ホンマデッカTVつながりで、気になって買った本が、脳科学者の澤口俊之さんの「子どもの脳がぐんぐん育つ『やる気脳』を育てる」。脳科学の見地から「人間性知能HQ」を中心に子育てのエッセンスが、澤口さんの経験も交えながら書かれています。
HQとは、人間的な社会生活、結婚生活、子育て、孫育てなどを適切に行うために進化した知能で、「未来志向的行動力」「社会関係力」というふたつの主な要素を持つもので、「人間らしい人生に」にとってとても重要なものとのこと。
これを子どものうちから育む上で、どういう教育が望ましく、どういう教育が望ましくないかが、生育期に合わせて書かれています。
やはり、夢を持ち、それを書き、それが達成した状態を強くイメージすることは大切で、小さなな目標に向かって努力を始めると、脳は育ち、その努力をほめることが、その後の行動や意識を大きく左右させるようです。
能力をほめることはほとんど無意味らしいですよ。
で、興味深かったのは「思春期挫折症候群」の話。これは、それまでは一見なんともないよい子だったのが、思春期を境にとんでもない子に変貌してしまう症候群。特徴は、思考と判断能力の低下、自己中心的・責任転嫁、無気力、刹那的、憂うつ、被害妄想など。
ぼくの中でもずっとテーマに持っていたもので、ここまでひどくはなくても、このパターンに近い子はいろいろ見てきました。で、親を見ると結構共通している部分があるなぁって感じていていました。あくまでも仮説ですが。
で、澤口さんがそのひとつのヒントくれたように感じました。この思春期挫折症候群になるかどうかは、母親の性格とかなり深い関わりをもっていて、その性格は「過敏・心配性」と「完全欲・几帳面」。この性格によって、より過保護・過干渉になる可能性が高いからだそうです。小さい頃は母親の言う通りに行動し、主体性も独自性もないからいい子に見えますが、HQがうまく発達しない可能性が高いとのことでした。
このことを親が認識してアクションを起こすことが大切なんですね。自分の仮説と照らし合わせても、合点がいくことがありました。
自分がその原因を作っているとしたらって考える視点を持っていたいものです。
この話は、今後ことあるごとに、話していこうと思います。
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