今日はクリスマス。

 

僕がサンタクロースの正体を知ってしまったのは40数年前の昨日の夜。

 

忘れもしない小学2年生の12月24日深夜のことです。

 

僕は小さい頃から寝つきが悪く、特にその年イブの夜は中々寝付けなく寝返りを

繰り返していました。

 

布団に入ってどれくらいの時間が経ったのかわかりませんが、ようやくウトウトし始めた時、何やら気配を感じて目が覚めました。

 

寝ぼけながら体を起こすと父親の顔が目の前にあります。

 

お互いに見つめ合う父と子。

 

父の手には綺麗にラッピングされリボンがかけられた四角い箱。

 

一瞬で状況を理解しました。

この瞬間、僕の中で今までの色々な疑問点、不思議に思っていた点が線となって繋がりました。

 

ああ、やっぱりサンタはいないんだ…  

 

道理で毎回お願いしたものよりグレードの低いオモチャが届くわけだ…

 

ウルトラ兄弟も全種類じゃなかったし、宇宙戦艦ヤマトも小さかったもんなぁ…

 

 

そんな思いに耽っている僕に父はボソッと一言

 

「K(弟の名前)には言うなよ。」

 

とだけ言い残してリビングに戻っていきました。

 

 

一つ大人に近づいた気がしたクリスマスでした。

 

 

 

 

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