【ルポ】五次元スクールと読売新聞、スピリチュアルの問題とは何なのか? ~ 徹底検証 ~ | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

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【ルポ】五次元スクールと読売新聞、スピリチュアルの問題とは何なのか? ~ 徹底検証 ~

 

 

2019年12月、

 

読売新聞の社会面で、

五次元スクールに関する記事が大きく報道された。

 

読売新聞には、

 

・五次元スクールの参加女性たちが虚偽の裁判を起こした

・家族が崩壊した

・煙部屋に閉じ込められた

 

など、衝撃的なフレーズが大きく書かれていた。

 

さらに翌週には、

 

団体名が実名で報道され、

世間の目にさらされることとなった。

 

 

・読売新聞の報道は何だったのか?

・報道内容はすべて真実なのか?

・それとも誤報の側面もあるのか?

・この問題にはどんな背景が潜んでいるのか?

 

これは社会的・公益的な問題である。

 

現在、この問題については、

社会できちんと検証されているとはいえない。

 

しかもこの問題は、単なる五次元スクールの問題にとどまらず、

近年のスピリチュアル・自己啓発団体ブームに関わる

普遍性を含む問題である。

 

そのようなことから、この問題について、

中立的な立場で複数回に分けて検証を試みたい。

 

 

(補足)

 

本コラムは、法的な根拠にのっとって

適正に書かれた記事である。

 

本件は、読売新聞社会面にて大きく、掲載され、

その後、yahooニュース等で、

全世界に流れた社会的に大きな案件である。

 

そのような社会的な公共性公益性を有する問題は、

オープンに論評できることが法的に認められているからである。

 

なお、

 

読売新聞やこの問題の関係者のブログなどからの

引用に関しては、

 

著作権法第32条1項に従って、

法的に適切に引用させていただく。

 

それでは、この問題について、

検証を始めたいと思う。

 

 

 

1.報道を取り巻く状況

 

五次元スクールの問題については、

読売新聞・関西版の単独報道である。

 

その後、yahooニュースなどにも流れたが、

それらはすべて読売新聞からの引用のため、

 

この問題は、読売新聞の報道内容をもとに、

検証することになる。

 

読売新聞の報道は、「五次元スクール被害者の会」の関係者からの取材をもとに、

裁判結果を並べたものとなっている。

 

一見、もっともらしく思えるが、

数学者の私からすれば、不十分(言葉足らず)ではないか?

と思える部分が散見された。

 

たとえば、読売新聞には、

五次元スクールの参加者たちが起こした裁判が

 

「虚偽の裁判でると裁判所に認定された」

 

と書かれていた。

 

これに関して、五次元スクールの参加者たちからは、

証拠不十分などのため、

 

「裁判に単に敗訴しただけであり、

 虚偽であることが認定されたわけではない」

 

と反論が出ている。

 

私自身、裁判記録まで確認したわけではないので、

読売新聞と五次元スクール

どちらの主張が正しいのか分からない。

 

しかし、

 

一般的に裁判所が、

「虚偽の裁判である」

というところまで踏み込んだ判決を出すだろうか?

 

常識的に考えれば、

虚偽と認定されたのではなく、単に、

 

「五次元スクールの参加者が敗訴した」

 

というほうが正しいように思える。

 

ちょっとした違いだが、

これは重大な違いである。

 

単なる敗訴なら証拠不十分なだけであるが、

虚偽の裁判ならそれは犯罪行為ではないだろうか?

 

裁判所がそこまで踏み込んだ判決をするだろうか?

 

判決文を入手して、

検証すべき重大な部分である。

 

 

 

 

 

2.読売新聞の間違っているところ

 

次に、前提条件として、

読売新聞が明らかに間違えている部分を指摘する。

 

それは、読売新聞は五次元スクールのことを

「自己啓発団体」と明記している点である。

 

五次元スクールは自己啓発団体ではなく、

「スピリチュアル団体」ととらえるべきである。

 

五次元スクールでは、独自のを設定しており、

それをスピリットさまと呼んでいる。

 

神であるスピリットさまからの啓示を受け、

その内容を実践することで、

参加者たちの幸せへとつながると考えられている。

 

そして、

 

五次元スクールの代表者・吉田真由美氏は

スピリットさまからの啓示を受け取ることができ、

それを参加者に伝え、導いている。

 

これらのことは五次元スクールの代表者や参加者の

ブログや SNS などから確認することができる。

 

このように、崇高な神を設定し、

その啓示にしたがって、幸福を得るということから、

五次元スクールは明らかにスピリチュアル団体といえる。

 

単なる自己啓発団体ではない。

 

どうして読売新聞は、

こんな基本的な間違いを犯したのだろうか?

