ジョージからの贈り物はゴルフクラブセットだった。Pingのクラシックタイプ、なかなかの値打ち物だと思う。
「私がツアープロ時代に使っていたものだ。シャフトはダイにはちょっと硬めかもしれないが、ボールコントロールを上げるにはこの方がいい」
「え?それってケインに贈るのがいいんじゃ…」
「いや、このセットはシューイチが調整したものだ。だからダイが使うことに意味があると思うのだよ」
それで僕はありがたく受け取ることにした。
「Pingはパターに価値があるが、パターはケインにあげたよ。代わりにマレット型のクラシックをあげよう。あとはセットにはドライバーも入っていたが、それは抜いた。メロウイエローがあるからな」
僕は早速ジョージのクラブセットを使ってみた。確かに今までのジュニア用とは格段に違う。スイングスピードが足りないせいか打球の高さは出難いが、しっくりとボールを捉える感触が気持ちいい。
「慣れるまで、どんどん打ち込むことだ。そのうちに飛距離も伸びてくるだろう。あとはメロウイエローのシャフト選びだな」
ゴルフクラブのシャフト性能は長さと重さ、それにフレックスと呼ぶ捩れ、しなり剛性と、キックポイントなどで決まる。長さは長いほど、重さは軽いほど飛距離が出やすく、昔はスチール製だったが今はカーボンシャフトが主流だ。フレックスやキックポイントは一般的にはスイングスピードで選ぶが、プロの場合は何より感触が大事だ。参考までにフレックスとキックポイントを図示するね。
ジョージが選んだのは45インチのカーボンシャフト、一般的に使われている最も長いものだ。フレックスはXで、手元調子、つまりコントロールを重視したプロ仕様だ。
「ドラコン用のメロウイエローにはRシャフトが好まれるようだが、私はXがいいと思う」
とジョージ。
「アイアンクラブとのフィーリングを考えても、ドライバーだけ軟らかいシャフトにするのは勧められないさ」





