前回の記事はこちら。

出会いのきっかけを探る その1

恋愛するにも、結婚するにも出会いがなければ話は進みません。
ということで前回は、アメリカの結婚観と、出会いの方法について
見ていきました。
なんと、ほとんどが「ナンパ」によるものと驚きの結果が!
恋愛を始めるには、積極的に声をかけていくのがアメリカ流のようでした。

さて、今回は日本の出会い方について考えていきましょう。
日本の恋愛に欠かせないものはなんだろう、と考えていて、思いついたものが

・「イベント」
・「保証人」

の二つです。
今回は、「イベント」について書いてみたいと思います。

 <恋愛とイベントの関係>

少し前なら情報誌なんていうものがありましたね。
いつ、どこでどんなイベントがあるのが調べられる便利な存在。

今では、ネットで検索するとすぐに探せます。
イベント検索で大阪のイベントを調べたところ、その数175件。
一年平均で、2日に1回イベントが行なわれている計算になります。

日本全国ではなんと「4822件」!!

もちろん、この検索で出なかったライブやコンサートなどの音楽イベント、
小さな祭りから催し物まで入れれば、どれだけの数になるのか想像もつきません。

さて、恋愛とイベントに関係があると書きましたが、皆さんもうお気づきと
思います。

<知り合うきっかけに>

気になる人ができました。

その人に近づきたいと思ったときに、定番で選ばれるのは
「何かイベントに誘う」ではないでしょうか。

2人で行けばデートの誘いとなってしまい、断られたときのダメージが大きい。
ですが、集団で行こう、と誘う場合はどうでしょうか。

緊張は少なくて済むし、話できるチャンスも確実にある、という風になるでしょう。
わざとらしくもなく、きっかけを作るにはいい手ではないかと思われます。

ということで、この手は1960年代、今から50年前にはすでによく利用された
ようです。

当時は社会運動が盛んです。
「デモに参加しよう」は異性を誘ういいきっかけだったと聞いたことがあります。
デモでなくても、映画でも、バイクの後ろに乗らないかでも、ドライブに行こうでも
何でもいいでしょう。
時代によって、変化があったとは思いますが、男性が女性を、または女性が男性を
誘って、一緒に何かを体験する。

家父長制という、父親(男性)が強かった明治、大正時代は
「女性は控えめにせよ」が暗黙のルールでした。
その空気は昭和に入ってもまだまだ残っています。

しかし、楽しいことや面白そうなことだったら、「しちゃいけない・怖い」気持ちを
「楽しそう・やってみたい」と言う気持ちが上回りそうだと思いませんか?
もしかして江戸時代なら「縁日に行かないか」だったかもしれませんし、そう考えると
なんだか面白い気もします。


  <付き合いが始まった後>

私が興味深く思ったのは、交際が実際に始まった後も、デートは続けられるのでは
ないか、という事です。

欧米の映画などには、公園で恋人同士がベンチで話していたり、くっついていたりする
と言う描写があります。
日本の恋人たちがしていないかというと、やはりそういう光景は目にしますよね。
しかし、それよりも交際後もイベントに行き続ける人も多いのではないでしょうか。

イベントは、日常と違い、いろんなことが経験できる「非日常」の世界。
だからこそ楽しく、2人でいろんなところに遊びに行きたくなるのではないかと
思われます。
せっかくの休み、忙しい二人が時間を取れたのだから、ごろごろしているよりも
外に出かけたほうが楽しいじゃないか。

ということで、付き合いが始まった後もイベントに出かけるのがよくある、という
カップルも多いのではないかと推測されます。

それでは欧米の恋人は遊ばないのか、と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

答えは「遊ばない」ではなく「遊べない」です。

・バーに飲みに出かける。
・クラブで踊る。
・映画を見る。
・パーティーに出る。
・スポーツ観戦。


映画でよく見ませんか? 
逆に言うとこれ以外に、出かけられる場所が
そんなに存在していないようなのです。

カラオケは日本の文化ですし、ゲームセンターも、ボウリング場も、
イルミネーションライトアップのイベントも、日本のようにどこにでもあるし、
すぐに行けて、夜中まで遊べるような存在ではないらしいです。

