ダヌモア | En Hommage à Claude François

En Hommage à Claude François

内向的なのに野心家で、神経質で完璧主義者なのに生き方が下手。優しさに満ちているのに激情を秘めて孤独。嘘つきなのに愛らしい。「芸人」と「詩人」の二面性の中で揺れながら進むあなたに、わたしの心臓は共振し、初めて見たときからもうずっと震えが止まらない。

ダヌモアのレストラン

 

   

 

Claude François - Les moulins de mon coeur (Audio Officiel)  

 

私の心の風車(水車)

      まるで小川の流水に投げ込まれ
  無数の水の輪を
  あとに残す石だ
  まるで星の馬たちをともなった
  月の回転木馬だ
  まるで土星の輪だ
  カーニヴァルの風船だ
  まるで時が休みなく辿る
  時計の文字盤だ
  ひまわりの花のなかの
  世界一周だ
  君は君の名で
  僕の心のすべての風車を回す

  まるで子どもが両手に掛けた
  1かせの毛糸だ
  あるいは風琴にとらえられた
  はやり歌の文句だ
  まるで吹雪だ
  まるでカモメの飛翔だ
  ノルウェーの森を吹き荒れ
  海の白波を越える  
  まるで時が休みなく辿る
  時計の文字盤だ
  ひまわりの花のなかの
  世界一周だ
  君は君の名で
  僕の心のすべての風車を回す

  あの日 泉のほとりで
  君が僕に言ったことは神様がご存じだ
  だが夏はその道程を終え
  鳥は巣から落ちる
  そしてほら 砂の上の
  僕たちの足跡はもう消える
  そして僕はひとりテーブルにつき
  テーブルは僕の指の下で音を立てる
  まるで雨粒の下で
  泣くタンバリンのように
  まるで忘れられるとすぐに
  消えて行く歌のように
  そして秋の木の葉は
  青みを失った空と出会う
  そして君の不在は
  木の葉に君の髪の色を与える

  小川の流水に投げ込まれ
  無数の水の輪を
  あとに残す石だ
  四季の風を受け
  君は君の名で
  僕の心のすべての風車を回す


 

 

 

 むかし作った水車小屋