ラテン語ばかりかサンスクリット語も?!ロゼッタストーンとは何か? | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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ラテン語ばかりか、サンスクリット語も学んでいこうじゃないかという話が出ています(;・∀・)

ラテン語は昨年よりちょこちょことスクールに出ていました。今回の気功師養成スクールでも英語とラテン語を扱いました。

英語は嫌いというヒーラーもラテン語だと意外とできるものです。苦手意識がいかに根深いかを表しています。ある意味で英語は近すぎるのかもしれないと思います。今や小学校からスタートして、大学まで学び続けます。実生活でも触れる機会は少なくありません。

その点、敷居がいかに高くてもラテン語やギリシャ語はあまり身近ではありません。
もちろん、実際にラテン語やギリシャ語を学ぶと、我々の社会にこれらの古典言語がいかに密接かは分かるのですが、心象風景としては遠くの世界の古い言葉です。そしてきわめて敷居の高い言語です。

だからこそ、チラッと触れると勢い良く吸収します。ある種の加速学習が可能です。
英語だと周りの目が気になります。エゴが発動しますが、お互いにほとんど知らない古代言語だとスタートラインが一緒なので(とは言え、大学でラテン語・ギリシャ語をやっている人も少なくないのですが)、のびのびと学べます。それは学習の場としては良いことです。

ロゼッタストーンという石があります。

エジプトのロゼッタという土地で発見された石なので、ロゼッタストーンと言います。ナポレオンの一行が見つけたことでよく知られています。この石には同じ文章が異なる3つの言語で書かれています。対訳本みたいなものです。
下からギリシャ語、そして古代エジプトの草書体、そして古代エジプトのヒエログリフです。
かなり時間がかかりましたが、同じ文章を3つ書いてあることで難解なヒエログリフが読解できるようになりました。少なくとも一番下のギリシャ語は読めるからです。



語学を加速学習する際に効果的だと思うのは、このロゼッタストーン式での学習です。

すなわち、既知の言語と未知の言語を並べて学習する方法です。これはよく知られた方法ですし、実際に難解な言語を獲得している人が普通に使っている方法でもあります。


たとえば気功師養成スクール1期の3講4章ではこのようなロゼッタストーンを使いました。
日本語、英語、ラテン語のロゼッタストーンです。

以下、スクールのレジュメから引用します。

*****(引用開始)

4.はじめには何があったの?

1:1 初めに言があった。
  言は神と共にあった。
  言は神であった。
1:2 この言は初めに神と共にあった。
1:3 すべてのものは、これによってできた。
できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。
1:4 この言に命があった。そしてこの命は人の光であった。       ヨハネ福音書

1 In the beginning was the Word,
and the Word was with God,
and the Word was God.
2 The same was in the beginning with God.
3 All things were made through him.
Without him was not anything made that has been made.
4 In him was life, and the life was the light of men. John

1:1 in principio erat Verbum
et Verbum erat apud Deum
et Deus erat Verbum
1:2 hoc erat in principio apud Deum

1:3 omnia per ipsum facta sunt et sine ipso factum est nihil quod factum est

1:4 in ipso vita erat et vita erat lux hominum   Evangelium Secundum Iohannem


*********(引用終了)

分割して統治せよ、というローマ以来の教えがありますし、分けることで分かるのも事実です。

言語も漠然とべったり読まないで、分けていくと頭に入ります。

最初は練習のため、1行だけにしましょう。

1:1 初めに言があった。

1 In the beginning was the Word,

1:1 in principio erat Verbum


この3つだけを取り出します。

ヨハネの福音書の1章1節です。

言うまでもなく、ヨハネの福音書とは新約聖書のことであり、新約聖書とはキリスト教の教典です。

キリスト教の教典は大きく分けて新約聖書と旧約聖書に別れ、大半は旧約聖書が占めます。

聖書において、これだけは読んでおけという部分はそれほど多くなく新約聖書の中でのイエスの言行録(というか自伝)の4つです。マタイ(による福音書)・マルコ(による福音書)・ルカ(による福音書)・ヨハネ(による福音書)です。

とは言え、最初の3つはほとんど同じです。

というのも、聖書学的に言えば、マタイ・マルコ・ルカは同じ自伝からのパクリです。
なぜパクリといえるかと言えば、「カンニングするときは、カンニングする相手が間違えた文字までそのまま真似してしまうから」と僕は習いました。