理由は国土の広さと、人口の密集度でしょうか。
交通網が発達し、都市部に人口が集まっている日本の場合、多少競争相手がいても
客が来ますから、採算は取りやすい。
また新しい物好きで、流行にも敏感なところがあるでしょう。
隣の県くらい一時間もあれば行けてしまいます。

一方国土が広いアメリカでは、娯楽施設を作っても、採算が取れるほど
お客が期待できないのかもしれません。
また、ヨーロッパなどでは伝統的なやり方や、今までのやり方にこだわる気質が
あるのかもしれません。
あくまでも想像に過ぎませんが…。

と言うわけで、「パーティー」「クラブ」が若い人には定番となっている
とのことです。


またお祭りもキリスト教関連、または各自の宗教に従ったものがメインです。

10月には神社の秋祭りとハロウィン、12月にはクリスマスと除夜の鐘、初詣と続く
いろんな宗教が入り混じった、なんとも言いがたい、イベント好きな日本の状況とは
全然違っています。

その差が、冒頭に書いた4800件のイベントにつながっているのではないでしょうか。

<今回のまとめ>
日本人はイベントが大好き。恋愛にもイベントは必要不可欠な存在か。

さて、次回は「保証人」について考えてみたいと思います。

続きます。
今回のテーマ 「出会いのきっかけを探る」では、
恋愛や結婚の始まりとなる出会い方について考えてみたいと思います。

以前の記事 自然に出会って、結婚したいでも述べましたが
日本の恋愛結婚の始まりは「学校・職場」があわせて5割、家族・友人の紹介が3割と
なっていました。

誰かを好きになるのにも、また結婚するのにも相手がいなくてはなりません。
見合い結婚が少なくなって、恋愛結婚が多くなった(私は疑問に思っていますが
とされています。

今回は恋愛結婚の考え方を戦後の日本に持ち込んだ元の文化、おそらく
アメリカですが、
その文化について紹介をしたいかと思います。

アメリカのことを詳しく知る事で、今の日本の恋愛・結婚に
何が起こっているのかを考えられるのではないか、と思いました。
ちょっと面倒な上に、推測が多くあるかと思いますが、最後まで
お付き合いいただければと思います。

   <アメリカの結婚観>

まずはアメリカの結婚というものについて簡単に書いていきましょう。
わりとよく知られていることとして、次のことがあるかと思います。

1.公的な場では「夫婦・恋人」で一組とみなす
個人主義の強いアメリカと思われますが、パーティーなどの公の場では
夫婦・恋人のカップルで招待されることが多く、1人で参加することは
常識ハズレとなる場合もあるようです。
そのため離婚、死別となると、まわりの友人知人から「いい人がいる」と
再度の結婚・恋愛をうんざりするほど薦められるのも珍しいことではないようです。

2.結婚した後も、夫婦で恋愛感情を維持するように努めること
があるかと思います。
子どもができた後も、ベビーシッターに預けて、デート・食事に出かける。
きちんと二人の時間を持つことは非常に大事な事のようです。
このあたりが「ロマンチック・ラブ」とされているのではないでしょうか。

3.離婚率が高い
その一方で、恋愛感情の維持に失敗した場合、離婚することも
多いようです。
日本と違い、アメリカはその辺りおおらかなようです。離婚はやり直せばいいこと、
であって、その理由を詮索したりすることはそんなにないようですね。
離婚経験者も多く、再婚に際してさほど問題にはならないようです。

4.人種・宗教・信条などの壁がある
いろいろな人が、ひとつの国に集まっているアメリカ。違いを乗り越えられる
ケースもあれば、そうでないケースもあるようです。
結婚する前に「人種・宗教・信条等」の違いが、問題になることも
あるようですね。


日本にいては気づきにくい、いろいろな違いがあるようです。
アメリカと日本の出会い方の違いに関係があるでしょうか?

