※JRA(C)提供動画よりキャプチャ。

もうこの時点で津村騎手ガッツポーズの準備である。やりおるわ苦労人。

しかしまあ、ずっと包囲されてもう無理と思われた⑥マスクトディーヴァが3着まで来て、

じり脚ながら⑮ドゥアイズが3着争いまで来て、最後方にいた⑪ルージュリナージュが5着と、

2着以外のすべてが色々驚きの連続であった。

 

 

単勝200倍、3連単90万の大大大波乱であった。

元々荒れるレースであるが、こんな荒れ方は過去あっただろうか?

なお、ワイド2-6はなぜか3番人気470円と最安値。外国人コンビワイドが堅実ってか!!

おっさんコンビは画面外に見せ場なくいるだけ。

 

スタート。

抜けた2番人気ナミュールの出遅れ。実況も触れ、場内も騒然とする。

実況はコンクシェル好スタートを告げるが、実際はややフィールシンパシーがいいスタートだった。

 

 

3コーナー。残り800mで15頭立てなのに縦長の超ハイペース。45.6という素敵なラップ

通過している。この日の東京は内前先行圧倒的有利だったためか、騎手心理で前掛りのレースとなった。

 

 

4コーナー。1000mを56.8という超超ハイペースで通過。

当然だがほぼ先行勢全滅である。後方のままのナミュールやモリアーナにとっては願ってもない展開では

あったが、実際に飛んできたのは別の馬なのであった。

 

 

直線。

ハイペースを楽に追走した内の②フィアスプライドが楽な手ごたえで抜け出し、

頭で買っていたであろうファンを歓喜させたが、

その外から大穴の使者⑨テンハッピーローズが飛んでくる。

終始包囲され、⑭ドゥアイズに外蓋されて詰まった1番人気⑥マスクトディーヴァは、

前にいた⑧サウンドヴィヴァーチェが半端に足を残していたこともあり進路がなく、

ずうっと外に出せないまま残り200mまでを迎え、

内に進路どってからの目の覚める伸びは惜しいと思わせた。

 

 

なんとなんとテンハッピーローズーーーー!!

手を高々と上げたのは津村明秀!!!

 

まあ正直、一番驚いたのは、

なんでこんなに人気ないのってことですよね。いやマジでさ。

 

6歳馬のワンツー、4歳馬の3,4着。5歳は全く見せ場がなかった。ふがいない世代?


タイム  1.31.8
ハロンタイム    12.2 - 10.5 - 11.1 - 11.6 - 11.4 - 11.6 - 11.7 - 11.7
上り    4F 46.4 - 3F 35.0

 


コーナー通過順位
3コーナー    4,14(3,2)(5,8)(6,15)1(7,9)12-(10,13)11
4コーナー    4,14(3,2)-8(5,15)(1,6,9)(12,7)(10,13)11

 

ザ・超ハイペース。

前が止まらない馬場が影響したか、先行勢が我競ってペース争い、

全く息が入らない東京マイルにしても早いレースになった。

当然ながら中団あたりにいた馬が有利である。

 

予想を載せていますのでご参考まで。

 

 

1着に、⑨テンハッピーローズ。

重賞連対すらない馬がいきなりのG1制覇。

鞍上もG2を越しての初G1制覇。人馬ともに念願なった。

 

道中は、良いスタートから序盤はじっくり構え後方よりの中団。

3コーナーあたりからじわじわ位置を上げ、外々を手ごたえよく回る。

 

直線に入ると、暫くは馬なりのまま前を見据え、

残り400mで津村騎手渾身の右ムチから一気の末脚、

先頭に立っていたフィアスプライドに襲い掛かり、

残り150mで先頭に立ってそのまま突き放しての快勝。

 

ここ6戦すべて上り3位以内の末脚を持ち、

タイム差もそれほどなく、決して買えない馬ではない。

おそらく人気落ちした理由は持ち時計がないからであろう。

 

好走の要因は、極端なハイペースになったことにより、

スプリントの要素が求められたことと思われる。

この馬は1400mメインで使われており、

そこで常に安定した末脚を使えたことが今回の結果に結びついたのでは?

多分……。

 

6歳牝馬は、かつてヴィクトリアマイルで2着したファインルージュの世代

なんですよねぇ。2着馬も同齢だったことから、

この世代は強いということだったのでしょう。

 

 

2着に、△②フィアスプライド。

物議をかもした先週と一転、今回はさすがルメールと思わせる騎乗。

しかしそれ以上に馬が強く、仕上がりも万全であった。

 

スタートは普通だが、そこから位置取りのため最初だけ鞍上が押っ付けた。

先行3番手。掲示板組で唯一ハイペースで残った馬である。

3コーナーの段階で内から3頭目あたりの進路を想定した位置につけており、

逃げた馬が垂れる、内だと前詰まることを想定している。先週やってくれよ。

 

直線では、内から3頭目に進路取り、ハイペースを自覚していたか

ギリギリまで追い出しを待ち、

追い出し仕掛けは残り300mあたり、鞍上は勝ちを予感しただろうが、

外から飛んできたのはまさかのナミュールではなくテンハッピーローズであった。

 

最後はさすがにいっぱいだったが、後続も脚を使った分溜まっておらず

ギリギリ2着に粘りこんだ。

 

前半33.8で走っていながら34.9の上がりで粘っており、

18戦目で6歳にして過去最高のレースをしている。まだまだ伸びますよ。

 

少々穴人気していたきらいはあるものの、

今回のレースは十分安田記念に通じるものと思う。

 

 

