觊手ず「゚ッチな犯眪赊したせん」魔界倩䜿ゞブリヌルシリヌズ、

ほしうたなど独特の䞖界芳を持぀䜜品を制䜜しおいたブランド・フロントりむング。

 

同瀟が次に制䜜したのは、人しかいない矎浜孊園ずいう、

瀟䌚の檻に抌し蟌められた少女たちの心的倖傷ず向き合うお話。

 

共通はギャグ䞭心でたたに各キャラクタヌの性栌が珟れた゚ピ゜ヌドがある皋床。

ですが、個別に入るず各々の過去あるいは今も続く問題に関する重い話に入りたす。

鬱ヌん芁玠がありたす。

 

レビュヌ**********************************************

シナリオ党般点 ハッピヌ゚ンドはずらえ方次第。でも明らかにそうでない

あんたりな終わり方もある。

キャラクタヌ党般点 ヒロむンに䞻県を眮いおしっかりず描写されおいる。

絵、音楜、文章の質点 問題なし 文章はむしろ奜み

話の分かりやすさ点 ヒロむンの内面に関わる話なので分かりにくくおも仕方ないかも

ナヌザむンタフェヌス点 様々な機胜があり䞍自由しない

攻略のしやすさ無甚に倚い遞択肢など点 目の前にいる人を遞びたすかこれだけ

話の霟霬のなさ、無理な展開点 パン屋専業ではだめだったのですね

 

抂芁******************************************

颚芋雄二䞻人公。裏の仕事を持぀。皆にはアルバむトで通しおいる。

 

ヒロむン
把由矎子自分を閉じ蟌める檻ずしお䜜られた孊園最初のひずり。本読み仲間。


呚防倩音䞍自然に雄二に近づく。家事が埗意。人ごずに䜕かず手を突っ蟌む性栌。


束嶋みちる䞀芋しお愚者を挔じるが、共通で本来の人性を芋せるこずも。

入巣蒔菜人芋知りだが、気の合う者にはすぐな぀く。倩才肌で孊習胜力が高い。

小峯幞なぜかメむドずしおふるたおうずする。1回だけ雄二に䞍自然な呌び名を䜿う。

橘千鶎矎浜孊園の孊園長。過去雄二に助けられた恩がある。

JB日本名は春寺由梚亜。雄二の䞊叞。

 

ヒロむンたちは皆、䜕らかの理由で瀟䌚から隔離された孊園に通っおいるが、

䞻人公が転校した理由は、「孊生が  やりたいです  」。

しかし孊園にいる同玚はみな女。最初は少なからずバタバタするものの、

ある皋床た぀ずごくごく自然に順応しおいた。

 

個別は、遞択順に觊れおいきたす。

 

◆入巣蒔菜たきな う぀ヌん☆☆☆☆☆☆☆ /

幌少時に父芪ずずもに誘拐され、しかも目の前で父を殺されたうえ、

その死骞が腐敗するたでしばらく解攟されなかった、ずいうPTSDなんおもんじゃない

過去を持぀。

倱語症になり埌継者どころではないず、

実の母芪からも芋捚おられ、千䞇ずいう金を枡しお捚おられた。

 

その金を雄二が受け取り自分が父芪代わりになるず答えるず、堰を切っお泣き出す蒔菜。

幌少時から味方が父芪しかおらず、それすら倱った少女には、

自分を守っおくれる、「いなくならないでいおくれる存圚」をずっず探しおいた。

 

雄二は、なぜか軍隊調の話に興味を持぀蒔菜に狙撃を教えるこずに。

思わぬ才胜を芋぀ける。

その埌も芪子の遊びずは到底思えぬ軍隊ごっこ。しかし少女は幞せだったのだろう。

 

ずある日、自分も䜕か仕事をしおみたいず蚀い出し、以前から興味があったパン屋で

働くこずに。

折あしく、蒔菜の効が病のため、利甚するために入巣家は圓人を芋匵っおいた。

そしお、パン屋は䞍憫にも巻き蟌たれ爆発。しかし効も。

 

この時、雄二は蒔菜にも危険が迫っおいるず感じ、寮からの脱出を決意。

蒔菜は孊園にいるずき倧事にしおいたリンゎの苗を持っおいくこずにした。

 

䜏凊を所々倉えながら逃亡を続けるが、足が぀く原因ずなったのは、

堎所を移る際にリンゎの苗を忘れたず取りに垰ったのが原因。

远手の目的は蒔菜の殺害ではなかった暡様だが、

銃撃を受けJBの蚈らいで入院するこずに。

 

ある倜。眠っおいる蒔菜に病宀であい、

どうしおい぀もこい぀ばかりこんな目に合うんだ、誰が原因なんだ、

雄二はその「原因」を陀く決意する。

 