※以上は私の体験ではなく、ソースがはっきりしていない情報であるため
間違いがあるかもしれません。
違っている場合にはご一報いただけると幸いです。


アメリカの詳しい結婚事情についてはアメリカ国勢調査のデータが手に入りましたので
また機会を見てご紹介したいと思います。
ざっと見た感じでは、アメリカも変化があり、結婚観も大分変わっているようでした。
お楽しみに。




<アメリカ流の出会い方>

アメリカの事、と思い今までに見た映画のことを思い出してみたのですが
やはり、映画は映画。正確性がはっきりしません。
今回調べたときに出てきた、こちらのサイトの情報を紹介したいと思います。
参考記事:マイナビニュース「LooOve, American Style!!」
(http://news.mynavi.jp/series/looove/menu.html)


男性が女性に出会うのに最適な10の場所

声をかける
1.シングルズバー 独身者向けのバー。日本でも最近営業している。
2.クラブ DJがかける音楽に合わせて踊る場所。

この二つが今まででは定番とされていたらしいですが、それ以外に
最近有力視されているのが、

3.スーパーマーケット 日本のスーパーでは想像しにくいが、アメリカではアリとのこと。
4.コーヒーショップ スターバックスなどで、声をかけるそうです。
5.電車・地下鉄で 通勤時に本を読んでいる女性に声をかける。
6.飲食店のタイムサービス Happy Hour(夕方の割引時間)の飲食店で声をかける。
7.その他 犬の散歩をする公園、書店、教会などで声をかける。

知り合いを通じて
8.パーティーで 共通の話題もあり、話しやすいとのこと。

自然な形で知り合う

9.社交サークルで スポーツクラブやカルチャー教室、
同じ悩みや境遇を抱える人たちの集会やセラピーなどがある。こういった集まりに
通うのはごく自然なことで、そこで知り合った人と仲良くなる機会があるとのこと。

オンラインでパートナー探し
10.オンライン・デーティング・サービス 日本で有名なところは「マッチドットコム」

さてさて、10の方法についてみていただいたわけですが、いかがでしたか?
これを始めて読んだときの、私の感想は
”10の方法のうち、7つがナンパってどういうことなん!?”でした。
どれだけ動くのかと。声をかける、と書きましたがぶっちゃけナンパですよね?


恋愛を探すには、ガンガン動かなければいけないのか?と思わされるデータです。
アメリカのドラマや映画では、いろんな場所で男女問わず好みの相手を品定めしたり、
仲間内で軽口を叩き合っている描写がありましたが、やはり積極的ですね。

どうも大事なことは「失敗を恐れず行動すること」なのでしょうか。
アメリカらしい、といえばらしい感じですよね。

出会いも多ければ、別れも多い。チャンスを増やすには、リスクも許容する。
そういう気構えなのか、こちらの記事によれば
参考記事:16 アメリカの"婚活サイト"事情
(http://news.mynavi.jp/series/looove/016/index.html)

日本でもこのようなサービスは今や珍しくはなくなっているが、
>アメリカ政府機関の調査によると現在アメリカでは3300万人を超える
>singles(独身者)
がオンラインでパートナー探しをしていると言われている。


日本では、10.オンラインでの恋人探しはまだまだ認知されているとはいえませんが
アメリカの人口の10%強が利用者、となるとやはり日米には差があると感じます。

次回、「出会いのきっかけを探る その2」では日本の現状と、その理由について
考えてみたいと思います。
最近読んだ、新聞のタイトルです。

2週間ほどの前の記事になるのですが、気になったので紹介したいと思います。
たびたび取り上げることがある「国立社会保障・人口問題研究所」が
発表した資料が元になっています。

詳しいことが知りたい方は元のページをどうぞ。
リンク先:国立社会保障・人口問題研究所 
『日本の世帯数の将来推計(全国推計)』(2013(平成25)年1月推計)

まずはグラフを見てください。

「モテない!」からこそわかった、縁むすびの秘密。-世帯家族の変化

世帯の人数によって、五つのグループに分かれています。
1980年・2010年・2035年の変化を見ると、2035年に一番大きな割合を占めるのが
単独の世帯です。
そこで記事タイトルの「4割」になったのでしょう。

新聞記事で触れられていたのは、晩婚化や未婚化で進む一人暮らしの世帯。
1678万世帯(2010年)から1846万世帯(2035年)へと増加。
一方夫婦と子どもの世帯は1447万世帯から1153万世帯へ減少と、少子化について
懸念している内容でした。

私が見て驚いたのは、80年に4割を超えていた「夫婦と子」が現在3割を切り、
一方19.8%だった単独世帯が32.4%と1/3を占めるまでになったということです。

私の親の世代の常識「結婚して子どもを」が、今のメジャーではなくなった、と
いうことを考えさせられる記事でした。

20年後は「結婚しているほうが変わっている」といわれる時代が
来るのかも!?

