昨日は、中2にキャリア教育講座を行いました。
中2は、よく中だるみの時期と言われます。
だからこそ、ぶれないようにするため、そして、職業体験があることを踏まえて、社会に出て必要なことをお伝えしました。
就職内定率と求人倍率の関係、経済産業省のデータを使って、企業側と就職をしようとしている学生の認識の違いを取り上げました。
2011年10月1日時点の内定率は、昨年度よりは若干上がり約60%。しかし、求人倍率は、1.23倍と言われています。この時点で、単純に考えると「全員就職できるんじゃない?」と言う声があがります。
でも就職難と言われているのはなぜなんでしょう?というところに自然と疑問が出てきます。
そこで社会に出て必要な能力な何かと聞いてみると、子どもたちからは、
「人間力」「コミュニケーション力」「あいさつをする」「時間を守る」
という答えが返ってきました。なかなかやります。
経産省のデータでは、企業も学生も「人柄」「コミュニケーション力」は重視しています。ただ、企業側と学生でミスマッチがあるのが「一般常識」「業界に関する専門知識」。「一般常識」は企業が重視、「専門知識」は学生が重視しています。
そして、学生が考える「自分に不足している能力」でパーセンテージが高いベスト3。
①語学力 ②業界に関する専門知識 ③簿記
この話、説明会などで保護者の方にも聞きますが、まず正解は出ません。それは社会人だから何が必要か分かっているからだと思うんですね。
で、逆に企業が考える「学生に不足していると思う能力要素」でパーセンテージが高いベスト3。
①主体性 ②コミュニケーション力 ③粘り強さ
ここにもミスマッチが存在しているわけですね。ここを踏まえてアクションを子どものうちから起こす習慣を心がけていくことが大切なんだと思います。自分の気持ちの部分で緩んでいると、これらの力は身につかない。目的を持って、課題を発見し、それを解決するためにいろいろ自分で考えてやってみることをやってほしい訳です。
頭がいい=テストで点が取れることではありません。学んだことをどう活かしていけるかがポイントなんだと思います。ここをはき違えている人はとっても多い。これは、大人が植えてしまった論理なのかもしれません。
子どもたち、すごく真剣に聴いていました。きっと新鮮だったんだと思います。
何かしら、心に響いてくれているといいですね。