 

 

数学者の立場からすると、

メディアというのは事実を客観的に書くべきだと考えるので、

そこは正確に書かなければいけないと思われる。

 

 

読売新聞がミスを犯した理由としては、

当時の社会情勢が考えられる。

 

2019年12月の段階では、

まだ社会で「宗教問題」が盛り上がる前の時期であった。

 

宗教問題の報道はほとんどなく、

どこかタブーのような空気感があった。

 

そのような社会情勢を考えて、

 

読売新聞としては、

ややこしいことになることを憂いて、

あえて報道から宗教的な側面を消したのではないだろうか?

 

読売新聞による

 

配慮というべきか、

忖度というべきか、

 

なんとも難しいが、とにかく

 

読売新聞が五次元スクールのことを

単なる自己啓発団体と表現したことは明らかに間違いである。

 

 

これも重大な問題であり、

 

自己啓発団体が虚偽の裁判を起こしたと報道すると、

この問題の本質が見えなくなる。

 

なぜなら、五次元スクールの参加女性たちは、

自身の父親に対して、裁判を起こしている。

 

自己啓発と父親への裁判が結びつかない。

 

それに、

このような不十分な報道では、

 

スピリットさまに対して、

敬虔な態度でつつしんで仕えている五次元スクール参加者たちに対しても失礼だ。

 

そこはきちんと、読売新聞は、

「スピリチュアル団体」だと報じるべきだった。

 

 

 

 

 

 

3.五次元スクールの反応

 

本コラムはあくまで中立的な立場で書かれている。

 

この問題について、

客観的に論述することが目的である。

 

 

読売新聞の報道については、

yahooニュース等にも流れ、

全国に知られることとなったが、

 

この問題に関する、

五次元スクールの見解は意外と世間に知られていないので、

ここで紹介する。

 

 

五次元スクールの参加者たちは、

読売新聞の報道に関して、真っ向から反論している。

 

先ほどもこのコラムで指摘したように、

「敗訴」と「虚偽認定」は異なる。

 

似て非なるものである。

 

 

読売新聞に、虚偽の裁判を起こしたと記事にされた

親子 (母と娘) は、個人ブログで正体を明かしたうえで、

真相を書いている。

 

母親のほうは、

 

「記者に十分に話をする前に、

 記事になってしまった」

 

と述べている。

 

一方、娘のほうは次のように主張している。

 

 

読売新聞が今回間違った情報を載せた事も、

十分に特定の個人に対しての誹謗中傷になると思います。 

 

今からでも、先生に謝るべきだし

ネットにある記事を消して欲しいです。 

 

以前に載せた内容は間違っていました、

と謝罪記事を載せて欲しいです。

 

 

オリジナルはこちら。


 

 

読売新聞は、今回の記事にあたり、

この親子の話を十分に聞いたのだろうか?

 

今からでも遅くないので、

 

もう一度、この親子の話に誠実に耳を傾け、

記事の内容を検証すべきではないだろうか。

 

 

五次元スクールの代表者である吉田真由美氏は、

五次元スクール参加者にとって、

スピリットさまの啓示を伝えてくれる大切な存在。

 

そんなことから、

 

母親のほうは、次のように反省している。

 

 

私は真由美先生が非難されているのに、

私は自分のことしか考えられず、

いつまでも被害者を引きずり、

先生への誹謗中傷に 「先生は何も悪くない」 と反論せず

黙ってきてしまった

 

 

オリジナルはこちら。


 

 

新聞記事にするということは、社会に対する大きな責任を伴う。

読売新聞は、この母親や娘から十分な話を聞いたのかどうか。

 

