「英語は仕事で使っています!」という方も「まといのば」のメンバーは多く、そういう方こそが、しっかり英語を学びたいと、今回の英語シリーズに参加されています!(もちろん全く苦手という人も!)
英語に対する考え方を根底から変えたいというのが、今回のテーマです。
もちろん結果として、圧倒的な英語力を最短で手にするのは当然として。
特にこれまでの認知科学、言語学(チョムスキー含む)、哲学(分析哲学含む)の考え方をフルに利用し、そして気功の考え方もフルに利用して、英語に対するパラダイム・シフトを起こせるのではないかと思います!!
英語速習のこのシステムとスクール、セミナーをEnglish kindergartenと読んでいますが、これは初心者という意味での幼稚園(English kindergarten)という意味よりも、初心に戻りなおかつクリティカルエイジ(Critical Age)以前のやわらかな脳で学習するという意味があります。語学学習が幼児期がふさわしいのは当然ですが、それを大人に言っても無意味です。CriticalAgeを越したら学べないのが事実だと言われても、大人に言っても無意味です。われわれは奇跡を起こすしかありません(^^)
もちろん大人になっての語学学習で、Critical Ageを突破するというのはハードなことです。基本的には不可能なこととされます。
しかしその常識に理論をもって、対抗したいと思っています。
English kindergartenのテーマはあのブルース・リーの名台詞である“Don't think. Feel”です。
言語は考えては遅く、Feelの世界で処理されるものです。
しかし、これは主観的なFeelではなく、共有された構造を持つFeelです。
Thinkの世界の上に、Feelがあるということです。Feelが出力されて、Thinkになります。
チョムスキーに言わせれば、I言語からE言語です。InternalからExternalです。Inside outです!(ルータイス!)
ブルース・リーに言わせれば、われわれは月を指す指に注目しすぎなのです。指は指、月を見なくてはいけません。月が見えていれば、どう指差そうが良いのです。その月がFeelであり、I言語です。
チョムスキーの言葉の中に興味深いものがあります。言語などというものは存在せず、存在するのは文法だけだというものです。文法という規則はあり、それによって生成される言語はたしかにあるが、実在するのは文法だけだというものです。われわれは逆に考えがちです。
言語が存在し、その抽象化されたルールが文法だ、と。しかしチョムスキーは逆だと考えます。
ここで言う文法はUG(Universal Grammer)なり、I言語の文法のことです、もちろん。
これには深く同意します。
われわれはFeelの世界のルール(もしくは構造、もしくは新しい文法と呼んでいます)を学び、あとは自由に言語を生成すればいいのです。生成された言語はほぼ無限のヴァリエーションがありますが、生成するためのルール(文法)はシンプルです。
そしてもっと言えば、われわれは少ないデータから、UG(普遍文法)を通して、I言語を生成する能力を持っています。その関数がチョムスキー言語学の肝でした。接近可能性です。
ちょっと引用します。
*チョムスキー!!