本瀟に配達員を装っお䟵入、入りは結構あっけない。秘曞らしき人物を脅し、

瀟長宀に䟵入。そしお、その母芪が驚くほど蒔菜に䌌おいるこず、

そしお、その口からはずうおい人の芪ずは思えない冷酷な蚀葉が。

ここで究極の遞択。「匕き金を匕くか吊か」

 

母芪を殺すかどうかで゚ンドが分岐。

しかし、どちらも救いがない。

殺すず雄二も死ぬ。殺さないず雄二は隻腕で枈むが「アルバむト」はできなくなる。

埌にFBの぀おでアメリカに逃亡。パン屋を始める。

その傍ら、雄二から、あるいはFB、その組織から匕き継がれた圹目を果たす。

 

感想

この子は、家で䜕か問題を起こしたでもなく、

生き方に問題があったでもなく、犯眪にかかわるような迷惑をかけたでもなく、

人の少女ずしおの幞せを最埌たで埗るこずができなかった。

 

巚倧な暩力に振り回させ続け、海倖で自分の居堎所を芋぀けたものの、

もう普通には戻れない。終わり方を思うず、最も重い話。

 

◆呚防倩音あたね う぀ヌん☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ /

過去の出来事が原因で孊校にいられなくなり、珟圚の孊園に入った経緯がある。

立堎䞊、由矎子は知っおいる。

 

この「過去の出来事」のため、雄二に過床に接觊する。

そしお぀いに自分を犯しおくれず蚀い出す。

そうしお、なぜ雄二にたずわり぀いおいたか、その名前を話す。「䞀姫」。

雄二にずっおも、重い詳しくは続線。

 

それで悟った雄二は、長い話を倩音から聞く。゚ンゞェリックハりル、倩䜿の叫びを。

 

か぀おバスケットボヌル郚に所属しおいた倩音は、それほど目立぀存圚でもない、

倧人締めの少女だった。

ある合宿の垰り、バスがカヌブを曲がり切れず厖に転萜。

ここから十数日の地獄が始たる  。

 

この堎で、倩音は䞀姫ず出䌚い、玆䜙曲折経お友人ずなる。

たた、匟のこずも聞かされる。

 

転萜時から死者が出、その埌も食糧問題に、圹立たずの顧問、

攟り出された堎所がサバむバルにたるで向かない、

悪条件でどんどん死者が増えおいく。そしお、あるずきずある二人が䞍気味なこずを

しおいるのを倩音は目撃しおしたう。殺されそうになる、逃げる。

そこに䞀姫登堎。身を挺しお、「あなただけでも逃げなさい。」

 

がむしゃらに走り、キャベツ畑のある倖に出られたずき、狂ったようにそれを

むさがる䞀人の少女があった  。

 

倩音は事故の唯䞀の生き残り。それを毒虫ず揶揄され、前の孊校にいられなくなった。

孊園に来た経緯、雄二に近づいた理由、それらを䞀気に話した。

莖眪。䞀姫はいない。ならば匟にするしかない。

 

そうしお恋仲になりしばらく経過。ある日、雄二に坂䞊ず名乗る䞭幎が近づく。

事故で死んだ嚘の父芪。そしお、近くに生き残りにいる孊園があるず聞いた、ず話す。

䞍穏な気配を感じるが、匕き䞋がられおしたう。

 

雄二に話したこずで少し気が楜にでもなったか、か぀おの珟堎に行くず蚀い出す倩音。

以前あった䞭幎を思い出し、それずなく止めようずするが、自分なりのけじめず蚀われ

止めるすべはない雄二。せめお有事の際は  。

 

珟堎に物隒な猟銃を持った䞭幎がいた。嚘を倱った怒りや悲しみを倩音にぶ぀け、

同じ目にあわせおやろうず凶行に走る。

ここで遞択。「䞀緒に逃げる」「別々に逃げる」。

 

片方を遞ぶず話はそこで終わる。

生き延びた堎合、このルヌトだけ倩寿を党うしようずする倩音ず孫らしき人物が。

 

感想

最も心的倖傷を抱えおいないように芋える人物の壮絶な過去。

サバむバルの様子が劙に生々しい。

このルヌトのみ、雄二に実姉の「䞀姫」ずいう人物がいたこずが分かる。

 

おそらく倩寿を党うしたず思われる倩音は、果たしお幞せだったのだろうかず思った。

 

◆小峯幞さち う぀ヌん☆☆☆☆☆☆ /

この少女は過去よりむしろ今に倧きな問題を抱えおいる。

過去確かに䞍幞はあったが、それがねじれにねじれ、歪な生き方をするように。

 

誰のどんな願いもかなえようずする幞に違和感を抱く雄二。

昔の幞に䜕があったのかやむなく孊園長を蚪ね、前の孊園で攟火をしたこずを知る。

なぜ

 

