【2月10日 AFP】インド政府は、刑法を改正して名誉殺人に厳しい罰則を設けることを検討している。名誉殺人の増加傾向に対処するためという。内政省当局者が9日明らかにした。
インド国内における名誉殺人件数の公式データはないが、社会活動家らによると、名誉殺人で殺される男女は毎年数百人にのぼっており、特にパンジャブ(Punjab)州、ハリヤナ(Haryana)州、ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州で多いという。
別のカーストの相手と結婚して共同体全体を「侮辱した」として、家族に殺されたり、自殺に追い込まれたりするケースが目立つという。
9日の同国紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)は、首席法務官のG.E. Vahanvati氏が、名誉殺人に法律で介入することの必要性を政府に助言したと伝えている。(c)AFP
( 出典先:AFPBB News )
シチリアなんかでも『名誉』への異常なまでの執念が見られますね
Domingo & Cossotto - Cavalleria Rusticana - Ah! lo vedi
マスカーニの歌劇‘カヴァレリア・ルスティカーナ’。『田舎の騎士道』とでも訳せばでしょうか
サントゥッツァの恋人トゥリッドゥが元彼女ローラと逢いびきを続けている
ローラは現在、馬車屋アルフィオの嫁。サントゥッツァは嫉妬と怒りのあまり、アルフィオに密告
男同士の決闘を招き、間男トゥリッドゥが命を落とした
…と書けば、ただの痴情のもつれ。全体を見ると、実は複雑なんですわ…
戦争から無事帰還したトゥリッドゥは、ローラの結婚を知り、サントゥッツァに救いを
村人たちは、サントゥッツァに堕落の烙印を押し、実質的な村八分に
他方、嫉妬にかられたローラ、トゥリッドゥとの仲を再燃させた
決闘騒ぎになっても、村人たちは何故かローラに気を遣う
…これらの真相は表面には現れませんが恐らく…
ローラこそがトゥリッドゥの『真の連れ合い』にもかかわらず
家父長絶対的世界の中で、ローラの家と馬車屋との間で親同士の合意による結婚
村人たちはそれを承知のため、暗黙の了解でローラをかばっていた
サントゥッツァは『教会行かずに淪落』と旧態依然な価値観で排除すればいい
トゥリッドゥは、サントゥッツァの立場を理解しているだけに
ローラへの想いを断ち切れずサントゥッツァを追い込んでいる自分の不甲斐無さに腹立たしい
それらは、俗世の名誉に凝り固まったアルフィオなんかには理解不能
シチリアは現代でも、イタリアの中においても旧弊な価値観を維持しているようです
名誉を重んじるあまり表に出ないだけで、決闘は続いている?