求められる人物像 | Teacher Kuroda 奮闘記 【La C Lo】

Teacher Kuroda 奮闘記 【La C Lo】

愛知県日進市で、小中学生に数学&総合学習を行う「数学コーチングⓇ」、自己探求を行う「対話と探求」、様々な世代を対象に子育て、キャリア教育などを行う「La C Lo サポート」。
共育共創家の黒田忠晃が、日々の出来事、教育に対する想いなどを綴っていきます。

昨日は、NPO法人アスクネットさんの「人材育成コーディネート推進事業成果報告会」に出かけてきました。


前半は、「なぜ、企業人が学校で授業を行うのか~働く大人が教育に参加する大切さ~」と題して、日本IBM最高顧問の北城恪太郎さんの基調講演でした。


日本が抱える諸問題(財政危機、少子高齢化等々)を踏まえ、これからの社会で求められる人物像について話が進みました。


イノベーションが求められる時代となり、そこには、「自ら考え、課題を発見・抽出する力」「知識を活用、組み合わせる力」「新しい価値の創出と実行力」が求められます。


そこで、新卒を採用する際企業が何を重視するか?

2010年12月の経済同友会実施の調査によると、

「熱意・意欲」「行動力・実行力」「協調性」が1位から3位をしめ、社会人基礎力の「前に踏み出す力」「チームで働く力」「考え抜く力」と共通する部分があります。また、企業が採用時に重視する事項として1位に上げているのが圧倒的に「面接の結果」となっていて、今や「学校の成績」「出身校」を1位に持ってくる企業はなくなったとのことでした。


もちろん、知識を活用、組み合わせるのには、基礎学力は必要ですが、それとともに「倫理観、社会規範性」や先に挙げたような「社会人基礎力」が要求される訳です。時代が変わり、「いい高校へ行って、いい大学へ行って、いい会社へ」という時代はもう終わりを告げたことがここでも明らかになっています。


でも、現実には、高校入試も大学入試も知識に偏ったものとなっていて、社会で必要になるものの学びがおろそかになっている。親も学校も旧態依然の考え方になっている部分がまだまだ多い。


未来を見据えた教育がこれからは求められるのでしょう。それは大学からではもう遅いのかもしれません。小中学生のうちから、「将来どんな仕事に就きたいか」を考えさせ、「働く意味、楽しさを知り、自ら行動できるきっかけ」を与え、「社会には多用な働き場があること」を伝えることが必要。これは、先生だけではメッセージの発信に限界があります。その世界しか知らないわけですから。だからこそ、さまざまな大人が、地域が伝えていかないといけないのでしょう。それがまさにキャリア教育となるわけです。


僕自身もこれらのことを伝えるために、あの手この手で実践しています。今後も、これからの時代に必要なことを、常に発信していきたいと思います。


報告会の後半部分はまた明日。