極秘(笑)来日、その一部始終 | NY 新聞社社長の摩天楼★日記

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極秘(笑)来日しておりました。 10月の最終週から11月中旬までの約3週間。 

 

極秘、、だなんてスター気取りなわけではありません(笑) 今、この時期に両国間を行き来することが、どれだけセンシティブで、周囲にどう思われるか、そのあたりを考慮した上での帰国でした。 どうしても、渡航しなければならない理由あっての、出張でした。

 

 

結果、無事、終了し、何事もなかった場合のみ、事後報告としてメルマガ等で渡航の様子を書ければいいな、と思いつつ。

 

本来であれば、渡航自体を避けた方が良かったのかもしれません。 現状がどうであれニューヨークは、日本の人にとってみれば、世界最大のクラスターを起こした街。 そんなところから来られても。 日本の人にしてみれば、入国されるだけでも嫌なのに、ましてや実際に会うなんてとんでもない、 みんながみんなそう思っているに違いないという前提でした。

 

 

入国しても、2週間の隔離期間を要します。 入国できたはいいが14日間、ホテルなりでひとりじっとしていなきゃいけない。 人と会うことが仕事である僕にとってかなりマイナスな状態です。 オンライン上でのミーティングが主流となっている現状だとしても、帰国して2週間という期間が死んでしまうのは、あまりにビジネス上のコスパが悪すぎる。 オンライン上でのやりとりであれば、それこそニューヨークからできる。

 

「いや、いや、バレないよ」ー。 多くの方にそうアドバイスされました。 バレない、というのは、その隔離期間の2週間の間に、自粛生活をしていなくても、政府にも当局にも誰にもわかりようがない、という意味です。 厳密にチェックされるわけではないし、禁止されてる公共交通機関に乗ったところで、見た目、海外からきた人間かどうかなんて、誰にもわかりようがない、と。

 

確かにそうなのだろうなとも思います。 実際に、この時期、日本に出張したNY在住の知り合いに「ザルよ、ザル。 よゆう、よゆう、(海外からきた人間がどうか)わかりようがないじゃん」とも聞かされていました。 ザル、というのは、網目の大きな笊、ということです。 普通に潜り抜けられる、という意味です。

 

でも、問題はバレる、バレないではない。

 

人道的な問題はもちろん、万が一クラスターを起こした場合、もしくは起こされた状況に巻き込まれた場合、「実名報道」される可能性もあるということです。 NYの日系社会は日本の人が思っているよりも、狭い。 村社会と言っていい。 その限定されているコミュニティーの中、隔離期間を守らず、日本でクラスターを起こした張本人となれば、おそらくこの先の僕のニューヨークでのビジネス寿命は終わる。 ゲーム・オーバー。

 

なので、守るしかないのです。 隔離期間の2週間を。 

 

日本の人がよく言う「感染する確率なんて宝くじモノだよ」という確率論や、「インフルエンザより致死率は実は高くないんだよ」という死因論や、「いや、実は中国の陰謀で、本当はコロナなんて存在しないんだよ」という都市伝説(笑)は、申し訳ないけれど、僕には何の役にも立たない。 

 

 

感染する、しない、死ぬ、死なない、バレる、バレない、とはまったく違う文脈で、「ちゃんとビビって、距離を開け」なきゃいけないんです。 僕にとって、ニューヨークから日本に入国するということは、そういうことなのです。

 

では、そこまでしてでも、なぜ日本に行く必要があったのか。

 

もちろん仕事です。 どうしても直接現地に出向く必要のある仕事が何件かあった。 理由の99%は仕事です。

 

でも、残りの1%は、僕自身、もうニューヨークでの缶詰生活に飽き飽きしていたから、という不謹慎な理由も否定できません。 日本出張は昨年の11月が最後。 つまり、まるまる1年間、日本へ行ってない。 この15年間で、1年間、日本出張が入らなかったのは初めてのことでした。 日本だけならまだしも、国内、日本以外の海外にも当然、行けず。 最後に飛行機に乗ったのは今年のお正月、家族で南フランス旅行したのが最後でした。 9ヶ月以上、国際線も含む飛行機に乗らない生活は異例中の異例。 世界が非常事態なのだから、仕方ない、、とはいえ、そろそろ、ニューヨーク脱出したい病が抑えられなくなっているのも事実でした。

