ポール・マッカトニーの魔法、インセプションとスクランブルエッグ、緑色の目をしたジェラスと地獄巡り | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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ーーお気をつけなさい、将軍、嫉妬というやつに。
こいつは緑色の目をした怪物で、人の心を餌食とし、
それをもてあそぶのです。
(『オセロ』シェイクスピア)



ポール・マッカトニーが魔法について語っています。

作曲の魔法についてです。

曲がどこからともなく現れ、そしてそれを覚えていられたことの奇跡についてです。


冒頭から余談ですが、魔法と言えば、アベンジャーズの新しいヒーローであるアラン・チューリング、、、もといドクター・ストレンジ。我々が魔法使いの弟子であることを思い出させてくれます。そして魔術ととても近いことも(それに毒杯ならぬ毒リンゴをあおいだアラン・チューリングのほうがはるかに上級の魔法使いであることもw)。


*チューリングの存在は革命的でした。


たしかに美しく面白く素晴らしい映画だと思いますが、変性意識(魔力の根源ですね)ということで言えば、インセプションのほうが興味深く感じました。




ポール・マッカトニーの"Yesterday”はもともとは♪スクランブルエッグ♪という歌詞であったという話はかつて紹介しました。

こんな感じです。Yesterdayのメロディーにあわせて口ずさむとまさにぴったりです。

Scrambled eggs, oh my baby how I love your eggs, duh duh duh duh duh duh duh duh duh, I believe in scrambled eggs

ポールの創作の秘密と糖質制限だけではダメな理由 〜何を食べようかと思いわずらうな〜 2014-06-14

それが本人の口から紹介されます。


*ホワイトハウスでのライブです(^o^)

Why she had to go
I don't know
she wouldn't say
I said something wrong,
now I long for yesterday


(なぜ彼女は出ていかなくてはいけなかったのか。
わからない
彼女に聞いても答えないだろう
何かまちがったことを言ってしまったのだろうか
いま、僕は昨日を恋い焦がれている)


この歌詞を聞くとまさに失恋の痛みを歌い上げているかのようです。


しかしポール・マッカトニーによれば、幼くして亡くした母親に向けた詩だと語ります。



同じように失恋の詩として広く知られるのが、ラビリンスのジェラス(Jealous)です。

こんな歌詞です。


雨に嫉妬したくなる、、雨粒は君の肌に触れられるから。

風に嫉妬したくなる、、君の身体に君の影よりも近づけるから、、、、むしろ雨になりたい、風になりたい。君のそばで眠る闇夜になりたい、、、、と切々と歌い上げます。

I'm jealous of the rain
That falls upon your skin
It's closer than my hand have been



切ない愛の歌であり、失恋ソングとして有名です。



Siaのシャンデリアもそうですが、歌うべきことがあり、歌うのが歌の本来のあり方だと思います。
*僕はいつも、宮沢賢治のセロ弾きのゴーシュの一節を思い出します。
トレーニングにおいて軟弱なゴーシュに対して、小さなかっこうが怒鳴ります!
「なぜやめたんですか。ぼくらならどんな意気地ないやつでものどから血が出るまでは叫ぶんですよ。」僕らもいやしくも気功師を名乗るなら、手や目から血が吹き出すほどに気功をやらないとですね。


しかしこの曲もまた幼い頃に蒸発した父に向けた愛の歌です。


あまりに若くして死んだ親友に向けて、この曲をXFactorで歌ったのがJosh Danielです。
突然の死に長いこと鬱に落ち込み、そしてラビリンスのJealousに出会い、鬱から脱出したそうです。


*鬼の目にも涙と言ったら、失礼でしょうが、感動的です。



もしかしたら、僕らの目の前にはシンプルな光景が広がっていて、僕らはそこから目を背けているのかもしれません。


それは単純な、というか無邪気すぎる推論なのかもしれません。
しかし、おそらくは魔法を手にしたければ、まず地獄めぐりをするしかないのだろうという推論です。


オセロは緑色の目をした嫉妬の地獄に食い殺されましたが、ドクター・ストレンジは絶望を生き残り、アラン・チューリングは勇ましく死を選び、インセプションではディカプリオはパートナーの死の呪いから脱出しようともがきます。

ポールもラビリンスも肉親との辛い別れを美しい詩に昇華させ、それに光を見たJoshが僕らにまた感動を与えます。

地獄は一定すみかぞかし(親鸞)」です。





Hold back the edges of your gowns, Ladies, we are going through hell.
ご婦人たちよ、わたしたちはこれから地獄を通りすぎるのだ。ガウンのすそをからげなさい
」(アレン・ギンズバーグ『HOWL』序文におけるウィリアム・カーロス・ウィリアムスの言葉)


ギンズバーグ本人による朗読
*ハリー・ポッターのラドクリフがアレン・ギンズバーグを演じている映画『キル・ユア・ダーリン』



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