいろいろと骨格を探すことが難しいことはあります。
(外科手術でも同様と言いますね~脂肪をかき分けていかないと臓器にたどりつけないので)
*フェルナンド・ボテロ・アングーロ (Fernando Botero Angulo)の有名な作品。この方はすべての題材をふくよかに描かれます。
*某バレエ団の事務所に、かつてこれが飾られていたという噂があります(*^^*)
この人は一般的にはやせているほうに分類されますし、ダンサーです。
でも、大転子が見つからない、、、、
どうしてでしょう。
いや、そういうものなんでしょう、きっと。
ちなみに余談ですが、肥満していても踊れるし、ヨガもできます。
かなりの過体重でもヨガもバレエもできます。
と、言い切る前に、証明しましょう(*^^*)
証明方法は背理法でいきましょう。
もし太っていると踊りもヨガもできないとしたら、、、、その仮説を打ち砕くには反例が一つあれば、OKです。
日本ではビヨンセのリップ・シンクでおなじみの渡辺直美さんがいますし、そのビヨンセのバックダンサーの一人には渡辺直美さんよりもふくよかな方もいます。
(ちなみに曲はGet Me Bodiedで、ダンサーはAkira Armstrongさんです)。
まあ、それはさておき大転子です。
大転子が見つからない、というのは少し(というか、かなり)驚きですが、でも、そんなものかもしれないという話でした。
たとえば、僕らは肝臓を触ってみましょう、とか、肝臓を感じてみましょうと言われても、すぐに触れる人は多くありません。
腎臓を日常的に感じることも難しいのです。
たとえば痛みが発するときに、胃とか腸を少し感じる程度かもしれません。
でも、喉元過ぎれば熱さ忘れるものです。
とは言え、感じれたほうがいいのです。
身体感覚は訓練で敏感になるので、可能な範囲で敏感にしておきましょう。
たとえば骨盤(腸骨)はいつも意識に上っていてほうがいいです。
いや骨はほとんど意識に上っていて損はないでしょう。
大腿骨というか大転子も相当に面白いです。
大転子は骨盤の下、太腿の側面にあるグリグリした部分です。
腸骨というか、上前腸骨棘を探し当てられたなら(あ、探せていない人は、腰のくびれ、おへそのあたりから身体の側面を手の平で押さえながらゆっくりとなでていくと、最初に当たる部分が上前腸骨棘です。腸骨です)、その部分に手根骨を当てて、指を下に向けて広げると、中指か薬指あたりが大転子です。
結構下にあります。
その部分を見つけたら、またその場歩きしてみましょう。
骨盤(というか腸骨)に比べて、もっと自由にブラブラと動くのを感じると思います。
ちなみにうまくコントロールできると大転子を前に持ってきたり、後ろに持ってきたりすることができます。
良く大転子が飛び出すなどと言いますが、身体が落ちていると外に飛び出す可能性があります。
そのスペースに皮下脂肪がたまったりすると、脚が急激に太く見えます。
ですので、大転子を後ろに持っていくようにすると、脚はほっそり見えますし、アンディオールもしやすくなりますし、引き上がります。
このとき、大転子を触りながらコントロールすると良いです。
ただ、大転子のコントロールはほどほどにしたほうがいいと思います。基本的には引き上げや腹圧や腸腰筋をしっかり意識して、それにつられて(まさに吊られて)大転子を含めた大腿骨が動かされるという感じが良いです。
特に股関節を詰まらせるないようにして、パカパカな感じをイメージしておきましょう。
(実際に施術でつまりを取る方法もあります。その感覚を覚えておいて、維持することが鍛錬です)
骨盤(上前腸骨棘)を一日中触って過ごす日に飽きてきたころに、今度は大転子を一日中触って過ごすのも良いかもしれません(あ、ちなみに二足歩行時のみです。座っているときとかは、ほぼ無意味です)。
僕らがイメージしているのとは違う大腿骨の奔放な動きを確認できるかもしれません!
どうやっても大転子が見つけられないというのは、やはり大腿骨が存在しないのです。
物理空間ではなく、情報空間に(*^^*)
大転子も是非、膝や肘くらいに明確に情報空間に根ざしたいものです。
情報空間に大腿骨を取り戻すべく、歩いているときに大転子に触れてみるのも良い方法です!!
*大転子がしっかりと意識できるようになったら、もしかしたらビヨンセのSingle Ladiesも踊れるかも(*^^*)
*大ヒットしたドラマGleeのスピンオフ企画というかライブの映像です。大好きなKurtのダンスです(*^^*)