鴨川の珍獣 | またしちのブログ

またしちのブログ

幕末史などつれづれに…

鴨川は水がすごく透き通っていて川底まできれいに見えるのですが、今日、二条大橋を渡っている時、川を見るとヘンな生き物がいるのを見つけました。

 

 

 

一瞬、普通に鯉かなと思いましたが、よく見たら尾が細長く、胴も若干膨らみ気味で、あきらかに魚ではありません。

 

 

 

 

 

たぬきが泳いでるのかな、とも思いましたが・・・

 

 

 

 

なんとなくビーバーっぽい。京都市動物園がわりと近いので、ひょっとしたら動物園から逃げ出したビーバーかな・・・と思って、帰宅してから調べてみたら、どうやらヌートリアという動物らしい。

 

 

ヌートリアは南米原産の齧歯目(ネズミ目)の動物で、上質な毛皮がとれるため、戦前は世界各国で飼育され、特に航空機の搭乗員用防寒服の素材として重宝されたそうです。しかし、戦争が終わって需要が少なくなると捨てられた個体が野生化し、鴨川に住み着いているようです。

 

 

本来は夜行性らしいので、昼間に姿を見せるのは珍しいのかも知れません。繁殖力が非常に強く、在来生物を絶滅させかねないことから侵略的外来種に指定されています。

 

 

 

 

肉は結構美味らしく、中国では食用に飼育され、炒め物や揚げ物にしたり、酢豚ならぬ酢ヌートリアみたいな料理もあるんだとか。

 

 

 

 

上の写真は左がヌートリアで右が鯉です。鯉を襲うのかと思いましたが、どうやら草食らしい。鯉も特に逃げる様子はありませんでした。