すなわち、試験でもレポートの提出でも何でもいいのですがQ君の解答例を真似てA君とB君とC君は自分の解答なりレポートを仕上げたとします。そのとき引き写しているだけなので、Q君の送り仮名の間違いとか、文字の勘違いなども引き継ぎます。だから、解答を見比べればそれがカンニングか否か分かるということです。

結論から言えば、マタイ・マルコ・ルカは同じ人からうつさせてもらったということです。

まあ、その真偽はともかく、読者の側としては一つ読めば他の2つはスラスラ読めます。なぜならどこかで聞いたような話ばかりだからです。

もちろん同じ人間(イエス)の自伝なので、同じ話になりますが、それにしても完全に似ているので、楽です。

福音書だけであれば、あっさりと読み終わります。そしてわざわざ聖書を紀伊國屋書店に買いに行かなくても、ホテルのベッドサイドを探さなくても大丈夫です。

今はWikisourceに全文があります。iPadやiPhoneにも聖書の無料アプリがあります。通勤の際にサクッと読めます。

聖書は旧約と新約にわかれ、新約は福音書とその他にわかれます。とりあえず福音書を押さえることです。

旧約で読むべきはモーセ五書で、いわゆる有名どころはすべて五書の中に含まれます。

天地創造、アダムとイヴ、失楽園、カインとアベル、ノアの方舟、バベルの塔、出エジプト、十戒、金の子羊などなどです。

ちなみに、僕は神と悪魔が「全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかった」人をつかって、賭けをするというヨブ記も好きです(ヨブ1:1)。
神様はイエスから苦言を呈されるべきでしょう。負うた子に教えられるように。「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」(マタイ14:31)。うっかり八兵衛のようなペテロ(初代法王ですが)を笑うのであれば、まずヨブ記の神を笑うべきでしょう。
「主なるあなたの神を試してはならない」(マタイ4:7)ように、ヨブの信仰も試してはならないように思います。

というわけでiPhoneの無料アプリで聖書をダウンロードしたら、まずは福音書を読み、そしてモーセ五書を読みましょう。

(という話をスクールでもしました)

それはさておきロゼッタストーンです。

新約聖書のヨハネの福音書1章1節の「始めに言葉ありき」です。

1:1 初めに言があった。

1:1 In the beginning was the Word,

1:1 in principio erat Verbum


これだけでは十分ではなく、実際は英語とラテン語の下に読みのためのカタカナをつけました。
発音記号としてです。

まずは英語の下につけましょう。

イン ザ ビギニング ワズ ザ ワード

と。

そして、次にラテン語の下に。

イン プリンキピオ エラット ウェルヴン

と。

するとこんな感じになります。

1:1 初めに言があった。

1:1 In the beginning was the Word,
イン ザ ビギニング ワズ ザ ワード

1:1 in principio erat Verbum
イン プリンキピオ エラット ウェルヴン


これがロゼッタストーン。
日本語、英語、英語の発音記号(としてのカタカナ)、ラテン語、ラテン語の発音記号(としてのカタカナ)
です。

ちなみにカタカナから入ると発音が悪くなるという人もいます。
それは理解しますが、僕は良いと考えています。
発音のために語学をしているのではないので。


そして、このロゼッタストーンを「分割して統治(Divide et impera)」していきます。

まず、英語に注目します。
(英語で練習して、ラテン語の学習に生かします)

I/n //the //be/gi/nni/n/g //wa/s //the// Wor/d/,
イ/ン //ザ //ビ/ギ/ニ/ン/グ//ワ/ズ //ザ //ワー/ド/

単純なロゼッタストーンです。
イとIが対応し、ンとnが対応しています。
ザはtheで、ビとbeが対応します。

すなわち、今回のスクールのテーマで言えば、全単射です。

イ → I
ン → n

ザ → the

ビ → be
ギ → gi
ニ → nni
ン → n
グ → g

です。

ロゼッタストーンは同じ文書が違う言語で書いてあり、それが一対一対応するというものでした。
どこがどこに対応しているかを見極めれば、頭に入ります。頭に入ったら(input)、どんどん発話していきます(output)。

