マテリアル・ノート -2ページ目

銀ねずみはバラの色

MacのSafariとIEではトップページの表示がおかしい事に今更気がつきました。(°∀°;)
もう今年最初の1ヶ月が経ってしまいましたね。。。どこまでうっかりなのか。。。
自分Macユーザーなのに。(ちなみにFireFOX愛用)

さて、なぜか毎年2月~4月は仕事とか体調とか
調子が悪くなってしまい動きが鈍ってしまうのですが、
今年は地道にコツコツ今後に備える期間と最初からわりきって
構えていけたらなぁと思うようにしました。

地道な作業と言えば染織は超地味作業です。
私がいま扱っている羊毛は(というか動物性繊維は)、
色が入りやすいのでだいぶ工程は少なめになるけれど
綿や麻などの植物繊維への天然染料染めは
なかなかに時間と手間を要します。

でも時間をかければかけるほど愛着も沸いて大事に使おうと思えるもので、
自然と使い道も真剣に考えるようになるのを実感します。

染織には水質や温度が大きく関係してきます。
プラス染料、石鹸、媒染剤などを扱う事は
自然発生的な科学の世界なのですが、
色をイメージしながらの染めの作業は右脳系だなと私は思います。
左脳系と右脳系の界面にあるような存在でしょうか?

染織って「子育てが一段落したお母さんたちの趣味」的な
それでいて手間がかかりすぎるために実用には程遠いような。。。
なんとなく閉塞的なイメージがもたれがちなような気がするけど、
それを払拭できる何かができたらいいな。
染め工程の色の変化とか、単純に面白いし、
吸収力無限大の子供たちにはすごくいい教材になると思うのになぁ。



ところで、今年の年賀状と1月のトップページに使ったねずみのイラスト。
http://www.q-graphic.com/
アレに使ってるねずみ色の染材はバラの葉や茎です。

去年友達からのお裾分けでもらったバラは、お花屋さん経由じゃなくて
庭のバラを剪定したままの状態で茎も長いし葉もいっぱい。
生ける時に大量に切り落として通常なら捨ててしまうそれらを煎じると
光沢のきれいな「銀鼠色」が染まるのです。


長くなったので工程等はまた別記事で。
去年染めたけどアップしていない羊毛の藍染め(藍色)、
槐染め(レモン色)、玉葱染め(山吹色)
も。。。

新年、あけましておめでとうございます。




今年も良い一年でありますように。。。

という願いを込めて、生けてみました。↑
年末に生け花教室(流派は嵯峨御流)で
ちゃんと教わって作ったし、
自分でもなかなかの出来じゃないかと思っとります。

ということで、
2008年もQueue Graphicをよろしくお願い申し上げます☆

羊毛のコチニール染め。





コチニールって、実は食品の赤色着色料にもよく使われているのですが、その正体はサボテンに寄生している虫たち。(写真左)
最初染色の先生から苺牛乳に入ってるって聞いたときは、二度と苺牛乳は飲むまいと思ったけど、買い物してる時にふとハムの食品表示を見ると、コチニール入ってるやないですか!
それ以来ちょっと高いけど、無塩せき無着色のハムを買ってます。ベーコンにも入ってるって知ってからあんまり買わなくなったなぁ。
体には無害らしいけどやっぱり実物を見ちゃうとちょっと辛い。。。

そんなコチニール、ちょっとの量でけっこう染まるらしく、すりつぶす時にシンクにちょっとこぼれたところが少し赤く染まってました。(石鹸で落ちたけど)



材料
フリース(ポロワス)70g
コチニール7g
みょうばん2.1g
酒石英7g

1 5.5リットルのお湯にすりつぶしたコチニールを入れ、15分熱煎。50℃に冷ます。

2 1で煮だした染液にお湯で溶かしたみょうばん、酒石英を加え、せっけんで精錬しておいたフリースを入れ、1時間かけて90℃まで温度を上げる。(浸染)

3 火を止めて2時間以上放置

4 フリースを取り出してお湯で色が出なくなるまで押し洗いする。
(摩擦が起きないようにそっと洗う)

5 天日干し


参考にした本にはすりつぶしたコチニールを煎じた後、漉さずにそのままフリースを入れると書いてあったのでそうしたけど、そうすると洗うとき毛の中に入り込んでなかなか落ちない。。。湯洗い中にフェルト化してしまいそうになるので漉してから浸染がベストかとおもいます。