子供の頃に転んで、ひざを擦りむいたときなどに、大人たちから魔法の呪文を教わったものです。
それが、
いたいのいたいのとんでけー
です。
*救急箱の中にはきっとワセリンとラップが入っているのでしょう。水で流すだけで消毒は十分です。
英語圏でも事情は似たようなものなようで、
Pain, pain, go away!
というそうです。これはもともとはRain, rain go awayから来ているようで、この点では日本では「雨、雨、ふれふれ」と言うのとは逆ですね。
「いたいのいたいのとんでけー」になぜ鎮痛効果があるかと言えば、、、、
たとえば、「いたいのいたいのとんでけー」と言いながらさするからとか、痛いのを理解してもらえるからとか、大人が心配してくれるから、もしくは痛みを相対化し、それを飛ばすことによって、痛みが消失するから、、など、様々な説明がありえます。
マントラとしての良さもあるでしょうし、意識が痛みから逸れるという効果もあるでしょう。
ただ重要なのは本当に鎮痛効果があるということです。
分析するよりも、ともかく痛みを取ること、そしてケガの治りが早くなることが重要です。
そのような結果の果実を得ることが大切で、マントラの分析は重要かと言えば微妙です。
痛みというのは不思議なもので、いまだによく分かっていないことばかりです。創傷治療なり創傷の自然治癒も非常に不思議なものです。ここもこれからの解明が待たれるところです。
でも、いまケガをしている子供にそんな知識は重要ではありません。まずは痛みを取り、動けるようになることです。
気功もある意味で似ています。
なんでうまくいくか分からないけれど、うまくいく限りはやり続けようとするものです。
気功にある意味で憧れを抱いているとき、もしくは気功は絶対にウソだと確信しているときには、気功をやる側になったら、そのカラクリはもちろん分かるようになるはずだと思うものです。
でも逆上がりや二重跳びと似ていて、ある日突然にできるようになっていて、どうやったらそれができるようになったのかは、明確には言語化できません。
そして先達(先輩)が言うように「なんとなく、、、、」と口ごもるしかないのです。
別に意地悪でコツを教えないのではなく、本当になぜできるようになったのか分からないのです。
RayZapなどでトレーニングをしている人はこの感覚が良く分かると思います。
ある日、突然に重い重量が上がるようになり、記録が伸びます。絶対に無理と思っていた種目がなぜかやすやすとできるようになります。
それは突然の変化であり、いわば水が氷に変わるような相転移のようです。
バレエでもそうですし、どうしてできるのかは本質的には説明できません。
ただそれらしい説明は可能です。しかし、それは「それらしい」だけです。
(でも知識は重要です。知識は絶対的な正しさを約束してくれるのではなく、魔法の効きが増大するのに役立つのです。この違いはわずかですが、とても重要です)。
だからこそ、まずはできるようになることです。
たとえば辛いことがあったときに、その心の痛みに対して、そっと「いたいのいたいのとんでけー」とつぶやくのもいいでしょう。
気を流すが良く分からなければ、たとえばコメカミにそっと親指を当てて、軽く、本当に軽く押してみてもいいでしょう。
身体にはいくつもの凹みがありますが、その凹みに対して気を流すのは有効です。
コメカミを軽く押すことで、蝶形骨は刺激され、上丹田が刺激されます。前頭前皮質も刺激されます。
視界がわずかにでも明るくなれば、成功です。そしたら続けることです。
首が軽くなったり、肩が楽になったりします。
*外から触れる蝶形骨がこめかみ。
なぜそのような効果が出るのかは分かりません。
もちろん「蝶形骨」「上丹田」「前頭前皮質」そして経絡、筋膜などの説明は可能です。しかしそれは本質的ではありません。大事なのは、楽になった、変化したという事実そのものです。
それがプラセボだろうが、再現性が在る無しはどうでもいいのです。
世界は巨大な実験室ではないのです。解剖学教室でもありません。
鬼や生霊が跋扈し、呪いもまじないも魔法も呪文も存在し、それらがぎりぎりのところでせめぎあっている世界です。
そこには奇跡も魔法も熱力学の第二法則もありますw
本を読んで世界がわかったつもりになるのは、子供までです。大人になったら割り切れないことばかりであることを知ります(きちんと解ける微分方程式なんて、ペットになったライオンみたいなもので、ナチュラルではありません)。
オンラインレコードは気功の初心者向けの気功の通信講座のつもりでしたが(いや、いまもそのつもりですし、繰り返して視聴する中でパワーがつきます)、指数関数的に難易度が上がっており、今回はとうとう「オリジナルの気功技術の創り方」です。
いわば、免許皆伝のような内容です。
でも、オリジナルの気功技術を創ることで、自分が気功の不思議の中心になることができます。
気功の不思議さを外から眺めても、その秘密を解明することができません。
逆上がりを外から眺めても、逆上がりはできません。
でも自分が逆上がりができれば、逆上がりという不思議の中心になることができます。
それでもなぜ逆上がりができるのかは、できなかったときと同じく分からないのですが、同じ「分からない」のであれば、できたほうがいいのです。
そしてその「分からない」をどんどん拡大すればするほど、できることは増えていきます。
人を驚かせ、人を喜ばせ、人の人生に大きく関わって、影響を与えることができます。
我々は他人の役に立つために産まれてきたのであり、その手法は何でも良かったはずです。
だから、それが気功であっても良いのです。
そして気功をできるために、気功を理解する必要はありません。できれば良いのです。
はじめて歩くために、赤ん坊が解剖学をゼロから勉強したというケースを寡聞にして聞いたことがありません。
まずはよちよち歩きでいいので、歩き始めましょう!!
気付いたら、すぐに立って踊り始めていることに気付きます!
今週末開催です!!
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