input→Function→output
入力 → 関数  →出力

でした。

出力すればするほど入ってきます。呼吸と同じです。発話すればするほど、頭に英語もラテン語も入ります。

意味もわからず、英語をカタカナで発話して、それから今度はロゼッタストーンの別の部分に注目します。
すなわち、英語と日本語です。

するとこの全単射もシンプルです。

はじめに → In the beginning

です。

言語という関数はマトリューシュカになっていることを考えると、

はじめ → the beginning

に → In

ということが分かります。

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残りもチェックしましょう。


があった → was

言が   →  the Word,


ロゼッタストーンで言えばこちらになります。

1:1 初めに//言が//あった。

1:1 In the beginning// was //the Word,


わかりづらいので、順序を換えると、

1:1 初めに // あった // 言が

1:1 In the beginning// was // the Word,


全単射です。

すると、英語と日本語のリンクが張れます。点と点がつながります。
べったりと構文単位で意味を取らずに、きちんと個別の論理記号同士でつなぐのがポイントです。

すると、英文だけを見ても意味は浮かび上がります。和訳が浮かぶという意味ではなく、意味が浮かび上がるのです。

英語をステップとして、次にラテン語へ行きます。

英語とラテン語をロゼッタストーンしてみるとシンプルな全単射がより明瞭です。

と、その前に発音です。基本的に言語は発話されるものであり、耳で聞くものです。
書かれた文字は影でしかありません。

影からも本体は推測できますが、せっかくですから本体を愛でましょう。

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リングの写像がハートになることもあります。真円とハートは異なるようですが、トポロジー(やわらかい幾何学)的には同じです。


たしかにラテン語は死語ですが(ほぼ)、学ぶときは生きた言語として、発話し耳で聞き、手で書いて、目で読みます(五感をなるべくフル活用するほうがRがゆらぎやすく、学習効果が上がりやすいのもまた一つの事実ですし)。

では、カタカナ(発話)とラテン語のロゼッタストーンです。

In principio erat Verbum
イン プリンキピオ エラット ウェルヴン

これを分割して統治します(細かくわけて考えます)。
スラッシュを入れて分けて見てみます。

I/n // p/ri/n/ci/pi/o // e/ra/t //Ve/r/bu/m
イ/ン //プ/リ/ン/キ/ピ/オ //エ/ラッ/ト //ウェ/ル/ヴ/ン

ご承知のように、ラテン語は基本的にローマ字読みなので、我々ローマ字に慣れている側は発話は楽です。唯一気をつけるのは、Vを【w】で読むことです。

一回、スラッシュをいれれば、Latin(ラテン語)で直接読めるようになるので、繰り返し大きな声で読みます。そうしたら(カタカナの)ハシゴを外します。

英語も発話できる(意味も浮かび上がる)、ラテン語も発話できる状態になって、以下の英文とラテン語文のロゼッタストーンを眺めます。

1:1 In the beginning was the Word,

1:1 In principio erat Verbum

スラッシュを入れましょう。

1:1 In/ the beginning/ was/ the Word,

1:1 In/ principio/ erat/ Verbum

全単射がクリアに見えます。

In       → In
the beginning  → principio
was      → erat
the Word    → Verbum

すると、ラテン語をラテン語のまま理解が可能になります。
単語の意味も取れ、文法も見えてきます(完全でないにせよ)。


(という感じで古代言語を学習する予定です)


しかし、ちょっと長くなりすぎました。

サンスクリット語のことも書くつもりが、この余白はそれを書くには狭すぎるので(Hanc marginis exiguitas non caperet)おしまいにします。

ちなみにサンスクリット語と言えば、ナマステ(namaste नमस्ते)が昨日話題に出ました。

抽象度が高い低いというのは、視点の問題でしかなく、当然ながら生命は全抽象度に存在するというのがナマステの意味です。
だから「あなたの内なる神(世界、宇宙、内部表現)に礼拝(敬礼、帰依)します」ということです。いま目の前に見えているものは、機能の一つの写像でしかなく、もしかしたら見えていないのは、我々の目が悪い(スコトーマ)だけなのかもしれないということです。

namas-teでありteはYouです。namasは別なロゼッタストーンでは南無と書かれます。
南無阿弥陀仏とは、阿弥陀如来に帰依しますということです。南無はオーム(ओम् [om] 、またはॐ [oM] 、Aum)であり、アーメン( אָמֵן‎:ヘブライ語  āmēn:ラテン語  Amen)です。

当然ながら、ナマステは気功をやるにあたっては大前提となる、という話を昨日はしましたが、このブログでもいつか書きます。


サンスクリット語については、もうひとつ。

我々のバイブル(Matrix)の一つの最終章(エンドロール)はヴェーダからサンスクリットで書かれています。
三巻目「革命」の最終章です。

ウパニシャッドの中にある「祈り」の一つが原典のサンスクリット語のままで歌われています。

それがこちら。



ラテン語もギリシャ語もサンスクリット語も身近なところにひっそりといます。

学べば世界がよりクリアに見えてきます。

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