※JRA(C)提供動画よりキャプチャ。

1着の写真判定は長引いたが、最後までレースを見ていた私の印象では内から差し返した

⑯ウインマーベルであった。

決勝写真を見ると分かるが、極めて際どい決着であった。抜けた2頭だけが強い印象である。

 

 

昨年2023年ワンツーが入れ替わり、3着に中穴が来る、

微妙に予想しにくい結果となった。しかしそのワンツーは実績馬かつ、今回の1、2番人気。

結果的には堅く収まった。

 

 

スタート。

実況アナがいっているように少しバラっとしたスタートでいいといえる馬はいない。

⑭バルサムノートがやや立ち遅れたぐらい。

 

 

3コーナー。⑫メイショウチタンが絶妙な34.8(12.7 - 11.1 - 11.0)で逃げ、

平均ラップに持ち込む。馬群の入れ替わりはほぼなく、なぜか④レッドモンレーヴは最後方待機。

 

 

4コーナー。⑫メイショウチタンの飛ばすというほどでもない軽快なラップ逃げは止まらない。

後続も前がそれなりに速く飛ばしているため差を縮められない。

Bコース替わりを存分に生かしている。射程圏にいた有力馬は⑮ウインマーベルぐらい。

 

 

直線。

ここで⑮ウインマーベルが一気に前に襲い掛かる。2,3番手にいた先行②⑤はじり脚で苦戦。

この時点で脚色が良かったのはウインマーベルの後ろ外にいた⑪スズハロームぐらい。

しかし、残り300mぐらいから大外最後方だった④レッドモンレーヴが急追してくる。

 

 

昨年のワンツー入れ替わり、実績馬、前走3勝クラス勝ちが掲示板を占めた。

また、逃げ馬が警戒に飛ばしていたとはいえ、2番手以降の馬群はスローだったため、

結局早い上がりが求められた。末脚がしっかりしたスズハローム、ダノンスコーピオンが来て、

終いが甘いリュミエールノワルが少し遅れたのは展開の綾もあっただろうか。

 

タイム  1:19.7


ハロンタイム    12.7 - 11.1 - 11.0 - 11.0 - 11.2 - 11.4 - 11.3
上り    4F 44.9 - 3F 33.9


コーナー通過順位
3コーナー    12-(2,5)15(1,3)(8,11)(7,9,13)(6,10,14)4
4コーナー    12-(2,5)15(1,3)11,8(7,9,13)(6,10,14)4

 

逃げ馬だけ平均ペース、2番手以降はスロー。

レース上がりが33.9で、最速上がりが32.2なので展開予想はぴったり当たっている。

実際、勝ち時計が早かったこと以外は、早い上がりが要求される決着となっている。

 

まず、この記事にて予想を載せていますのでご参考まで。

 

1着に、〇⑮ウインマーベル。

もはや中央の別定、定量芝1400mでは無敵になりつつある。

後はスワンステークスぐらいですかね?ぜひ完全制覇を狙ってみてほしい。

 

道中は、好スタートから内が早かったためすぐに内目に入れることができた。

外目の4番手を追走。ペースは2番手馬群では少し遅かったが、

苦もなく折り合っていた。

 

直線に入ると、外を回っている分、前が止まらない分を考慮してか、

入り口から早めの仕掛け。

直線半ばで④レッドモンレーヴには急追されるが、それ以外には

もう差されることもないという安定した末脚で重賞4勝目を挙げた。

 

23戦している5歳馬で、円熟期と思う。

しかし、今回のレースはどちらかといえばマイラーよりのレースで、

マイラーに競り勝っているため、年齢を経てスプリンターというよりマイラーに

寄っている印象を受ける。

 

2022年スプリンターズステークスを最後に芝1200mでは結果が出ていない。

思い切ってマイルを使ってみるのもありではないかという気もする。

 

少なくとも芝1400mではもう絶対無視できない存在である。

 

 

2着に、◎④レッドモンレーヴ。

正直、道中の位置取りで終わったと思ったのは私だけではないはず。

 

道中は、スタートは普通だったが、すぐに手綱を抑えて後方に下げての、

2番人気を背負いながらの最後方待機。親父ノリにそそのかされたか和夫!!!

 

直線では、残り400mからとんでもない末脚で一頭止まって見える脚を見せ、

一気に先頭だったウインマーベルも飲み込もうとしたがそこで脚色が衰え、

内のウインマーベルに差し返されたところがゴールだった。

 

脅威の上がり32.2!!

いくら早い上がりが出やすい東京芝1400mでも、ここまでの上りタイムは

そう、お目にかかれない。

上り2位とは0.9もの差である。

 

過去2戦の安田記念、マイルチャンピオンシップでは、中途半端な位置から

レース上がりより少し早い程度の脚でタイム差0.6、0.5と惜敗している。

今回は、溜めた方が今後に繋がるとみての試走だったのかもしれない。

確かに、今回見せた末脚は外差し馬場有利になれば脅威である。

 

安田記念に来た場合、

やや時計を要し、外差しが利く馬場、なにより先行不利の展開が予想される場合は、

穴馬で一考したい。

 

 

3着に、⑪スズハローム。3勝クラス勝ち上がりはこっちのほうか。


道中は、普通にスタートから、⑯ウインマーベルの少し後ろ、7番手で折り合う。

直線入り口までずっと前のウインマーベルの進路を追走している。

 

