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【子どもが語る夢の大切さ】―――自分の夢②

前回の続きです。



私の母はリウマチを患っています。
発症して、もう25年は経つのではないでしょうか。

突然の原因不明の病気。
未だ完治する方法は見つかっていません。
投薬や注射で痛みを和らげることが最優先です。

でも、いつかは治す方法が見つかるはずです。
医学を学ばなければ、その方法を知ることはできません。
治す方法が見つかるのは、ずっと先のことかも知れません。
母の病気を治すなんて、夢のまた夢の話かも知れません。

でも、
医学の道に進めば、最先端の情報が得られる。
そうすれば、最先端の治療を受けさせることができる。

自分の手で、母を救いたい。


誰にも言っていないことですが、本気でそう思いました。


母はとても強い人です。
姉が亡くなっても、私の前では泣き言一つ口にしませんでした。
病気を言い訳にしたこともありません。
どんな時も、私を最優先にして育ててくれました。
日によって体調が左右されるのに、
毎日ご飯は手作り。服も手作り。
お弁当の日は友達に自慢できるくらい豪華。
友達を家に呼んでは、これでもかっていうくらいもてなしてくれる。
学校行事にも欠かさず参加し、塾の送り迎えも、家事も、
全部一人でやってしまう。
そんな人です。

リウマチは進行性の病です。
リウマチであるがために諦めたことが、どれだけあるでしょうか。
まして、授かった命を亡くしている。
でも、一切私の前では愚痴をこぼさなかった。

できる限りのことをしたい。
役に立つことをしたい。
せめてこれからの人生だけでも、やりたいことをやってほしい。

病気を治すことができるのは、医者だけです。
医療の生の現状を知ることができるのも、医者だけです。


自分の手で、母を救いたい。


それが私の心からの夢であり、願いでした。



【子どもが語る夢の大切さ】―――自分の夢③ へ続く…