 

 

 

 

 

 

果たして10月最終週、機上の人となりました。 9ヶ月ぶりの国外エスケープです。

 

まずはニューアーク空港に到着します。 当然のことながら、空港スタッフの少なさに驚かされました。 多くの航空会社が大規模なリストラを敢行したことはニュースで知っていましたが、いざ現場に来て、自分の目で見ると結構な光景です。 乗客も少ないけれど、それにも増して、空港スタッフの少なさは異常でした。

 

荷物を預ける際にも、ひとりのアジア系の年配女性がすべての乗客を対応しています。

 

そんな状況にも関わらず、なんと14個の荷物を預けるツワモノの客が。 

 

おそらくドイツ人であるパスポートを持っていたその家族はとんでもない超過料金を支払っても14個の荷物を預けています。 ニューヨークから本国へ永久帰国なのだと思います。

 

今回のコロナ、世界中の多くの人間が大移動せざるを得なかった。大袈裟に言うと、民族誌的にも将来に影響を及ぼしているのではないかとすら思います。

 

 

僕は自動マシンでチェックインを済ませ、あとはアナログに手荷物を預けるだけの状態で、その場で30分以上待たされました。

 

 

そのドイツ人家族とほとんど同時に、荷物預かり所に行ったのですが、たまたま、そのひとりの女性スタッフの近くだったドイツ人家族が先に対応されました。 荷物1個の僕は、荷物14個の客の後になります。

 

 

「あちらのお客様はお荷物がおひとつだけですので、先にご対応させて頂いてよろしいでしょうか」

 

 

、、、、、、そんな気の利いた接客対応は世界広しと言えども、ニッポン国だけです。 アメリカは、期待すら遠い昔にワスレータ。

 

 

 やっと荷物を預け、セキュリティーを通り、人がほとんどいない出発ゲートで、搭乗を待ちます。 

 

待合室搭乗口、そこに日本人3人組がいました。 年の頃六十過ぎの年配のその方々の声が嫌でも耳に入ってきます。 盗み聞きしているわけじゃない。 それでも、あまりに人がいないので、遮る雑音がなく、声が耳に入ってきてしまう。

 

 

おそらく二人は夫婦、そしてひとりはその友人。 話題は延々とCOVID-19。 

 

原因、対応、対処、政府、致死率、経済、など。 。 。 。 。 まったくの素人意見を熱く、熱く、熱く、語っていらっしゃいました。

 

そう、コロナに関しては、おそらく全世界の人間が評論家になっているはずです。 

 

耳に入ってきた、専門家の聞きかじりと、聞きかじりを組み合わせ、自分オリジナルの意見と思い込んでいる意見が氾濫し、それをまた誰かが聞きかじり、、、、

 

 

いつ収束なのか、収束自体するのか、なにをもって収束と言えるのか、その答えを明確にできる人はおそらく世界中どこにもいないにも関わらず。

 

 

 

 

 

やっと搭乗します。

 

話に聞いていた通り、機内は当然、ガラガラでした。 かつて経験したことがないほど、空席だらけの機内でした。 1列につきひとり、くらいの割合。

 

機内は完全に消毒され、いつも以上に清潔感が漂っています。

 

今回、僕はあえてエコノミー席を購入しました。 狙い通り、離陸してすぐ、こちらがお願いする前に、CAさんが枕を数個、持って来てくれて、何も言わず、横3席すべてを使用した即席ベッドを作ってくれます。

 

 枕を座席に敷き詰めて、その上にブランケット。 おかげでエコノミー席で、日本までの14時間、かつてないほど熟睡できました。 コロナ以降、初めてコロナでよかったと思った瞬間でした。 不謹慎だけど。

 

 

 

 

 

次号へ続きますー。

 

 

 

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