思わずそんなことを妄想してしまいました。
前回の記事はこちらです。

価値観の違いって その1
価値観の違いって その2

さて、価値観について考えてきましたが、前回まで見てきたのは

1.感覚・体質・性格から来る、行動の優先順位
2.お金や時間など、リソースの優先順位
3.その人、または共同体の「ルール」や「マナー」


この3つは下に行くほど強い感情が起こる為に、変えるのはなかなか難しい、と
いうことが分かっていただけたかと思います。
いよいよ、問題の<4.自分を最優先に>について
今日は書いてみたいと思います。

  <4.自分を最優先に>

前々回、その1でも書いたのですが、「よく考える必要がある重要な問題」とはなにか。

私は、原因を「問題を回避したい気持ち」にあると見ています。

たとえば、一組の男女を思い浮かべて下さい。
昨日洗わなかった食器が山済みになっている流し台。

ポイントは「2人とも洗いたくない」と思っていること。

男性は言います。「家事は女性にしてほしいと思う」
女性は言い返します。「家事は男女で分担するべきじゃない?」

この話「皿洗いは誰が?」ということが、重要な話か、ではありません。

今、面倒なことを、どちらがするのか。

それを巡って、この2人の戦いが始まっているのです。

武器に使われるのは「聞いたことがある」程度の価値観かもしれません。
本人が信じているかは、実はどうでも良く、相手を納得させて動かすための
理由に過ぎなかったりするかもしれないのです。

見分ける方法がひとつあります。
その主張によって、言った本人が得をするかどうかです。

面倒なこと。したくないことは、当然ですが避けたいものです。
回避するのにいいのは、「普通そうするよね」という大義名分です。

使い勝手がよく(本人がいつでも得をする)常時使うようにしていると、
いつの間にか自分自身「自分の価値観だ」と思うようになるかも知れません。

「○○するのは当たり前だ。」

これを相手への要求の理由にしているのなら要注意。
面倒なことを相手に押し付ける癖がついているかもしれません。
なぜ、要注意なのか。

考えて下さい。
自分は楽をして、相手にばかり要求をする人は「面倒な人」ではないですか?
遠ざけられる原因になりかねません。
下手をすると、価値観、というよりも、命令に近いものかもしれません。

面倒なことは誰でもしたくない。それを一般論や価値観にすり替えて、相手に
させようと、ついしてしまうものです。
私自身、してしまうことがあるので、気をつけなければいけないと思うポイントです。

皆さんはいかがでしょうか。


  <おわりに>

いろんな文脈で「価値観が~」と使われることが多いですが、
考えてみると種類が、本当に多いです。

どうしても譲れないこと。
面倒だから、人にさせたいだけのこと。

同じ「価値観」という言葉に含まれているかもしれません。

人と一緒に暮らす、というのはこの価値観のぶつかり合いの毎日と切り離せません。
まったく同じ価値観を持つ人なんているはずがありません。
違いを楽しんだり、笑ってみたり腹を立ててみたりしながら、うまく
距離を置いて付き合えるといいですよね。

今回の記事が、なにか考えの役にたつことを願っています。
前回の記事はこちらです。

価値観の違いって その1

今回のテーマ「価値観って何?」という疑問に対して、前回は
1.感覚・体質・性格から来る、行動の優先順位
について書きました。

今回は
2.お金や時間など、リソースの優先順位
3.その人、または共同体の「ルール」や「マナー」

の二つについて考えを書いてみたいかと思います。

  <2.お金や時間など、リソースの優先順位>

リソースって何よ、と思われるかもしれませんが、この翻訳語は「資源」です。
生活に必要不可欠で、欠かせない。代わりにするものがないのですごく重要なもの。
そう思っていただければいいかと思います。
しっくりくる日本語がなかったので英語で書いてみました。