3着に、◎⑥マスクトディーヴァ。地力は相当も、1番人気の洗礼。


道中は、無事なスタートから、中団7番手を追走。しかし3コーナーでラップ加速した際、

他の馬に比べて加速が鈍く位置取りを悪くしてしまった。

800-1000mの11.4である。ここがすべてだったかもしれない。

 

直線では、前、外、内の包囲網で全く動けず、

モレイラは外に出そうとするがドゥアイズ鮫島怒りの右ムチで強引に蓋をしている

(ように見える)。

 

 

その後100mほど全く前に進めないまましかもブレーキをかける場面もあり、

結局内に進路どる。

 

しかし最後の伸び脚は見事なもので、どこかNHKマイルカップの

アスコリピチェーノを思わせる印象を与えた。

普通なら3着なんて無理な位置から飛んできました。

 

とりあえず敗因は、複数の馬による結果的な包囲網と、

位置を悪くした加速ラップへの対応力のなさ。

 

これではっきりとマイラーではないことが分かり、

マイルの資質が求められるレースで上位に来たのだから本質的な地力は

相当抜けていることも分かった。

 

得意の中距離に戻れば頭もあろう。

 

一応一つ気にするとすれば、完璧仕上げの今回で馬にストレスのかかるレースを

したことで、次走思わぬポカがないかどうか。

過剰人気するようなら中距離でも一度は様子見したい所。

休養させるなら問題はない。

 

 

2番人気◎⑩ナミュールは、8着。

上り2位の33.8以外一切の見せ場がなかった。

 

出遅れの影響はそこまでなく、それ以後もどこか違和感のあるいきっぷりで

直線に向いても全く進んでいかなかった。

自身より後ろの格下に負けているのだから、相当状態が悪かったと思われる。

 

直前でマスクトディーヴァに人気で差をつけられたため、

ファンもパドックから状態悪しとみたのだろう。

結局帰厩すぐの臨戦ボケが出てしまった模様。もとより地力負けではない。

 

意味不明なローテは結局素直に嫌うべきということだろうか。

直接安田記念ならまだ無理はなかったはず。

遠征連戦の見えない精神疲労もあったのかもしれない。

 

マイルチャンピオンシップ連覇に向けて巻き返しを期待する。

 

 

☆⑬モリアーナは、7着。

筋肉は盛り上がっていたが馬も騎手も盛り上がってはいなかった。

 

スタートは普通だったが、こちらは馬が行きたがったためか鞍上横山典が

手綱を抑えての後方待機13番手。それでもこの馬の前半3ハロン通過は

前走とそれほど変わらない35秒前後のはずで、

しかし直線前が詰まったわけでもないのに上がり3位33.9に甘んじた。

 

情報では手綱を落としたとかあるが、

直線のレースを見る限り内の武豊ナミュールと仲良く同じ脚色で

ゴールまでなだれ込んだだけである。

 

ただの期待外れだったということだろう。

中山芝2000mでマイル適性を計った私がおろかであった。

 

 

今回、次走につながりそうな1頭としては、⑪ルージュリナージュ​​​​​​を上げたい。

13番人気5着。

 

人気がないゆえにできる、前日でも見せた和夫(横山家長男)の

親父譲りのポツンがさく裂した。一瞬夢を見た方もいると思う。

上り最速33.6のすさまじい末脚であった。

横にいたモリアーナをあっさり抜き去り親父をあざ笑った長男であった。

 

この馬、とにかく前半ゆったり進んだ左回りの芝1600m~2000mでは

終い確実である。

ハイペース、やや時計を要し、外差しが決まる条件ではおとなしく買い。

 

 

最後に、決着馬柱の頭文字は、

テンハッピーローズ

フィアスプライド

マスクトディーヴァ

 

誰かが母の日を連想がどうのとかあったが、

フィアスプライドの意味は全く関係がない。

 

まあ要するに馬の名前はなんも関係ない……。

3枠のル馬券もそもそも売れてない……。

サインなんぞじゃねえ、馬の地力だ!!

 

 

今回は、まず2強どちらも疑ってかからないと

そもそも取れないレースであった。かろうじてマスクトの複勝、

マスクト軸にしてのプライドへのワイド迄。

 

ただ、どっちが有力というならナミュールであり、

期待値はモリアーナだったので、仲良く意味不明掲示板入線の時点で

もうどうしようもない。

 

再度繰り返いしますが、

津村騎手G2を越しての初G1制覇おめでとうございます!!

 

 

馬券結果:

3連単F ⑥⑩⑬→⑥⑩⑬→②⑥⑩⑬⑭ 100円×18点 

馬単 ⑬→⑥⑩ 100円×2点

何もかもハズレ!!

 

 

戦績:11戦1勝9敗1分け

収支:22000円→4110円

2024年購入したレース:→がないのは外れ、他はマイナスではないレース

 

フェブラリーステークス ◎オメガギネス14着

阪神大賞典 ◎テーオーロイヤル1着

高松宮記念→2110円馬連ボックスのみ的中 ◎なし ボックス紐☆3着抜け

大阪杯 ◎ローシャムパーク2着

桜花賞 ◎スウィープフィート4着 クイーンズウォーク8着

マイラーズカップ ◎ソウルラッシュ1着 コレペティトール8着

青葉賞 ◎ショウナンラプンタ2着 トロヴァトーレ11着

天皇賞(春) ◎ブローザホーン2着 サリエラ12着

NHKマイルカップ→200円ワイド1点のみ的中 ◎ジャンタルマンタル1着 アスコリピチェーノ2着

京王杯スプリングカップ ◎レッドモンレーヴ2着 リュミエールノワル5着

ヴィクトリアマイル ◎マスクトディーヴァ3着 ナミュール8着