 

このように、単なる自己啓発団体でなく、

スピリチュアル団体という側面を考慮しないと、

本件の本質は見えてこない。

 

 

なお、

 

五次元スクールの事務担当者によると、

 

読売新聞記者が非公式に謝罪したと

ブログで主張しているが、

その真偽は定かではない。

 

検証が必要である。

 

 

 

 

 

 

4.京都の女性について

 

先ほどの母・娘とは別に、読売新聞には

京都の40歳代の女性についても書かれていた。

 

この女性については、

 

3歳の頃に父親から性的虐待を受けたとして、

80歳代の父親を訴えた訴訟でも、

偽りの可能性が極めて高いとして京都地裁は退けた

 

と書かれていた。

 

さらにこの女性は、

 

母親をハワイに連れて行き、

7000万円の支払いを約束させた

 

と書かれていた。

 

ハワイというのは、当時、

代表者の吉田真由美氏がハワイ在住であり、

 

真由美氏の霊的儀式を受けてもらうために

この女性は母親をハワイへ連れて行ったのである。

 

読売新聞は掲載スペースの都合もあるのかもしれないが、

こんな表面的な文章では、真相はまったく伝わってこない。

 

 

読売新聞が五次元スクールを「自己啓発団体」と表現したこともあり、

本質が見えなくなっている。

 

 

この京都の女性は、

母親に7000万円支払わせるために、

ハワイに連れて行ったわけではない。

 

母親の癒し

 

がハワイに連れて行った最大の目的である。

 

(結果的に金銭的なことになったのである)

 

 

代表者である吉田真由美氏からの儀式を受けることで、

母親は精神的に深く癒される

 

そう願ってハワイに連れて行ったのである。

 

なぜなら、

 

この女性は母親のことを深く愛していたからである。

 

表面的には、

 

娘 VS 父と母

 

という対立関係にあったかもしれない。

 

しかし本音では、

 

母と父を愛するがゆえに、

ハワイで深い癒しに包まれてほしい

 

母と父に幸せになってほしい

 

と願っていたのである。

 

 

この女性が、心の中では母親を愛しており、

癒しを願ってハワイへ連れて行ったことは、

この女性の個人ブログから読み取れる。

 

(現在、この女性の個人ブログは削除されている)

 

 

また、癒されるのはこの母親だけでない。

 

この女性自身も「インナーチャイルドの癒し」

という意味で、癒しを必要としていた。

 

 

ただし、

 

心労がたたったのか、

母親はハワイから帰国し、

ほどなくして亡くなっている。

 

この女性は、どれほど深い哀しみに包まれただろうか。

 

 

 

5.まとめ

 

今回、1回目の記事であったが、

 

以上のように、五次元スクールと読売新聞の問題は、

新聞の紙面だけからは読み取れない、

デリケートな背景を含んでいる。

 

しかも、両者(五次元スクールと読売新聞)の主張が

対立しているにもかかわらず、

未だにきちんと検証されていない。

 

 

次回以降、

 

このコラムでは、先ほどの

 

京都の女性

その母親

吉田真由美氏

 

この3者の間にハワイで何があったのか?

ということを探っていきたい。

 

 

当時、

京都の女性の個人ブログには、

 

母親の癒しについて熱い想いで、

詳しく綴られていたので、

 

次回以降、法的に適正に引用させていただき、

この問題をさらに検証していくこととする。

 

 

続く・・・

 

次の記事はこちらから

 

 

 

 

 

 

【執筆者】

 

 

松岡 学

 

数学者、博士 (学術)

高知工科大学 准教授

 

大学で研究や教育に携わる傍ら、

一般向けの講座を行っている。

 

アドラー心理学の造詣も深く、

数学の教育や一般向け講座に取り入れている。

 

音楽 (J-POP) を聴くのが趣味。

ファッションを意識し、自然な生活を心がけている。

 

出版物:『数の世界』ブルーバックスシリーズ、講談社。 

『5歳からはじめる いつのまにか子どもが算数を好きになる本』スタンダーズ社。

『キララな恋愛や結婚生活を送るエッセンス』CLAP。

 

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