昨日は、大阪で「認知機能と発達障害支援」という演題で、レデックス認知研究所の五藤博義さんのお話を聴いてきました。
学びとは、認知機能の発達であり、その発達は誕生から終生続くということでした。よく、20歳ぐらいまで発達して、その後は退化すると聞かされてきましたが、そうではないようです。
ここには、環境(家族、社会)が影響してきて、やはりセルフエスティーム(自己肯定感)を高めることが、認知機能アップにつながっていくとのこと。
セルフエスティームは、10歳からの発達課題となっています。それぞれの年齢での発達課題があり、それをクリアしていくために親のできることは何かという話もありました。
セルフエスティームを高めるにはどうするか?
・子どもの行動でできて当たり前と思うことが行われたときに、ほめることが大切。良くないことは叱るより、無視をする。
・悪いことばかりに注目するのではなく、常にこどものいいことが言えるようにする。
成長するにつれて、ハードルが上がってしまうわけですが、そうではなく、常にいいところを探せるよう意識する。意識しないと見えてこないわけです。
また、認知科学からとらえた学びのポイントとして、
・本物性…自分の生きている環境で「使える」と思える状況設定
・内省…実際に使ってみて、その結果を見て、さらによい使い方にする。PDCAのようなものですね。
・足場かけ…自分だけではできないことが、それを使うとできる足場
の3つがあげられました。
昨日の話の続きにもなりますが、学びの目的をしっかり意識しないといけないのだと思います。そして学びを繰り返し、ヒントを得ながら、自分のものにしていくわけですね。
発達障害とタイトルは付いていますが、今回のお話は、そこに限った話ではなく、どんな人にもあてはまります。
脳科学がどんどん進歩し、分かってきたことが増えてきました。だからこそ、それを活かした学びをしていきたいものです。