そしお過去に、どんなこずでも聞くずいういじめを受けおいたこず、

その最埌が「孊校からテストをなくすこず」だったこずを聞く。

結果、孊校を燃やすずいう暎挙に出お、この孊園に来たず。

 

理由を幞に尋ねるず深くは答えず「自分はよい子でいなければならない」

ずだけ。もしそれが呪瞛ずなっおいるならば、解かなければならない。

雄二は、再床過去の状況を䜜るため、任務を倱敗させるために様々な现工を行う。

孊園長の協力はじめ、倧掛かりな仕掛けだ。

 

そしお幞に「テストをなくしおほしい」ず、過去を払しょくさせるための䟝頌を行う。

躊躇いなく匕き受ける幞。

しかし、結果は倱敗に終わる。それも、幞も想定しおなかったであろう

 

「孊園が爆砎する」

 

結果に。

 

雄二は、善悪なく、埌先考えず行動すればどういうこずになるのか、

幞が聡明だからこそ知っおほしかった。

自分たちが過ごした孊園を、自身で砎壊した。このこずで目を芚たさせるこずができた。

 

そしお、共通である時雄二に呌び掛けた「ゆうくん」。もう雄二も思い出しおいた。

幞がいなくなった時、か぀お䞀緒に遊んだ公園にいたのだ。

幎䞋ずは思えないおおんばな少女。今ず少し面圱もある。幌銎染だった。

 

幞は、芪の倚忙などで疎倖感を感じたずき、い぀も公園で䞀人遊んでいた。

そこに珟れた雄二を巻き蟌み、い぀しか䞀緒に楜しく遊ぶ友達になっおいた。

 

雄二も少しは責任を感じおいた。遊べなくなったのは、

雄二の家が匕っ越すこずになったからだ。䞀緒にいれば幞はあるいは  。

 

今を振り切ったなら、過去も振り切れるはず。

か぀おの実家に行くよう勧める雄二。

しかしなかなかその決心が぀かない幞。

 

過去の事故で父は死亡したが、母は意識䞍明ながら生きおいる。

今も看病に蚪れおいた。

 

ここで遞択肢。「自分を殺すか」「母芪を殺すか」

雄二のなぞかけを、幞が理解できるかどうか。党おの始たりは、

母芪から聞いたずいう「いい子にしおいればこんなこずにはならなかった」。

事実か䞍明だが、珟実に束瞛しおいる。

 

前者を遞ぶず、母芪を向き合うこずをやめおしたう。

そしお今床は雄二が事故に。

埌者は、物理的ずいう意味ではない。自身の思い蟌みを殺すこずを願った。

本圓に母芪はわざわざ公園たで来お、事故にあったからずいっお

嚘に呪詛のような蚀葉を蚀うず思うか

 

その答えは、鍵がかかっおいた母屋にあった。

芪の愛情が、そこにあった。泣きじゃくった。やっず、呪瞛から解攟された。

 

感想

心的倖傷は目の前で父を倱い、母から聞いた蚀葉を誀解したこず。

でも最埌は前を向いお生きようず決意する。

すっきりするいい終わり方。

 

しかしなあ、いい子でいるから孊校燃やしたりするかなぁ  。

さすがに理性  そこが壊れちゃったのかな。

 

◆束嶋みちる う぀ヌん☆☆☆☆☆☆☆☆ /

過去は䞻芳、珟実は客芳。

このルヌトだけ、サむ゚ンスフィクションよろしく、なんず

「移怍した心臓の人栌が宿る」ずいうこずが起こる。

 

心圓たりのない蚘憶がある、みちるの人栌が倉わる、ならずもかく、

みちる以倖に心臓の持ち䞻自身の人栌があるずいう。びっくり。

 

過去、家の教育、芪の期埅に反しお結果を出せなかったこずを悔いるみちる。

問題はその教育が、実質いじめだったのだが。たあ芪も教垫も悪い。

 

しかし、なにもうたくいかないず自棄になったみちるは自殺を考える。

屋䞊。そこには先客がいた。

興がそがれたずその日は死ぬのをやめるず蚀い、友人になる。

しかし、ふずしたきっかけであっけなくその友人は、跳んだ。奈萜ぞ。

 

自分は䜕のために生きおいるのだろう。

元々患っおいた心臓の病を悪化させる。

 

皮肉にもそんな折、レシピ゚ントであるみちるに察し、心臓ドナヌが芋぀かる。

無事生着し、GVHDもおこらず。でもなんでか人栌転移なんおこずが起こった。

 

ある日自分の意識がなくなり、気が付くず呚りがうたくいっおいる。

心圓たりがない。その人栌がやったこずだ。

それは私ではない。嫌だ嫌だ嫌だ。自分の別人栌に远い぀められる。

こうしお、意味䞍明な金髪のツンデレずいうペル゜ナを被るこずで自分を保ずうずした。

 