直線では、ウインマーベルを交わすべく1頭分外に出すが、

モレイラのソーヴァリアントに内からよられ、少し追い出しが遅れる。

そこからさらに前に詰め寄るが、ウインマーベルには突き放され、

外のレッドモンレーヴにもあっさりかわされての上位2頭には完敗。

 

しかし4着馬にも決定的な差をつけ、3勝クラス勝ち上がり組の

別定G2挑戦としては十分な結果であった。

 

重賞どころかOPすら使われたことがない下積みを重ねた4歳が、

よくぞここまで成長を見せたという印象である。

持ち時計は普通だが、芝1400mの勝ち上がりでは上位の末脚で決めており、

終い勝負になりやすい東京芝1400mは合っているのかもしれない。

 

来年覚えておきたい。

 

 

4番人気◎②リュミエールノワルは、5着。

地力通り走っている。

 

こちらは持ち時計こそあるが、先行ハイラップで押し切るタイプなので、

川田には少し珍しい慎重な競馬が仇となった。

終い勝負となってしまったため、わかりやすく切れ負けした。

 

しかしこちらもスズハローム同様、OP経験すらない馬の勝ち上がり挑戦のため、

さすがに相手が苦しかった。

復調気配のあるダノンスコーピオンと接戦した経験は次に活きそう。

 

 

3番人気消①トウシンマカオは、6着。意外に健闘している。

スタートも悪くなく、道中ずっとBコース恩恵の内を通り続け、

直線も前があいて何の不利もなく競馬ができたが、わかりやすい3着はないという

レースに終始した。端的に言えば見せ場なし。

 

この馬はスワンステークスでも負けており、芝1400m以上では

分かりやすくパフォーマンスを落とすため、スプリント専用機のようだ。

ただ収穫?があるとすれば、騎手コメントによると左回りはモタれたらしいが、

レースを見る限りそこまで悪くはない。

今回に限れば単に切れ負けと思う。

 

良であれば来年の高松宮記念も抑えておいてよさそうだ。

もう芝1200m専用機と認識しておく。

 

 

5番人気消⑤ソーヴァリアントは、7着。やっぱり意外に健闘している。

 

トウシンマカオと同じような内の5番手につけ、

直線では外目に出して追い出すが、

全く見せ場もなく他の馬の末脚に完全に屈している。

 

距離も問題とは思うが、

そもそも前での持続力粘り込みが勝ちパターンの馬で、

極端な速い上り勝負になる東京芝1400mは全くあっていない。

地力はあるが適性ずれで負けたというレースである。

 

ただ意味不明ローテとはいえ、レースを使われるたびに復調気配はある。

次走は安田記念らしいが、まれに極端なハイラップになった場合には

マイルチャンピオンシップと違って中距離馬にも機会はある。

消耗戦はお手の物なので、さらに復調気配を見せハイペース必至なら

マイラーでなくとも気にはしておきたい。

 

 

今回、次走につながりそうな1頭としては、⑨ダノンスコーピオンを上げたい。

6番人気4着。

 

終い勝負で結果を出したことがない馬が、

上り2位の33.1で飛んできたことに驚いた。

明らかに近走の大敗より良くなっている。

 

中団から上がり33秒台で安定して前に上がるのがこの馬の

勝ちパターンなので、次走安田にせよマイルチャンピオンシップにせよ、

自分の距離に戻ってさらに復調気配を見せれば十分戴冠もあると思う。

 

 

最後に、決着馬柱の頭文字は、

ウインマーベル

レッドモンレーヴ

スズハローム

 

馬名最後の母音がUである。

意外に該当馬が少ない。

 

今回は穴馬も本命馬も見誤った。

ウインマーベルはさすがにこの条件で軽視したのは痛かった。

リュミエールノワルはまだしも、今更だがもう底枯れしているように見える

⑬ダディーズビビットを拾ったのは大変痛恨であった。

リュミエールノワルとそれほど位置づけの変わらない⑪スズハロームは

充分拾えたはずだ。

この辺り、馬の伸びしろを評価に入れることを今後は考慮したい。

 

 

馬券結果:

3連複B ②④⑦⑫⑬⑮ 100円×20点 3着抜けハズレ!!

 

戦績:11戦1勝9敗1分け

収支:22000円→4110円

2024年購入したレース:→がないのは外れ、他はマイナスではないレース

 

フェブラリーステークス ◎オメガギネス14着

阪神大賞典 ◎テーオーロイヤル1着

高松宮記念→2110円馬連ボックスのみ的中 ◎なし ボックス紐☆3着抜け

大阪杯 ◎ローシャムパーク2着

桜花賞 ◎スウィープフィート4着 クイーンズウォーク8着

マイラーズカップ ◎ソウルラッシュ1着 コレペティトール8着

青葉賞 ◎ショウナンラプンタ2着 トロヴァトーレ11着

天皇賞(春) ◎ブローザホーン2着 サリエラ12着

NHKマイルカップ→200円ワイド1点のみ的中 ◎ジャンタルマンタル1着 アスコリピチェーノ2着

京王杯スプリングカップ ◎レッドモンレーヴ2着 リュミエールノワル5着

ヴィクトリアマイル ◎マスクトディーヴァ3着 ナミュール8着