誰もが当然の成り行きとして予想していたとは言え、エネルギー価格の上昇が半端ねーっす。原油は110$超えだし、天然ガスもいきなり1日で倍。燃料用の石炭(日本企業が使う、高カロリーな6000kcal)も40%上昇。どうするのだろう、これ。日本は欧米と違って良心的?な電力価格フォーミュラだから、コストが反映されるのに半年以上のタイムラグがあるけれど、それでもこのまま行けば電力料金が倍以上に。もうお父さんのお小遣いを減らすくらいじゃ間に合わないですね。

 

株式市場でのインプリケーションは?というと、当然、昨日も書きましたが化学メーカーが大きな影響を受けます。特に、原料のナフサだけでなく、自家発電で大量に石炭を消費していたりする会社が瀬戸内海地域に多いので、この辺りの企業についてはダブルパンチです。それから、電力多消費型産業としては、産業用ガス会社と電炉メーカー。産業用ガスって空気を圧縮・分離して酸素や窒素を取り出すのですが、この圧縮作業で莫大な電力を使います。電炉メーカーは言わずもがな、主要コストは電力と鉄スクラップですから。みなさん仰るには、いずれは価格転嫁しようと思うのだけれども、なかなか追いつかないし限界もあるので、短期的な業績悪化は避けられないそうです。

 

そんな感じで、電力・エネルギーコストの上昇は個人や企業に甚大な影響を与えることになるわけですが、こうなってくると賃上げ?とはいかないのが日本。確かに、今年度は製造業中心に過去最高益を更新する企業が多かったので、ボーナスは増えるでしょうが、逆にいうとそれだけ。せっかくジョブ型制度など導入したのだから、一律に賃上げなんてやりませんよと。先日、ある企業に取材していたら「いやあ最近だと韓国や中国で人を雇うより日本の方が労働コストが安いんだよね」と。。。そう、もはや先進国最下位ではなく、中進国にも負けつつある今日この頃。ドルコストベースだと円安も添えて安価な労働力な日本人。

 

さて、パウエルくんの議会証言も終えて、とりあえず今月は0.25%の利上げがほぼ決定。サプライズはなかったねと言うことでNY市場もやれやれな上げ。でもどうかなあ、カナダ中銀は0.5%利上げしたし。そんなに楽観視しないほうが良いのでは?と思います。だってインフレだもの、みつを。