ニッケル価格の急騰が止まりません。はい、これもロシア関連です。ニッケルの主要供給国の1つであるロシアに対する経済制裁が影響を与えています。但し、この問題が起きる前からニッケル価格の上昇は続いていました。と言うのも、元々ニッケルというのは、ステンレスなどの特殊な鋼材を製造するために使用されていたのですが、最近ではLiB(リチウムイオンバッテリー)の正極材に欠かせない材料になっていて、これが需要を牽引して、需給バランスがタイトになっていたからです。
ただ、先々週くらいには、中国の青山という世界最大のニッケル&ステンレス生産会社の社長が、LME(世界の金属が先物取引されるロンドンの市場)在庫の半分近い規模のショートポジション(空売り)を保有していて、そのスクイーズアウトを狙って投機筋が買い持ちをガンガン増やしているというニュースが流れていました。いやあ、まるで映画の世界みたいです。まさかのロシア危機で中国の大物投機家もアウトでしょう。まあ、現物を自社で生産しているわけですから何とかはなるのでしょうが、巨額なヘッジ損失計上は免れないでしょうね。。。
そんな感じで、既に株価が上昇しているニッケル関連銘柄、まだまだ上昇しそうです。一方で、ステンレスや電池メーカーにとっては、材料コストの上昇が損益に打撃を与えそうです。どこまで値上げできるかな。えっ、台所の流しは人工大理石にするから大丈夫だって?いえいえ、そっちも原料(シリカとアクリル樹脂)がしっかり上昇しています。リフォームコストも高くなりそうですね。
ロシア影響ははとりあえず資源やエネルギー、後は自動車くらいかなと思っていたら、今朝方は欧米や日本の企業がロシア向けにリースしていた航空機を、ロシア政府が強制的に国有化すると発表していてびっくり。クレイジーですね。もう何が出てくるかわかりません。ロシア禍に見舞われる商社やリース企業に黙祷しつつ、今日もぼちぼち頑張ります。