TMT(通信やメディア、半導体など)にあらずんば株にあらず、といった感じで、エネルギーや資源、素材などの「オールドエコノミー産業」は投資対象にはならないし、ESGスコア的にもポートフォリオに入れたくない、そんな時代が続いてきました。でも時代は変わりました。まるで1970年代の世界にタイムスリップしたかのように。おそらく、長期に渡って慢性的なインフレーションと経済の収縮が続くでしょうし、相対的にコモディティ(金属や資源、穀物など)の価値も高まりそうです。ネット動画やチャットではお腹は満たせませんからね。
まずは、原油や天然ガス、そしてLMEで取引される金属や穀物が瞬間的に反応しています。次に、若干の時間差を持って、素材(鉄鋼や化学製品、食料品など)に波及し、相応のタイムラグを持って最終製品に行き着くわけです。ただし、最終製品価格は簡単には上がりません。そして、総需要(=世界の人々の消費)が十分に縮小するまで、このプロセスが続くわけです。いやあ、弱者には辛い現象ですね。昨日も書きましたが、主要国の中で、この影響を最も受けるのが欧州になります。なんか、昔の欧州っぽく(高インフレと景気停滞)なってきましたね。あ、こんなこと言ったら怒られるかな。
そんな感じで、投資先として、短期的にはコモディティが最もアウトパフォームするのですが、ある程度上がると限界を迎えるし、他の金融商品と異なりイールドが付きません。株式はどうかというと、経済構造が変わる訳ですから、相対的に嫌われていたオールドエコノミー銘柄の逆襲が、バリュエーションの見直しも含めて、しばらく続きそうです。但し、株式市場全体としては縮小が避けられないでしょう。少なくとも指数はダメでしょうね。さらば、パッシブETF。インフレなので債券投資は論外ですね。そんなには儲からないけど、相対的に負けないという意味では不動産はありかもしれません。
70年代のように、株式の死を迎えかねないこの状況。投資機会が失われる可能性が高いので、非常に困ってしまうのですが、当面は中国関連(=自動的にオールドエコノミーになります)とバリュー関連のロングポジションを構えて乗り切ろうと思います。