2024年8月。

赤いちゃんちゃんこ記念で

5年ぶりのヨーロッパ旅に復帰しました。

初めての北欧、3か国の周遊旅です。

 

 

デンマーク王の庭園から

短い足と呼ばれる急な坂道を

これまたワタシの短い足で

ちょこちょこ下ると見えてきた教会が

次なる目的地です。



 

 

聖ニコラス教会

13世紀に守護聖人ニコラスに捧げる教会として

ドイツ人商人の居住区に建てられました。

非常時の要塞として利用できるように

頑丈に造られたので

朽ちることなく長い歴史を耐えてきたそうですが

第二次世界大戦時の1944年にソ連の爆撃で半壊。

1980年の修復を経て

現在は宗教芸術博物館として使用されています。 

 

 

 

 

 

あれ?

ここを調べている時に

入館料が14ユーロと聞いて

ずいぶん高いと思った覚えがあったんです。

どうやら毎月最後の水曜日は

3ユーロになるようで

めちゃくちゃラッキーでした。

なんてったってこの日はワタシの誕生日。

バースデープレゼントだったのかもデレデレ

 

 

 

 

 

チケットを購入して入館すると

教会全体の造りがわかる模型。

 

 

 

 

そして爆撃で破壊された様子が

写真で紹介されていました。

 

 

 

 

ちょっと不気味な骸骨の墓石横を通過すると

タリンで最も楽しみにしていたアレが!

 

 

 

 

 

 

死のダンス

15世紀に彫刻家で画家の

ベルント・ノトケによって描かれた作品です。

 

ペストが大流行した中世ヨーロッパで

パニックに陥った多くの人たちに教会が

遅かれ早かれいずれ訪れる死について

「死を想え(メメント・モリ)」と教えを説きました。

人々がパニックに陥るようすを

踊った姿で現したといわれています。

 

死はすべての人に平等に訪れる

という教えのもと

絵画や彫刻などでこのテーマが取り上げられ

あらゆる階層の人々の姿が描かれました。

 

 

 

 

もともとは長さ30メートル

50人近くの人物が描かれていた大作でしたが

現在は7.5メートルの部分しか残されていません。

 

説教台に立つ司教からスタートし

教皇、皇帝、王妃、枢機卿、国王と続き

それぞれの間に骸骨姿の死神が描かれています。

国王の後にも騎士や商人、農民、子供など

すべての階級の人々が描かれていたと推測されています。

 

現在は一部しか残されていないとはいえ

500年以上経過しているとは思えない

美しく緻密な絵画の前ではため息しか出ません。

 

 

 

 

ただ、ガラスに覆われているので

周りの光などが写りこんでしまうのが残念。

ぜひ、タリンを訪れる機会があれば

ご自分の目で美しさを確認してみてください。

 

 

 

 

 

宗教美術博物館なので

その他にも素晴らしい作品が数多く収蔵されています。

 

 

 

 

 

聖クリストフォロスの木像。

中世期の木像で色がついたものは

あまり見る機会がなかったので

すごく新鮮でした。

 

 

 

 

祭壇画の多くは見開き式のものでした。

これは真ん中に彫り込まれた像と

その両脇に絵画が並んでいます。

 

 

 

 

7年前にベルギー・ヘントで感動した

ヘントの祭壇画「神秘の仔羊」



世界最古の油絵といわれていて

キャンバスではなく板に油彩で描かれている

緻密で美しい祭壇画にうっとりしました。

聖ニコラス教会に収蔵されている祭壇画も

同じ手法で描かれています。

この手法は16世紀にキャンバスが一般的になるまで

特に宗教画ではよく使われていたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

聖ニコラス教会で必見なのが

死のダンスとこの祭壇画です。

これはセミオープン状態。

フルオープンにすると

中には40体の聖人像が彫られているそうです。

それも見たかったな…

 

 

 

 

中世の宗教芸術ってやっぱりすごい。

ワタシは無宗教だけど

神への愛と天国への渇望で

人間が作り出す世界って素晴らしいです。

 

 

 

 

最後にもう一度

死のダンスを自分の瞼に焼き付けて

教会を後にしました。

 

 

 

 

ちなみに最近出来上がった

このガラスエレベーターを使えば

塔に簡単にアクセスできたようです。

不勉強だったワタシは

時間が無くてスルーしちゃいましたが

塔ではさらに素晴らしい美術品や

塔からの町並みを楽しむことができるそうです。

 

 

 

 

 

聖ニコラス教会を出て町を歩いていると

またまた見つけた塔。

 

 

 

 

ちょっと気になる教会なので入ってみます。