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約1年ぶりに、日本到着です。
到着ロビーに入る前に、ここから聞いていた、PCR検査に入ります。
まず、乗客みんなが一列に並ばされ椅子に座ります。 もちろん席は1つ置き。 当然、乗客もスタッフもみんなマスクを着用しています。 機内で書かされた検疫所に提出する用の質問票をここで回収されます。
こんな時、日本人は一人残らず無言です。 飛沫を気にして無言ではなく、手持ちぶたさな時は、いつだって無言。
ニューヨークだと、逆に、隣の人間が延々と話しかけてくる。ナニジンだとしても。延々と。どっちもヤダ。
しばらく待たされて、ひとりずつ誘導され、唾液検査へ。
さすが日本、試験官に一定の量の唾液を入れるのに、壁にひとりづつの仕切りがあり、みんな壁を向いて唾液を吐き出しています。 こんな心遣いが嬉しい。 アメリカじゃありえない。 そのあたりで、ペッ、ぺッ、ペッ、ペッ、してるはずです。
で、僕も壁に向かって試験管に唾を吐こうとした時、危うく、唾液をこぼしそうになります。笑いが出て。
壁に、レモンと、梅干しの写真が貼ってある(笑)これ、本当です。
「酸っぱいものを思い浮かべてください」と注釈書き。
隣の白人のお兄さんも笑いながら、その写真を写メしていました。 (写メはもちろん禁止です)
本気なのか、ウケを狙っているのかわからない。 おそらく、本気の心遣いなのだと思います。 真剣だからこそ、笑顔になる。 狙ってヤラレたらあざとい。 少し嬉しくなりました。こーゆーとこ好き。
左隣では、年配の女性がかなり量に苦労している様子。 試験管に「ここまで」と印がつけられている、その一定量までなかなか達せない様子。 「まだ、、でしょうか、足りませんか、、」スタッフにお願いするように、尋ねています。 スタッフもスタッフで、申し訳なさそうに、「もう少し、、すいません、線までお願いします」。
「まだ、、でしょうか」またまたおばさんの声だけ聞こえています。
スタッフは、、、、「もう少し、、、もう、ちょっと、もう、ひとレモン!」
「もう少し」、と、「もうちょっと(壁の)レモンを見ていただいて」が、まざっちゃった。 申し訳ない気持ちが先走りすぎて「もう、ひとレモン」。
そう、狙われたらあざとい。 壁の写真も、スタッフの彼も真剣なので、こっちは必死で笑を噛み殺すしかない。
検査の結果が出るまで、いろいろな窓口を回されます。
ロビーには検査結果待ちの多くの乗客が。
これ、三密どころじゃないよね?このあたりがマニュアルバカ大国と言われる所以なのかもしれない。
人、人、人だらけの中、検査結果を待って、ぎゅうぎゅうの人、人、人の光景はコロナ以降、今年に入っていちばん、ぞっとしました。
コロナ禍が始まって約8カ月。 世界最大のクラスターを起こしたマンハッタンで暮らしても、防いできたコロナに、この時、初めて「あぁ、、オレ、感染するかもな」と思ったのでした。
ニューヨークでもここまでの人混みに入ったことはありませんでした。
「検査結果を待ってる間に感染かもよ(笑)」ついついニューヨークにいる家内にラインしてしまいます。
「笑い事じゃない!だから(渡航)やめとけばって言ったのよ!」と妻から怒りの返信。
たらい回しにされた窓口で、機内で記入した書類の、その中の一枚を渡します。
受付のお姉さん「それでは、もう一枚の書類を持って、次は2番の窓口にお進みください」。
とても綺麗で丁寧な声でご案内してくださいました。 窓口を離れ、番号2番と書かれた窓口を探します。
、、、、?え。 。 。
今いた窓口から3~4メートル歩いて、2番を探しました。キョロキョロ、周囲を見回して。
今いた窓口の、お姉さんの真横に、違うお姉さん。 真横。 肩と肩の距離は20センチもない。 本当に真横。
そのお姉さんの頭上に、番号2のプレート。 。 。 。 。
「そうしましたら、もう一枚の書類をお持ちくださり、次は2番の窓口にお進みください」って言ったよな?確かに。丁寧に。アンドロイドのように。
それより、真横を指差して、
「次、こっち」って言ってくれないかな。タメ語でいからさ。 オレの、今歩いた3メートル、返してくれない?
「それでは、もう一枚の書類を持って、次は2番の窓口にお進みください」ほど丁寧な日本語じゃなくていい。 「これをこっちに渡してね」でいい。 真横の窓口に行かせるのに、そのご丁寧な説明は全然、丁寧じゃない。
ていうか、おまえが、2枚とも回収して、横に渡せよ。 いや、2枚とも回収して、そこで処理しろよ。 横の窓口の意味は!?笑
なにより、「はい、どうも」と言って、その場から離れて2番窓口を探しているオレの背中を見て、どう思ったの?
ねぇ?ねぇ?(笑
答えはおそらく、「そうマニュアルに書いてあるから」なのだろうけれど。
念のため、僕の次に来た、乗客のおじさんを見てみる。 同じように「そうしましたら、もう一枚の書類をご持参して、次は2番の窓口にお進みください」と説明されている。
当然、僕と同じように3~4メートル歩いて振り返り、気がつく。「真横じゃん!」と。そりゃそうだよね。
その間の、窓口のお姉さんの視線を追う。 おじさんの背中を見守り続けてる。 もう、サイコパスだよ(笑)
とはいえ、この時期、この仕事をされている、空港スタッフのみなさまには頭が下がる思いです。
医療従事者ばかりがクローズアップされる中、空港でさまざまな国からやってくる乗客を対応している、空港職員の彼らこそ、もっともっと、称賛、尊敬されるべきなはず。
仕事と割り切るだけではできない。
彼らは、日本の窓口を境界線で、死守してる。
もし、自分だったら、と置き換えて考えてみる。
朝、出勤する際、子供の笑顔を見て仕事に向かう。
そこにあるのは、プライドだ。
彼らこそが、日本を守っている本物の戦士たちです。
そう考えると、少しくらい無駄にたらい回しにされただけでグチグチ言ってる自分が情けない!なんて小さなヤツなんだ!
もう、何番、窓口だろうが、歩きます!いくらでも歩くよ!もうひとレモンでも、ふたレモンでも!
次号へ続きますー。
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