(引用開始)
ーー言語理論がそれによって評価されるべき次元というのは、正確に言うとどのようなものなのでしょうか。
チョムスキー 私の考えでは、言語学的に見て最も興味深い次元というのは、『統辞理論の諸相』第一章の最後で触れられているものだと思います。その基本的な概念は、説明的妥当性であると今でも私は考えています。説明的妥当性の問題は「投射の問題」(projection problem)、すなわち、ある特定の言語データを基にしてどのように個別文法が選ばれるのかを説明するという観点から捉えられていますが、もしこれが分野の根本的な問題であるのならば、「説明」という概念をこの観点から展開していくことができるでしょう。
(引用終了)(チョムスキー「生成文法の企て」)
UGは先天的なものです。言い換えれば遺伝的なものです。人類が普遍的に持つものです。
これが少量のデータと交じることで、母国語のI言語の文法を創り出します。
ここからはもちろん「まといのば」としての妄想ですが、このUGはたしかにクリティカルエイジによってその機能を停止するかもしれませんが、上手に「接近可能性」の関数を導入してあげると、それが呼び水となって、EnglishのI言語を脳内に設置できるのではないかと考えます。
そして、僕自身はこれまで多少ベイズ推定的なアプローチが有効かと思ってきました。すなわち軍隊と同じように大量の外国語のシャワーを浴びると、脳が勝手にその外国語のI言語を創り上げるというものです。赤ん坊がそうできているのだから、大人もうまくクリティカルエイジ(を構成するような脳のゲシュタルト)を壊してあげれば、可能なのでは、と。
多くの英語習得者は自分のやってきたことを振り返って、英語のシャワーを浴びた時期を思い返して、「ともかく大量の英語に触れろ」と言うものです。
しかし、これはおそらく間違いなのだと思います。ぼんやりと眺めると、たしかに英語のシャワーであり、Berlitz方式なのですが、それが可能なのは先天的な語学のセンスの持ち主のみです。軍隊ですから、たくさんの候補者からそのような人をピックアップすることもできるでしょう。Vitalであるだけでは(命がかかっているだけでは)そうは能力は発火しません。
そうではなく、どこかで「文法」を教えられたのです。「構造」を学んだのです。習うより慣れろが通じないのが言語です(いや、どの分野もそうだと思いますが)。
ですので、端的に言えば、ベイズ推定を捨てて、チョムスキー的なアプローチに切り替えたのが今回のシリーズです。
シンプルに言えば、バレエやヨガと同じです。
*闇雲にランダムにトライしても、ヨガのアーサナができるどころか、怪我をするだけです。しかし正しい知識に導かれれば、あっさりと可能になります。
すなわち、バレエは知識であり、ヨガも知識であるのと同じで、英語も知識ということです。
バレエやヨガやほかの身体運動と同じく、英語も身体運動です(ですから、英語の“お勉強”が好きな人はお勉強しか上達しません。テストにはいいかもしれません。しかし英語をほんとうに使えるようになるには、バレエやヨガと同じく遊ぶことです。ふざけること。真似することです。Thinkではなく、Feelです)
というわけで、一番最初に閉まってしまうCriticalAgeの門である耳からこじ開けましょう!!
これは初回のセミナーでも伝えたように、われわれは関数現象です。
input → F → output
です。(FはFunctionのFですが、FeeeeeelのFにも見えます!)
逆に言えば、出てくるものしか入ってきません。出てくるものしか、その人の宇宙に存在しないからです。
言い換えれば、発音ができれば、聴き取れます。発音をヒヤリングからスタートする人がいますが(間違ってはいませんが)、われわれは舌と口と呼吸器の筋トレからスタートしますw
とりあえずは音に慣れましょう!!
おなじみのABCSongを正確に歌えるのは重要です(歌はまさにFeelの世界です。すべてを歌として覚えれば、暗記も苦痛ではなくなります)
しかし、アルファベットの読みを覚えたとしても、実際の単語の発音までには実は飛躍があります。
たとえば、このReading machineを見てみましょう。これ、かなり楽しいです。そしてまさにフォニックスそのものです。
これが英語と日本語の違いです。日本語では、50音を覚えるとひらがなで書かれた文字や文章や本はすべて読めます。しかしアルファベット26文字を覚えただけでは、文字は読めません。なぜなら読み方が異なるからです。
その間を埋める方法の1つがフォニックスです。
A is Apple, a, a, apple, B is ball, b, b, ballと読み方を歌いながら覚えさせてくれます(読み方はこれだけではありませんが、スタートラインとしては最高です!)
こちらもかわいいです!!
1つのアルファベットに2つの単語です。もちろん読み方も!
英語は何を勉強したら良いですか?と聞かれることも多いのですが、歌ってください!!
Don't study!!! Sing.
*クリティカルエイジの壁を突破しましょう!!