昨日は、抽選で当選した日経セミナーに参加するため、午後から一宮まで出かけてきました。会場のアナウンスだと、約2倍の倍率とのこと。
前半は、日経新聞を読むコツについて、後半は、ホンマでっかでおなじみの門倉貴史さんの講演で、「必ず誰かに話したくなる経済学」をテーマとした様々なお話がありました。テレビで見る姿とは違った印象でした。経済の視点で、芸能、確率、投資、景気、働き方、地下経済の話がありました。
1つ1つのテーマを掘り下げ、なぜそれが起こっているのかを分析されている。専門用語もたくさんあり、初めて聞くものもありましたが、どれも「なるほど~」と思うものばかりでした。裏を知ると、これから見る視点も広がって興味深く見ることができますね。
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などなど、たくさんのテーマがあったんですが、家庭でも同じことが言えるのではと思ったテーマに「労働生産性を伸ばすコツは人間関係」というのがありました。
労働生産性を高めるには、「賃金UP」「労働時間短縮」ということに加えて、「職場での人間関係」が大切であり、特に上司と部下の関係が大きいとのことでした。シカゴの近郊のホーソンの工場で、作業環境が生産性にどう影響するかを測定するテストが実施され、その結果は、人の関心を集める中で実験したため、注目されているという意識が生産性を高めたというもので、ホーソン効果と呼ばれているらしいです。
ほめて伸ばすということがありますが、日常的に上司と部下の関係が良くないと、ほめたところで効果がないということなんです。
この話を聴いて、ついつい教育に持っていきたくなったんですが、家庭でも同じことが言えると思います。上司=親、部下=子どもに置き換えると、この関係がうまくいっていないところは、ほめてもなかなか動かない。このパターンにはまっているところは結構多いです。
でも、どこに原因があるかというと、最初の原因は上司、親がつくっているんですね。でもそれに気づかない。で、部下、子どもに原因があると思い込んでしまい、ついついあれこれ指摘してしまう。悪循環に入っていきます。
関係性を良好にするにはどうするか?上司、親が自分に原因があると認識し、考え方、接し方を根本から変えないといけないのでしょう。部下や子どもが、安心して物事に取り組める、居心地のいい環境を創っていくことからスタートすることが大切なのかもしれません。