さて、この「時間」「お金」の重要さはいまさら書くまでもないでしょう。
限られていて、使えばなくなってしまうものです。
ところがこの2つのものは、皆に平等にあるわけではありません。

若いうちは「家族などの庇護者」 砕いた言葉で言えば「親がお金に余裕があるかどうか」
成人後は「自分が稼げるかどうか」で変わってきます。

念のためにですが、あー、お金持ちっていいよね。と言う話ではありません。

お金の使い方、と言うよりも「モノ」の価値をどう見るか、という話になります。
分かりにくいので、ちょっと詳しく説明を入れます。

開運!なんでも鑑定団というTV番組がありますよね。

どう見ても小汚いツボが100万円の価値がある、と判定されたときに
「高い!」と思う人がいるとすると、同時に「安い!」と思う人がいるのです。

なぜこんなことが起こるのでしょうか。
単純なモデルを使って説明したいと思います。

Aさんはお金を100万円持っているとします。
Bさんは1億円(10,000万円)持っているとすると、

Aさんにとって先ほどのツボは持っているお金の同額に相当するわけですから
「高い!」と感じられます。
一方、Bさんにとっては持っているお金の100分の1、つまり1%でしかないので
「安い!」と感じられるわけです。

もちろん、この総資産に対する何倍、という感覚だけでは安い!とはなりません。
似たようなツボがもっと高かった、といった知識や相場観が必要となりますが
話がそれるのでここでは割愛します。

ツボでは少し分かりにくかったかもしれませんのでもう一つ例えを。

牛肉、と聞いてグラムあたり幾らくらいの値段を思い浮かべるか。
旅行で泊まる、ホテルの値段は。
タクシーはどんなときに使うものか。
3000円のディナー料理は高いのか、普通なのか。

金銭感覚とも言われます。
幾らくらいなら適正で、幾らくらいから高いと感じるか。
一言で言ってしまうと、「今までの経験による」となると思いませんか?

家に「価値のあるツボ」がたくさんあったかもしれません。
タクシーは、日常的に使うものだったかもしれません。
親戚の数。兄弟の数。景気の波。
いろんなことが原因で、この感覚は全然違うものとなります。

一方、時間も似たようなものです。
手帳にぎっしり予定を入れないと満足できない人がいれば、
ゴールデンウイークに家でずっとごろごろしていて満足な人もいます。
正月を実家で過ごす人もいれば、旅行に出かける人もいます。

自分が所属していた(している)共同体、家族や会社、学校で、
どういう経験をしてきたかによって、この感覚は大幅に違います。
この”どのくらいの価値があるか”という物差しの違いは、
ある意味もっとも価値観、という言葉に近いところにあるのかもしれませんね。

繰り返しになりますが「誰が正しいか」というものではありません。
ただ、違っているときに不満や苛立ち、場合によっては怒りにつながります。

いろんな経験をしている場合、例えば、なんでもしてくれる親元を離れて
1人暮らしでつましい生活を経験したり、成長とともに幅広い友人と
付き合ったりした場合に、許容範囲は多少広がるかもしれません。

しかし、多くの人は自分の「物差し」つまり金銭感覚・時間感覚からずれると
苛立ちを感じるでしょう。
交際・結婚の際は、このズレがいずれ問題になるかと考えられますので
できるだけ感覚の近い人を選ぶのが大事になりそうです。


  <3.その人、または共同体の「ルール」や「マナー」>

2.とも近いですが、こちらは「何をするか・どうするか」といった指針に関わる
ものです。2.と同じく成長した共同体によってルールが違います。

ちょっとシモの話になりますが、以前見た記事にこんなのがありました。
「小の時に、トイレの水を毎回流さないんですが、どう思いますか?」

ネットでの質問で、それに対して「ありえない」と言う意見と、
「節約でいいんじゃない」と言う意見に分かれていました。
「家全体で流さない」のであれば、その家庭での「ルール」となります。
ただし、他人と一緒に住む場合には、また条件が違ってきます。

一般的な意見を集めれば「流す派」が多数なので、おそらく毎回流すほうが
結婚するときには、混乱が少なくていいんじゃないか、とは思います。

このくらい、多数派が多くて受け入れられている問題ならまだ分かりやすいです。
しかし、例えば次のような問題ではどうなるでしょうか。

・子どもは、できるだけ遊ぶべき? それとも勉強すべき?
・食事は家族が揃ってから食べるべき?
・門限は必要か。
・町内の祭りには積極的に参加するべき?

