ゆるめるだけではなぜダメなのか? | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

脱力やリラクゼーションが重要であることは大前提ですが、その上であえて「ゆるめる」だけでは何も解決しないということは強調されて良いと思います。「ゆるめる」というのは筋肉を深くゆるめ、リラックスさせ脱力させていくことを指します。

これは数年前のバレエ系セミナーでも伝えたことがありますが、「固める↔ゆるめる」というリニアで1次元的な視点は実はどこへもたどりつけません。

もちろん「ゆるめる」ということは脱力やリラクゼーションに通じますし、大きなRゆらぎの技法であることは事実です。ですから「ゆるめる」ことで書き換えはしやすくなりますし、実際にかなり有効です。
「Rゆらぎ」とはリアリティをゆらがすということです。RとはRealityのRです。

というか、リアリティとは確固たるもののようで、簡単にゆらいでしまうものですよ、というのがこの言葉の意味です。
我々が目の前にあるコップはコップと思っているけど、それは実はコップではないということはよくあることです。錯視を少しでもかじったことがある人は目がいかに騙されやすい器官であるかを知るでしょうし、我々は視覚に認識の多くを依存しています。触覚も嗅覚も聴覚も非常に騙されやすい器官です。
感覚自体が差でしか感じない性質を持っています。

ゆるめるというRゆらぎはきわめて重要なポイントですが、それだけでは足りません。

もちろん例えば高岡理論では「ゆる」だけではダメであることは十分に語られています。
固まった状態からゆるんだ状態へ移行していくという直線的な視点に対して、もう1つ次元を加えるように繰り返し指摘しています。
それが「身体意識」という概念です。これは実数に対する複素数のように、固まった状態からゆるんだ状態の移行という1次元から、直交する2次元目です。複素平面における実数と複素数の軸のようにです。
x軸という「ゆるみ」のラインから、y軸という「身体意識」のラインへ移行します。

我々はそれを「抽象度」とか「情報的身体」という言い方で表現します。
例えば「丹田」というのは情報であり臓器ではありません。しかし丹田は臨場感もあり、機能もします。それが物理的な身体にも大きな影響を及ぼします。
実際に我々が物理的身体とみなす現象のうち情報状態ではないものを探すほうが困難です。呼吸は情報であり、循環は情報です。代謝も情報であり、免疫も情報です。
いやいや対応する部位が存在するというのであれば、下丹田には子宮や腸という対応する臓器はあります。センターという情報には脊椎という対応する部位が存在します。血液と血流は違うものです。血液は物質でも血流や代謝は情報抽象度です。

いずれにせよゆるむゆるまないというリニアな直線的関係は、抽象度が上がるとほぼ無効化されます。

それが抽象度の階段を一段上がるということです。

身体意識を目指す方が結果的にゆるむのと同じです。逆にいくらゆるめても、身体意識は形成されません。もちろん我々はわずかにセンターも丹田も持ちます。持たなければ立つことすらおぼつきません。ですからゆるめるというRゆらぎによって、そのわずかな身体意識が洗練されるという形で立ち現れることはもちろんあります。

しかし、構造主義の問題と同様に積み上げても積み上げても何も生まれません。
塵も積もれば山ではなく、ゴミにしかなりません。
設計図が必要であり、アウトラインが必要であり、ゲシュタルトが必要なのです。それが身体意識であり、我々はそれを抽象度と呼びます。

そして身体意識だけではまだ不十分であり、ゲシュタルトの先には機能が不可欠です。機能(function)があれば、身体意識はたやすく獲得され(される場合は)ます。機能の先はゴールです。
ですから、ゴールがあれば、その機能が見え、機能が見えれば身体意識が見え、身体意識が見えれば身体は変わるのです。
まずはゴールです。
バレエにせよ、美容にせよ、ゴールがはっきりあり、その臨場感がくっきりあるので、達成が早いのです。ヒーラーは癒したい相手の臨場感があるので、加速学習が可能になります。

これがツールがゴールになると、Crying for the moonと同じです。気功に獲得を目標にすれば、永遠にたどりつけません。ゆるめることも同様です。ゆるめたいゆるめたいと願ううちは永遠に囚われの身です。
ゆるめるのはさておき、ゴールだけを見つめ、ゴールだけを欲することです。結果はついてきます。

「まといのば」で数時間であっさり5番ポジションに足が入り、足がY字、I字に高々と上がるのはシンプルな理由によります。まずゴールがはっきりあり、そのための方法論が科学だからです。科学とIQとゴールがあれば、10年かかることが1時間でできます。なぜそれほど早いかと言えば、抽象度が高いということは、結果も早く得られるというカラクリゆえです。

来月以降、この「気功ストレッチ」や身体系全般を獲得し商業ベースにできるトレーナーを育てるスクールを開校します。この身体デザインコーチ養成スクールは「気功ストレッチ」「気功整体」「生きた解剖学」「アンチエイジング」「美女ボディ」「分子生物学」などの各種セミナーの知識がベースとなります。そして瞬時に柔軟性を獲得する技術を初公開して行きたいと思います。菜箸、湧泉、Back、Secretなどの各種技術も獲得して頂きます。

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