SMBC日興のマーケット部門の幹部が軒並み逮捕。それなりの嫌がらせはするだろうなあと思っていましたが、まさかの逮捕にびっくり。そこまでやるの?逮捕されるような事してないっしょこの人達、と思いながらも、まあ、白い物も黒と言わせるのがこの国のお上のやり方。泣く子とお上には勝てないというのは江戸時代から変わっていません。しかし、こうなってくると金融市場で働くのってリスク高いよなあ。目立たず地味に、恐竜時代の哺乳類のように生きて行こうと思います。

 

流暢な日本語と人たらしな笑顔で、メガバンクの役員達にも気に入られて出世街道を駆け登って来たやり手外人幹部、米系証券のデリバティブ部門で頭角を現して、某ハンバーガー屋みたいな愛称で呼ばれ、金融村ではそこそこ知られていたエクイティ部門の部長。諸行無常ですね。。。まあ、旧UBS出身者を中心とする外資軍団とそれ以外のプロパー達との社内格差が酷すぎたり、嫉妬や軋轢もあったのでしょう。お役所サイドからすれば、そもそも株のブローカーが億単位の報酬をもらうのがおかしいのだ、けしからん、というルサンチマンがあったのかもしれません。

 

ただ、1つ言えるのは、これでますます証券会社のマーケット部門の収益力は低下するだろうなあということ。既に、機関投資家向けの売買手数料は数ベーシスになっている今日この頃。外資と違ってプライムブロカレッジビジネス(ヘッジファンド向けに貸株や与信の提供、ポジションの管理などを行うサービス)を持っていないから、貸株やデリバティブビジネスで儲けることもあまり出来ません。そうなると、いくら外資系出身の凄腕と言っても、やれることに限界が出てきます。その結果、少しでも儲かりそうなブロックトレードに注力していたのかもしれません。しかし、今後はこれも出来なくなるでしょう。

 

そんな感じで、もう総合的にサービスを展開する証券会社はいらないのかもしれません。ブロカレッジはネット証券でも十分だし、リサーチ会社は分離独立、インベストメントバンキングは専門の投資銀行があればそれでOK。大手証券解体論、東芝と同じっすね。