いろいろ書いてみましたがどうでしょうか。
私なら「知らんがな」と言いたくなります。
それぞれの家にいろんなルールがあるでしょうが、
「常識的に・一般的に」という模範解答があるのであれば
それを採用すると、言い争いは少なくなるかと思います。

しかし、一般常識問題ばかりではありません。

・男女は同じ事をするべきか。(男女同権)
・親のあとを継ぐのが当然(世襲)
・村・町での実力者の言うことには従うべき(村社会)

地方ごとの、特別ルール(常識)があったとして、その常識が自分の
常識と異なるとき、どうするのが正解なのでしょうか。

郷に入っては郷に従え、なのでしょうか。
それとも自分の常識が間違っていないと抵抗するべきでしょうか。
難しい問題ですよね。


また、その人の強固な思い、と言うのもあります。
・高い理想を持つ
・自分の夢に熱心
・ボランティアに熱心

○○に熱心。〇には何を入れてもいいのですが、こういう人は少なからず
いるかと思います。
ただし、少なからず、と言うことは大勢はいないものです。

「フツーそんなことしない」とあなたが諭したとしても、
何かに熱心になっている人は、そう変わらないかもしれません。

どこまでが許せ、何が許せないのか。見きわめが難しい問題となるかと思います。
この3.の難しいところは「付き合ってすぐにはそう分からない」こと。

結婚して時間が経ってからわかる、なんていうのは珍しいことではありません。
海外を旅して分かる「ああ、この国ではこういうルールがあるんだ」と驚くようなことが
国内の、すぐ自分のそばで起きるのが、結婚なのかもしれません。

.~ 3.のうちで、価値観の不一致で問題になるのが
この3.の問題ではないかと思われます。

なぜなら、自分と相手の話し合いで住む範囲をはるか超え、住む所や家族、ふるさと
といった大きい範囲の人たちが、まとめて込みこみで問題になるからですね。

1.感覚の違い 
これは簡単。恋人・配偶者は大事な人とはいえ、他人です。
同じ空間にいても見ないふりをする、好きにさせることで解決できます。
きれいな言葉で言い直せば「相手の趣味嗜好を尊重する」となります。

2.お金・時間の感覚 
先ほどよりもやや難しい問題になります。
限られたお金をケンカせずに使うには2つの方法があるでしょうか。

A.個人の口座と共用口座を分けて、相手のお金の使い方に干渉しない。
B.2人とも、こづかい制として、自由に使える枠を制限しておく。

共働きで、なおかつ個人主義が強ければAがいいかもしれません。
稼ぎに差があったり、細かいお金のことを気にしたくなければBがオススメです。
一見面倒に思えますが、決まった額の範囲内の自由ということで、
不公平感は減るかと思います。

3.個人・共同体のルール
この問題は表面に出にくく、なおかつ強固に心の中に刻まれています。
お互いに「話すまでのない当たり前の常識」と思っていて、なかなか出てきません。
まして、付き合い始めの頃なんかには、なかなか見えてこない部分。
楽しいことは他にたくさんありますから、わざわざ考えたりしないでしょう。

機会を見つけて、いろいろ話をしてみてください。
私の考えでは、先に確認しておくのがいろんな意味でトラブルを少なくする
ことにつながるかと思います。

1.2.3.の価値観全てをあわせたものが、「その人らしさ」
つまり個性となっています。ある種の魅力につながったり、また反発する元に
なったりと難しいもので、どこにも正解がないのが困ったところです。

さて次回は最終回、<4.自分を最優先に>の説明と全体のまとめについて
書きたいと思います。

続きます。