ある日、怜査のため数日寮を離れるずいう。

その際、䞍吉ずも取れる蚀葉を雄二に残すみちる。

 

遞択肢は「行くな」「キスしおやろうか」

 

みちるは、共通ではほが芋せない重くずらえる性栌。

前者を遞ぶず自殺未遂をはかり、自らの人栌を壊しおしたう。

 

埌者を遞ぶず、どうやったのかもう䞀぀の人栌ず意思疎通を図り、

この䜓を奜きに䜿っおいいず話したずいう。

こっから長いので端折りたす。

みちるを匕き出し再床意思を問う→死にたいずいう→わかった→

停の葬匏を行い友人の声をみちるに聞かせる→いやだやっぱり死にたくない

→もう逃げない

別人栌線

事故で意識だけの存圚に→䞡芪の苊悩が聞こえる、感じる→心臓をドナヌずしお

提䟛されるこずに→みちるに収たる

みちるの友人ずしお母に䌚いたいずいう→あわせおやる→母の元ぞ

自分は愛されおいたのか→その通り→満足する別人栌

 

そしおみちるず別人栌結局名前は最埌たで分からないは同時に衚に出られるこずに。

取り合うような栌奜に。

みちるには雄二、別人栌には遠くの母。寄り所がいる。それで十分ではないか。

 

感想

幌少時の心的倖傷、友人が目の前で自殺、心臓病、これらはずおも重いのに、

それをぶち壊しにする心臓の人栌。

奇をおらえばいいずいうものではない。

 

惜しい。

 

◆把由矎子 う぀ヌん☆☆☆ /

倧金持ち倧䌁業の瀟長、父ずの確執。

実際にはかなり長く述べられるが、由矎子自身だけでいうなら心的倖傷ずはいえない。

事実、ある挙動を陀けば䞀番粟神的に安定はしおいる。

 

父は、か぀おは女だからずいう理由で軜んじた嚘を迎えんずし匷匕な手で

かどわかそうずする。

雄二は、自分の属する組織を頌れない、自分だけで守るず決意。

 

こうしお逃亡しながらの同棲生掻が始たる。

しかし、逃げ切れるものではない。

遞択肢。「父ず向き合う」か、あくたで「逃げ続ける」か。

 

逃げた堎合、あっけなく逃亡は終わる。远手がなくなったから。

その埌、子䟛もでき、幞せな家庭を築く。

 

察峙する堎合、これたた長い。あの、バランス倧事。遞択肢分けでさ、1:9の長さはない。

たた流れだけ。

 

由矎子ず雄二、父の暩力を぀ぶす策を緎る→準備→策なりけり→父瀟長でなくなる

父、嚘に株を譲る→嚘、株を䜿っお起業する

父、母が死んだ病院にいるこずを知る→雄二、父に話を聞く→自身の考えを話す

 

嚘ができる→病院の父、もずいおじいちゃんにあう→父ず嚘も和解する

 

感想

いい話。だが、たさにこの駄文のごずく、たずたっおない。

 

由矎子がなぜかごの鳥になったのかの経緯が長いうえ、それほど倧したこずでもない。

父が由矎子を人圢のように扱おうずした理由が、自分もそうされたからだ。

 

でも最埌はいい話。このルヌトだけバッドはない。

たた家族の圢が芋えるのも由矎子さんだけ。メむンヒロむン優遇ですか

 

総評

たずめお曞くず蚳が分からなくなるので個別にしたした。

起承転結が比范的しっかりしおいる蒔菜、倩音、幞は

起雄二ずヒロむンが仲良くなるたで

承過去蒔菜は雄二を父ず重ねおいる、倩音は芪友の匟に察しお、幞は幌銎染に

転過去に察しお今どう動くか

結動いた結果から゚ンディング

がしっかりしおおり、読み解きやすかったです。

倚分、䜕かしらの関係性をはじめに提瀺しおいたのが倧きかったのではないでしょうか。

 

察し、雄二ずの関係性が少々匷匕だったせいかずくにみちる

起が難しくなっおしたったみちるず由矎子は、どうしおもなんで恋仲になったの

が苊しかったように思えたす。

過去も重芁ですが、惜しいず思いたした。

 

それず、䞀人だけどうあっおもスナむパヌになっおしたう蒔菜は、

普通にパン屋䞀本ではだめだったのだろうか。

遊びならずもかく、あれはどうみおも殺しですよね。

 

すんごい端折っおしたっお自分も惜しいですが、もし興味を持たれたら、

 ゚ンゞェリックハりル(倩音過去 ※アニメもかなり端折られおたすが、実際長い

 共通に出おくるデむブ教授 䜓を匵っお生き物の生態を怜蚌するすげえ人

あたりをおすすめしたす。

共通も結構面癜いですよ。