軸足をどう使うか? | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
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「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

軸足の使い方はきわめてシンプルです。

まずは、軸足は軸でしかないという考え方は捨てることです。軸足がしっかりしているから動けるわけではありません。
軸足は受け身(Passive)なのではなく、Activeです。

例えばバットマンやY字をきちんと考えてみましょう。手元にあるバレエダンサーの写真を片っ端から見るか、Google先生の片っ端から画像を出してもらいましょう。

そうすると、アラセゴンに足をあげる時は、軸足もアラセゴンになっています。軸足が骨盤に対して通常のようにまっすぐ真下にあればY字など不可能です。軸足が骨盤に対して、アラセゴンに上がっているからY字は可能です。
バットマンのときも軸足はアクティブに動いています。アラセゴンのときはアラセゴンに、ドゥバンのときはデリエールに、デリエールのときはドゥバンになっています。
軸足が上げたい足と反対側に動くことで、高さを演出しています。

今後のバレエ系セミナーのテーマである「骨盤を手のように自在に」というパラダイムへ移動すれば、バレエダンサーの身体から新体操、シルクドソレイユまでシンプルに見えます。

いわゆる専門家の先生方は骨盤がガシっとしている骨格模型だけで考えるか、動かない自分の身体だけで考えるか、死体だけを相手にしています。どれも動かないという共通点があります。それを我々は「死んだ解剖学」と批判しますが、彼らの低いレベルに対して、高い身体の側の人間が判断されるのは厄介です。

医師がバレリーナの卵の芽を摘むことはしばしばというかよくあります。それも間違った知識と小学生レベルの論理のミスによってです。

医師は免許事業者なので、その範囲内のみで淡々と業務をして欲しいと思います。それに逸脱して余計なことを知ったふりをして言うのは有害ですし、医師法違反でしょう。

軸足については、軸であるという考え方を捨て去り、軸足が主体であり、出す足はサブでしかないと考えることです。
もちろん最終的には両方の足が重要であることは言うまでもないのですが、我々は動かす方の脚に注目しすぎですので、軸足のみが重要と脳を書き換えることです。

5番ポジションは軸足が重要であり、軸足がきちんと重心を感じているか(押しているか)脱力しているか(ストレッチされているか)がポイントです。
我々はグリッサードでもトンべでも、出す脚に注目しますが、移動は軸足の(2の足)の踵を押すことで推進力を作ります。
そうすると、タンジュでも軸足のコントロールで足を出すというのが重要ということが見えてきます。その結果が、出す脚に力みが消えるので、タンジュの足をフレックスにすることで美しいつま先を実現できます。タンジュの足はリラックスすることです。もちろん軸足もリラックスして、強く床を押すことで、深くゆるめることができます。

バレエの世界も気功の世界も、一歩足を踏み入れれば、不思議の国であり、マトリックスのレッドピルの世界です。すべてがあべこべであり、同じ言葉、同じ概念がまったく違う意味を持ちます。2つの別の世界が同じ物理的現実世界を共有する気味悪さを感じたときこそが、不思議の国に入れた証拠です。

そして圧倒的に美しい身体と踊りになったときは、レッドピルを渡すのではなく、「生まれつき・・・」と言えば良いと思います。

世の中には本質的な情報というのはあり、世界を一変するような情報は存在します。しかし多くの人はそれを見つけられないのではなく、目を閉ざすのです。そしてその情報を親切に目の前に分かりやすく提示すると怒り出したりします。ですから、彼らが受け入れやすい情報を与えることです。「生まれつき・・・、骨格が・・・、運が・・・」というFake情報は彼らは受け入れやすいのです。彼らにとって最悪なのは「科学とIQだよ」という言葉です。

我々は科学とIQというレッドピルを飲み続けましょう。どれほど苦くても、どれほど絶望的な風景が広がっていても。


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