太陽礼拝はまだまだ時期尚早だと思っていました、、、〜正しいヨガ上達法と恐るべきゴール設定の威力〜 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

太陽礼拝はきちんとやろうとすると意外と難しいものです。

前屈はガラケーまでできていなくてはいけませんし、ダウンドッグで背中をきちんと反れなくてはいけません。プランクは身体をフラットに、できなくてはいけません。

太陽礼拝をヨガの準備体操のように思って、適当にやっている人も多いのですが、実際に正確にやろうとすると相当に大変です。



そして様々なYogaの動画を探しても、きちんと太陽礼拝ができているヨガの先生はなかなか見当たりません。
きちんとというのは、身体を使い切れているということです。
より直截(ちょくさい)な言い方をすれば、バレエの視点で見ると、全然身体を使えてないということです。

こんな体操を続けていれば、上達しないどころか、身体を傷めるはずだと思います。
「手首を痛めないために」とか、「かかとを付けるには」とか、「肩甲骨を自由に動かし」とか、的ハズレなことに注目しているうちに、10年、20年と時間が経ち、人生が終わってしまいます。

First things first. です。

優先順位(Priority)などと言いますが、厳密には「1番でなければ意味がない」のです(1番じゃなきゃダメなんですw)。最優先事項だけを第一にやり、他は捨てることです。2番目と最下位は同じ価値だと思うべきです。最優先事項をやり、それが終わったら、再びそのときの最優先事項を探すことです(かつての2番が1番に上ってくることはありません)(昔からよく言われる例え話に、「2位を追い抜いても、1位にはなれない」というのがあります。見るべきはいつもゴールだけです)。




先日の告知文ではこちらの太陽礼拝を紹介しました。
絵が綺麗なので、採用しましたし、モデルをされているヨギーニも素晴らしいのですが、バレエの視点で見れば、いくつか修正したいところがあります。





前屈ひとつとっても奥が深く、実際に簡単ではありません。

ラージャ・ヨーガ1Dayスクールでも、幾度となく話題に登りましたが、ヨガっぽい動きと、バレエっぽい動きは異なります。

もちろん前者はダメな例です。
何がダメかと言えば、美しくなく、身体が固く見え、その上、繰り返せば必ず怪我をするからです。

何が違うかと言えば、一言で言えば、体幹ということです。
ラージャ・ヨーガの言い方で言えば、背骨を使えていないということです。脊椎鍛錬ができていないのです(「まといのば」の「ラージャ」ではハタ・ヨガとは脊椎鍛錬法であると教えています。これは言い換えれば体幹重視ということです)

四肢や関節に意識が行き、アーサナや柔軟性というと、筋肉を柔らかくし、関節を柔軟にすると無邪気に思っていると、なかなか成長せず、できても美しさに欠け、身体が硬く、そして毎回小さな怪我を積み重ね、気づいたときは痛みとともに生きて行くことになります。
(僕もそうやって身体をつくってきましたし、やるべきではない無茶を繰り返してきて、おかげさまで身体中ケガだらけで、後遺症には苦しんでいます)

「まといのば」のセッション(施術)にもヨガの先生は少なからず来られましたが、みなさん一様に身体を痛め、そして筋肉も硬く、柔軟性も無いのです。もちろんアーサナができる程度には柔軟なのですが、にこやかな顔の裏に痛みを抱えていらっしゃいました。気の毒です。

考え方を変えれば、そしてやり方を変えれば、その痛みから解放され、もっとのびのびと美しく動けるのですが、僕が知るかぎりはヨガの先生は身体と同じく、心も硬く、なかなか従来の方法を手放そうとしません。従来の方法を全否定してゼロからやり直せば、すぐに圧倒的な成果と、美しい身体、美しいアーサナが手に入るのに、です。

ですから、「まといのば」ではヨーガ・スクールをやる以前あたりから、「ヨガ教師お断り」をうっすら出すようにしました(もちろん向上心があり、柔軟な頭と心を持つヨガ教師ならいつでも歓迎です)。




ただ、それよりは全くヨガをやったことのない初心者を一気にプロ並みに変えるほうが楽しかったからです。それが数年前の「まといのば」のヨガブームでした。なんの先入観もなく、身体の癖もなく、単にヨガに対する漠然とした憧れがある初心者のほうが、難解とされるアーサナを次々とものにされます。

身体が硬いというのはある種の洗脳です。

「こう動くと痛い」、「自分は身体が硬い」「ここまで動くと身体が壊れる」「身体はこう使うものだ」という洗脳が、耳なし芳一のように身体にびっしりと書き込まれています。
そのお経のような洗脳のひとつひとつを意識にのぼらせて、消していき、そして新しく正しい身体の使い方を書き込んであげれば、身体は素直にのびのびと勝手に動き始めます。

この変化はあまりに衝撃的であり、そして驚きと興奮に満ちています。
まさに気功師冥利(みょうり)に尽きます。お互いにとても楽しい瞬間です。

身体を書き換えることができれば、そしてその結果が圧倒的であれば、脳の書き換えが可視化されます。




そんな奇跡のような結果をいくつも出してきましたが、さすがにきちんと太陽礼拝をスクールで、それも1Dayで取り上げるのはちょっと無茶だと思っていました。

想定していたのは、すでに太陽礼拝ができる程度までに柔らかい人、バレエダンサーや新体操選手の動きを修正するというイメージでした。

太陽礼拝をする以前に前屈ができないとしたら、前屈を柔らかくするだけでスクールが終わりかねません、、、、、、。


と思っていたのですが、、、、僕の勘違いでした。


ゴール設定の威力をまだまだ甘く見ていました。


ゴール設定の威力はすさまじいものあります。
きちんとゴールを設定できれば、すべてが一変し、自分自身も加速度的に成長できます。
見るものが変わり、身体が変わり、世界が変わります。

そのことは分かっていて、何度も結果を出していたのですが、それでも「今回は時期尚早だろう」と思っていました、、、、、、が



受講生自身も「太陽礼拝」の動画を見ながら、これは自分には無理と言っていました、、、。


しかし、ゴールが突如として見え、そして適切な指導が入ると、、、、、、


太陽礼拝をあっさりと、それもかなり高いレベルで鍛錬できるようになったのです。
(ちなみに、いろいろとヨガ本を見ても、動画を見ても、きちんとできている人は多くありません)

今回、モデルとして採用したのは、ですのでヨーギたちの動きではなく、ベジャールバレエのダンサーたちの踊りでした。

お馴染みのBakti(バクチⅢ)からの太陽礼拝です。





そしてラージャ・ヨーガ1Dayスクールでの参考動画は、こちら、、、、










ゴール達成のポイントはどこに自分の意識をフォーカスするかです。



ヨガを極めたいと思ったら、ヨガを超える系を見ないかぎりは、埋もれてしまいます。
ヨガを超える系に視点と意識を置くことがポイントです。

それはCrazyに見えるかもしれません(いや、ヨガを見ていて、ヨガができるようになれるという発想のほうが僕には悪い意味でCrazyに見えます。いや悪い意味でLazyにも)。


視野を広く、そして高く持ちましょう!!



*一歩一歩、着実に
とは言え、上がったり下がったりを繰り返す多くの人々を尻目に圧倒的な高みにいることに気付きましょう!!