三角形の面積の考え方 ~ 算数のポイント ~ | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

アドラー心理学的な世界観のコラムやエッセイを書いています

今回は、三角形の面積について考えてみます。

次の三角形の面積はいくつでしょうか?
(ます目の長さは1とします。)


 


あなたはどのように求めますか?


図をよーく見てください。

そして考えてみてください。

(タテ)×(ヨコ)÷2 の公式を使えば、
2×5÷2=5 と分かります。

では、他の解き方はないのでしょうか?

他の求め方は思いつきますか?

算数では1つの解き方だけではなく、
いろいろな解き方で解くことも大切です。

次のように、同じ三角形を2つ組み合わせる
ことで平行四辺形ができます。

 

平行四辺形の面積は、(底辺)×(高さ)なので、
5×2=10

これの半分なので2で割って
10÷2=5

この方法だと、三角形の面積の公式が

「なぜ2で割るのか?」

という意味も理解できます。



他にはどうでしょうか?

三角形を次のように2つの三角形に分けてはどうでしょうか?


そして、それぞれ組み合わせると、
長方形が出来上がります。

 



これなら、もし平行四辺形の面積の公式を忘れても、
長方形の公式(タテ)×(ヨコ)で求まります。


さらにどうでしょうか?

せっかくます目があるので、
ます目を最大限に活用させていただき、
次のように考えてはいかがでしょうか?

 



つまり、下の長方形の面積を考えて、
1×5=5となります。


1番素朴な方法ですが、
これなら2で割る必要がなく、直接面積が求まります。



いかがでしたか?

いくつもの解き方がありましたね。


三角形の面積から出発して、
こんなに想像力をふくらませることができるのです。


単に、公式で解くだけでなく、
いろいろな解き方を試みることで、
様々な気づきがあり、算数的な思考力を養うことができます。

 

 

 

◆ 関連記事

 

お母さんが読むだけで、子どもの算数や数学の成績が上がるコラム

 

数学を好きになるためには?

 

納得するまでとことん考える