ただ踊っていよう | En Hommage à Claude François

En Hommage à Claude François

内向的なのに野心家で、神経質で完璧主義者なのに生き方が下手。優しさに満ちているのに激情を秘めて孤独。嘘つきなのに愛らしい。「芸人」と「詩人」の二面性の中で揺れながら進むあなたに、わたしの心臓は共振し、初めて見たときからもうずっと震えが止まらない。

普通のフランス人 

若い人も 

自分の家の庭先で 

自分のリズムで 

クロードと踊る 

 

みんな 

ともだち 

 

落ち込んでいるとき 

元気をくれる

 

 "Joue quelque chose de simple" | Clip hommage  

 

「ただ踊っていよう」

窓は陽射しを避けて また閉じている
ひばりもクロツグミも葡萄の木の上でもうさえずらない
何も私に本当の喜びを運んでこない
未来には何も見えない 思い出の中に私は生きている
そして 今夜たずねてくる友人
もし数時間いてくれるのなら
私の灰色の生活をみて 私を慰めて

ああ、ただほほを寄せ
少し感傷的に
少し 踊って
ロマンスのように
踊り終わるころ やってくる 心を過去に投げ捨てて
ただほほを寄せ
少し感傷的に
でもそれは私たちを揺り動かす
勝手に 街角で歌っている気分にさせる

私の望むロマンティックを演奏すると
音楽の中に溺れていく自分の心を感じる
数分でも辛い戦いを忘れ
涙を流し
単純に少し感傷的に演奏した
友人は はるか遠くを汽笛を鳴らして行く列車のことを話した
それは 私たちがお別れを告げた列車

さようなら さようなら

私は ただ朝まで眠ろう
再び悲しみが押し寄せ
疲れ果てる時に
でも もうだいぶよくなった
一瞬でもほとんど幸せと感じることがあった
もしあなたが このままいてくれるのなら
そう少しでも

ああ、ただほほを寄せ
少し感傷的に
少し 踊って
ロマンスのように
踊り終わるころ やってくる 心を過去に投げ捨てて
ただほほを寄せ
少し感傷的に
でもそれは私たちを揺り動かす
勝手に街角で歌っている気分にさせる