マテリアル・ノート -3ページ目

羊毛(フリース)の茜染め







先日洗った羊毛を天然染料で染めてみました。

茜の名前は赤い根っこをもつ「赤根」が由来。染めにはその根っこの部分を使います。植物の生命力を分けていただく、そんなイメージの強い染材やなぁと思います。

あんまり本格的じゃなく、5~6リットルのパスタ鍋でキッチンで染めてはいますが、羊毛染めの本と益久染織研究所の教えを元に染めているので堅牢度はバッチリ!のはず。。。


材料
フリース(ポロワス)70g
西洋茜21g
みょうばん2g
酒石英7g

1 1.8リットルのお湯に茜を入れ、20分熱煎→布でこす。×3回煮出して染液完成。

2 1で煮だした染液にお湯で溶かしたみょうばん、酒石英を加え、せっけんで精錬しておいたフリースを入れ、1時間かけて90℃まで温度を上げる。(浸染)

3 火を止めて2時間以上放置(1晩が理想)

4 フリースを取り出してお湯で色が出なくなるまで押し洗いする。
(摩擦が起きないようにそっと洗う)

5 天日干し

色と向き合う
染色を習いに行っていた益久染織研究所ではじめて茜染めをしたとき、はじめてちゃんと色に触れる体験をしたような気がします。
水彩やアクリルなどのガッシュでも、普段使っているイラストレーターのカラーパレットでも、「色を作る」のには変わりはないけど、なんかその大元に触れたような感触というか…。「茜色の空」のような自分の中でかなり抽象的だった色を実際に自分で作ってみたときにはじめてちゃんと色と向き合ったような気がしたんですよね。



羊毛を洗う。

羊の原毛(ポロワス)
洗う前のナチュラルフリース(ポロワス)

暑いですね。8月に入ってもじっと耐えていたんですが、きのうクーラーつけてしまいました。なんせ風は少し通るとはいえ汗もしたたるうだるような暑さ。集中して先の事考えたり仕事なんてできないー。



さてさて、そんな暑い中今日は羊の原毛を洗ってみました。

<材料>
羊の原毛(今回はオーストラリア産のポロワス)
練りモノゲン
泡立て器
ステンレス鍋
洗面器
水切用のカゴ

<手順>
1.原毛の5%の量のモノゲンを40~50度のお湯で完全に溶かす。

2.40~50度の湯(今回は30リットルほど)に1のモノゲン液を溶かし入れ、
原毛を漬けたら1時間~1晩放置(急に温度が下がらないように蓋をする)。

3.原毛を引き上げ、再度モノゲン液3g程度を溶かしたぬるま湯で手早く指でつまむように洗う。(麦の穂や虫、実、糞などが多少混じっているので大きな物は取り除いておく、小さくてとりにくいのは無理に取らず乾いてから。)

4.30~40度のぬるま湯で2回すすぐ。

5.洗濯機で30秒くらい脱水する。

6.風通しの良い場所に広げ、陰干し。

とまぁ、真夏に羊毛を触るってだけでくじけそうだけど(実際ちょっと暑さにくじけた...)温度が急に下がったりしないほうがいいのでむしろ夏向きかもです。
フェルト化の原因(急な温度の変化や摩擦)にさえ気をつければ行程は超簡単。汚れもすぐ落ちるから、陰干ししたフリースは真っ白に洗い上がってふわふわ気持ちいい~。

でもここまではまだ下準備の下準備。。。
ここからまた色を付けて乾燥してフェルト化させて。。。と、完成形までにはいっぱいいっぱい行程が待っているのです。

*ところでブログって1枚しか画像アップできひんのかな???使い方がよくワカラナイ。。。
行程の写真取ったのに載せれず、残念。

マテリアルノート 開始

Q.Graphic HP開設に先駆けて新たな計画『マテリアルノート』をスタートしました。

新しい素材も昔からある素材も、環境にいい素材も悪い素材も、素材が生まれた理由から調べて綴っていく予定ですが、当分は羊毛と天然染料の話題が中心になりそうです。