トヨタ様が自動車生産計画を現実に沿ったものに整えたいと発表。整えたいって、サウナじゃないのだからと思いつつも、マーケット的にはさほどサプライズでもなく「まあ、そうだよね」といった感じです。出来ない計画を無理して策定してきたのがそもそもおかしかった、ということにようやく気がついたご様子。社会主義的計画経済からの脱却?ですね。ロシアのご乱心を他山の石としたのかもしれません。

 

そもそも、自動車メーカー各社の生産未達懸念以上に、ロシア・ウクライナリスクで自動車サプライチェーン関連株は異常な売られ方をしていました。なんで?と思ったのですが、各種素材が足りなくなるのではないか?などとまことしやかに騒いでいるアナリストや投資家がいた様子。ひどいのになると、ロシアへの制裁でパラジウムが足りなくなるから排ガスフィルターが不足する。結果、自動車生産に影響するなどというアナリストも。でも該当する企業に直接取材すると「調達価格は上がるかもしれないけれど、調達そのものに問題は起きないです、リスク分散していますし」と言った感じ。災害時に起きる流言の類に近いですね。アナリストなのだから、ちゃんと取材しろよ。

 

そんなわけで、ロシアリスクは依然としてなくならないけど、少し冷静になって考えようよ、というのが昨晩のNY市場だったと思います。売られすぎのロシア関連や自動車サプライチェーン関連を中心に大幅な買い戻し、エネルギーやコモディティ関連は一旦の利益確定。まあ、健全な調整と言えるでしょう。過ぎたるはなお及ばざるが如し。

 

ただ、短期的な過熱感や流言の類は別として、実際にロシア影響がこれから出てくるのは事実。エネルギー価格の高騰は続くでしょうし、一部の金属や素材の需給が逼迫する見通しにも変化はありません。なので、利上げやインフレの進捗による総需要抑制の兆しが見えるまでは、引き続きオールドエコノミー的バリューロングのスタンスで良いかなあと思います。今日は結構頑張ります。